2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

天と地と

「天と地と」第50話「川中島の章 その四」、石坂浩二、高橋幸治ほか出演、NHK、1969 大河ドラマアーカイブスのつづき。この「天と地と」、子どもの頃、親の実家に番宣用の写真絵はがきがあったのは覚えているのだが、当然本編は見ていない。このシリーズから…

らくだ、連獅子

「らくだ」、勘三郎、彌十郎、亀蔵、松也、市蔵、三津五郎、榎本滋民演出、「連獅子」、勘三郎、勘太郎、七之助、亀蔵、彌十郎、山田洋次監督、松竹、2008 「シネマ歌舞伎」と称して、歌舞伎の舞台を撮影したものを映画館でかけるという出し物。画面は大きい…

帰ってこさせられた33分探偵 鞍馬六郎推理ファイル

『帰ってこさせられた33分探偵 [シナリオ・ガイドブック] 鞍馬六郎推理ファイル』、扶桑社、2009 「帰ってこさせられた33分探偵」の3月、4月放送分5話のシナリオと、メインキャスト、脚本・監督の福田雄一のインタビューが載った本。まあテレビ本です。しか…

はじめての<<指環>>

山本一太『はじめての<<指環>> ワーグナー<<ニーベルングの指環>>聴破への早道』、音楽之友社、2005 山本一太といえば政治家しか知らなかったが、音楽評論家の方もいるんですね。で、これはワーグナーの「ニーベルングの指環」をこれから聴きとおしてみよう…

イワンの馬鹿

レフ・トルストイ(北御門二郎訳)『イワンの馬鹿』、あすなろ書房、2006 いまごろこんな本を読んでいるのもどうかと思うが、よくごはんを食べている店の本棚にあるのは、こんな本(あと、マザーテレサの伝記とか、百匹目のサルとか)ばっかりなので、ついつ…

名将言行録

岡谷繁実(兵頭二十八編訳)『名将言行録』、PHP研究所、2008 「名将言行録」の新訳。といっても、300頁に満たない本なので抄訳である。しかも全訳の約三分の一の分量で、登場する個々の人物は削っていないとあるので、エピソードの内容を削っていることにな…

鱈外交北朝鮮を行く

須藤新治『鱈外交北朝鮮を行く』、文芸社、2008 北朝鮮で鱈加工事業に関わっていた著者の見聞録。奥付に、「2004年7月に新風社から刊行された単行本に加筆・修正を加えた」となっているが、おそらくほぼ自費出版に近いものだろう。というのが、著者がまった…

精神科医は腹の底で何を考えているか

春日武彦『精神科医は腹の底で何を考えているか』、幻冬舎新書、2009 精神科医の著者による「精神科医100態」。精神科医がどのように患者に接しているのか、どういうスタンスで「心の病気」に向き合っているのか、ということを「医者の立場で」説明してくれ…

「自分」から自由になる沈黙入門

小池龍之介『「自分」から自由になる沈黙入門』、幻冬舎、2008 僧侶で「イエデカフェ」を主宰していた著者による、仏教的修行法のワークブック。日本の伝統仏教からちょっと離れたような形で書かれていて、体裁もが、内容は非常に仏教的。あとがきでは、「宗…

竜馬がゆく

「竜馬がゆく」第16話、北大路欣也、水谷良重ほか出演、NHK、1968 大河ドラマアーカイブスの1本。サブタイトルはない。この第16話は竜馬が脱藩する回。武市半平太(高橋英樹)がちょっと出てくる以外は、ほぼ坂本一家の人々しか出てこない。しかし、これは原…

花くらべ狸道中

「花くらべ狸道中」、市川雷蔵、勝新太郎ほか出演、田中徳三監督、大映、1961 狸御殿ものと弥次喜多ものを足して二で割ったという感じの映画。雷蔵と勝新が共演して狸になり、歌って踊って、というのがまあめずらしいところ。 狸世界の大王を選ぶことになっ…

妙心寺

「妙心寺 不屈の禅が生んだ美」、「日曜美術館」、2009.4.19 今日まで知らなかったのだが、この番組は司会者だけでなく再放送スケジュールが変わり、本編は、日曜日朝9時の放送分を翌週の夜8時から再放送し、展覧会紹介の「アートシーン」だけは日曜日朝9時…

三姉妹

「三姉妹」第19話、岡田茉莉子、栗原小巻、山崎努ほか出演、NHK、1967 大河ドラマの5作目。これは何の話か、ぜんぜん知らなかったのだが、原作は大佛次郎、幕末の話である。この回は禁門の変(各放送回にサブタイトルはない)。悲しいことにこの回は三姉妹の…

源義経

「源義経」、第1話「鞍馬の火祭」、第33話「壇ノ浦」、第52話「雲のゆくえ」、尾上菊之助、緒形拳ほか出演、NHK、1966 大河ドラマの続きで、「源義経」。菊之助(現、菊五郎)が義経、緒形拳は弁慶。この組み合わせはなかなかよし。菊之助はりりしくて、若い…

太閤記

「太閤記」第42話「本能寺」、緒形拳、高橋幸治ほか出演、NHK、1965 時専でやっている、「大河ドラマアーカイブス」の録画がだんだんたまってきてHDDの残り容量が圧迫されてきたので、見られるだけ見ちゃえ、ということで、とりあえずこれ。 しかしいくら投…

わが愛 北海道

「わが愛 北海道」、黒木和雄監督、岩波映画、1962 黒木和雄の最初期のドキュメンタリー映画。北海道電力創立10周年記念のPR映画である。といっても、自分は、黒木和雄の映画は70年代のATG製作のものしか見ておらず、晩年の「美しい夏キリシマ」「父と暮らせ…

ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画

「ルーヴル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」、国立西洋美術館 宣伝コピーの、「これぞルーヴル これぞヨーロッパ絵画の王道」そのまんまという展覧会。こっちは20分待ちだったが、恐竜や阿修羅像に比べたらそんなに大したことはない。17世紀の主要な画家達が…

オーケストラって何ですか?

「オーケストラって何ですか?」『N響アワー』、2009.4.12 モーツァルト交響曲第25番、第4楽章(ウラジーミル・アシュケナージ指揮) ベルリオーズ「幻想交響曲」第5楽章(小林研一郎指揮) ブラームス交響曲第1番、第4楽章(ヘルベルト・ブロムシュテット指…

国宝 阿修羅展

「国宝 阿修羅展」、東京国立博物館 上野駅できっぷを買って、博物館の前に着いたら、「50分待ちです」という呼びかけの声が…。そうと知っていれば来るんじゃなかった、と思ったが、きっぷは買ってしまったし、もう遅い。まあ並んでみると、もうちょっと短く…

ちっちゃなエイヨルフ

「ちっちゃなエイヨルフ」、勝村政信、とよた真帆ほか出演、イプセン作、タニノクロウ演出、アウルスポット、2009.2.13 NHK教育「芸術劇場」での放送。昔、「小さいエヨルフ」の訳で読んだ記憶が。しかし中身は記憶からまるっきり飛んでいた。舞台を見るのは…

Story of ...

「Story of...」、東京国立博物館 これは表慶館でやっていたカルティエの展覧会。ほとんどの人は平成館の「国宝 阿修羅展」に行っていたので、こっちはけっこうすいていた。しかし、内容はけっこう充実。 目玉はパンフレットにも載っている、インドのマハラ…

琉球の植物

「琉球の植物」、国立科学博物館 こちらは通常料金で見られる方。日本館の1階を一部屋とって、こぢんまりと並べてある。まあ琉球列島といっても、大隅諸島から先島諸島まであるわけだから、気候的にはそれなりに広い。会場に琉球列島の地図と本土四島の地図…

大恐竜展

「大恐竜展」、国立科学博物館 これは先週の金曜日、4月3日に行ったのだが、入り口まで行ってみると博物館の外の並木道に長い列が。30分待ちだという。ガキと家族だらけ。そういえば、まだ春休みだったのだ。かなりげっそりしたが、しかたなく列に並び、よう…

ある機関助士

「ある機関助士」、土本典昭監督、岩波映画、1963 日本映画専門チャンネルの岩波映画特集でかかっていたもの。土本典昭の実質的なデビュー作だそう。確かにこの迫力と緊張感は、土本のような職人の技の賜物だろう。まだ電化されていなかった頃の常磐線を走る…

非婚同盟

「非婚同盟」、佐藤仁美、秋山エリサ、李千鶴ほか出演、中島丈博脚本、東海テレビ制作(フジテレビ系列)、2009.1.5-2009.4.3 非婚同盟、やっと終わった。いつもの中島丈博脚本のドロドロドラマかと思ったら、今回はほぼコメディ。けっこう毎回超展開があっ…

罪とか罰とか

「罪とか罰とか」、成海璃子、永山絢斗ほか出演、ケラリーノ・サンドロヴィッチ監督、「罪とか罰とか」製作委員会、2009 成海璃子は売れてないアイドル。万引きを帳消しにしてもらうために一日警察署長になるが、その一日署長というのは、イベントのマスコッ…

ワルキューレ

ワーグナー「ワルキューレ」、エンドリック・ヴォトリッヒ(ジークムント)、ユッカ・ラジライネン(ヴォータン)、マルティーナ・セラフィン(ジークリンデ)、ユディット・ネーメット(ブリュンヒルデ)、ダン・エッティンガー指揮、東京フィルハーモニー…

ノン子36歳(家事手伝い)

「ノン子36歳(家事手伝い)」、坂井真紀、星野源ほか出演、熊切和嘉監督、ノン子36歳フィルムパートナーズ、2008 坂井真紀の役は、田舎から東京に出て役者をやっていたが目が出ないまま戻ってきて、実家に寄食している「36歳(家事手伝い)」。父親からは邪…

丸木位里

「丸木位里展」、広島県立美術館 丸木位里といえば、原爆の図。というかそれしか知らないので、会場に(こちらは平常展の方)「丸木位里」とあったのを見て、あーまた原爆かい、と思ったのだが、これは違った。というか、ほとんどが戦前の作品である。丸木は…

よみがえる黄金文明展

「よみがえる黄金文明展 ~ブルガリアに眠る古代トラキアの秘宝~」、広島県立美術館 古代トラキアの遺物の展覧会。鉄や青銅の器物もあるが、多くは金。紀元前五千年紀の王錫や腕輪なんていうとんでもなく古いものがある。金器としては世界最古という話。王…