妙心寺

妙心寺 不屈の禅が生んだ美」、「日曜美術館」、2009.4.19

今日まで知らなかったのだが、この番組は司会者だけでなく再放送スケジュールが変わり、本編は、日曜日朝9時の放送分を翌週の夜8時から再放送し、展覧会紹介の「アートシーン」だけは日曜日朝9時の放送分を同じ日の夜8時からそのまま再放送することになった。ややこしい。

今日の「妙心寺」の回は、従って、先週朝の放送分の再放送。これは展覧会(京都国立博物館)に行くつもりだったので、ちょうどよかった。といっても、この放送はかなり最悪。まずゲストが立松和平。なんで?わたしはこの人のしゃべり(も、書くものも)、大嫌いである。それに加えて姜尚中牽強付会なしゃべり。なんとかならないのか。スタジオトーク部分は聞いているのもつらい。

で、肝心の作品映像だが、狩野山楽の龍虎図、海北友松の花卉図、白隠の達磨図というようなところ。作品はいいけど、それをいちいち禅にくっつけるところがウザイ。白隠はともかく、他の二人は別に禅、関係ないし。たまたま妙心寺が持ってるだけでしょ。それに妙心寺が権力に抵抗とか、そういうことをやたら強調するのもウザイ。そりゃ五山全盛の時代にはそうだったかもしれないけど、その後は別に関係ないでしょ。むしろ臨済禅の大権威だったわけで。妙心寺の所蔵物の展覧会なので、ちょっとくらいは宣伝も仕方がないかもしれないけど。

この番組、司会者交代後の初回は曾我蕭白で、これは確かにおもしろかったが、それは作品とともに、ゲストの村上隆トークがおもしろかったからだと、気がついた。姜尚中はもう仕方がないから、ゲストにせめてまともな人を呼んでほしい。いまさらながら、檀ふみのちょっとアホっぽいトークがなつかしい。美術とか、芸術系の番組のトークは、ちゃんと知っている人がやるか、そうでなければ、空気のようにしてほしいと思う。あと、ちゃんとした企画と構成。今日の回は構成が悪いわ。朝見た、「三宅一生ルーシー・リー」もなんだかよくわからない。企画で失敗している。来週はアングルだというから一応見ますが。