2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

戦前昭和の社会 1926-1945

井上寿一『戦前昭和の社会 1926-1945』、講談社現代新書、2011 これは非常に勉強になり、かつおもしろかった本。太平洋戦争で「断絶」したと思われている戦前期の日本社会は、考えてみればあたりまえだが、戦後日本社会とちゃんとつながっているし、現代日本…

林哲司・半田健人の昭和音楽堂 桑田佳祐が他の人に提供した曲

「林哲司・半田健人の昭和音楽堂」、「桑田佳祐が他の人に提供した曲」 半田健人いわく、「桑田佳祐は今では大音楽家だが、あんなに売れるとは思わなかった、と言っていた人もいた」。そのとおりで、最初はコミックバンドと思われていたので、まともな音楽家…

間諜中野学校 国籍のない男たち

「間諜中野学校 国籍のない男たち」二谷英明、岩崎加根子、近藤宏ほか出演、野口晴康監督、1964 中野学校もの映画の日活版。いろいろとおかしい。 二谷英明が、戦後だいぶたってから、女に拳銃を向けられる。「おまえはわたしの母を殺した!」という女に、二…

快獣ブースカ 13話

「快獣ブースカ」13話、「マッハ・ブースカ号」 大作くんたちは、廃車になった車を手に入れて、車をつくろうとする。そこに、メチャ太郎の兄がスポーツカーを運転してきて、大作くんとブースカはバカにされまくる。ブースカは、「ブースカ号はマッハ1のスピ…

さばげぶっ!(アニメ版) 7話

「さばげぶっ!」7話 サバゲ部は山ごもりしたが、道に迷って飲まず食わず。しかし、なぜか村に行き当たり、畑を食い荒らす害獣に遭遇。退治しようとしたが、動物がかわいくて撃てない。 そこに猟銃をもったじじいが登場。早速害獣を追い払う。じじいは猟師。…

東証アローズ

「東証アローズ」 これは東京証券取引所の、一般公開スペース。テレビで株価ニュースが流れるときに映っているのがここ。何か、見学しておもしろい施設はないかと探していたら、ここが茅場町の駅近くにあったので行ってきた。 東証と言っても、場立ちがあっ…

東京マキタスポーツ 14/8/26

「東京マキタスポーツ」 「東大美女図鑑」、14/8/26 東大の自費出版本、「東大美女図鑑」に載っている人たちの行きつけの店を探訪する企画。まあ、普通の美人が集合。いつもの東大生レポーターが案内役。この「美女図鑑」、顔写真、学部、学年のほか、「出身…

赤毛のアン 21話

「赤毛のアン」21話、「新しい牧師夫妻」 学校に大ニュース。フィリップス先生が、6月で学校を辞めるのだ。生徒は大喜び。ひいきにしている女の子のプリシーがクイーン学院に行ってしまうので、もはやここにいる理由はなくなったから。 アンは家に帰ってから…

横浜トリエンナーレ2014

「横浜トリエンナーレ2014」、横浜美術館ほか、2014.8.25 8月から始まった展覧会、もののためしにと行ってみた。けっこうたのしめる。 森村泰昌が展覧会全体のディレクターをやっていて、音声ガイドも森村泰昌ご自身が吹き込んでいる。この音声ガイドは当た…

大東京ポッド許可局2014

「大東京ポッド許可局2014」、マキタスポーツ、プチ鹿島、サンキュータツオ、日比谷公会堂、2014.8.24 ラジオ番組「東京ポッド許可局」のライブイベント。前回、日比谷公会堂でこのイベントがあったのは2011年のことだが、その時には行き損ねたので、今回行…

解放された世界

H.G.ウェルズ(水島正路訳)『解放された世界』、グーテンベルク21、2003 この本は、もともとサンリオSF文庫に入っていたものを電子書籍として出し直したもの。ネタは「原子爆弾」である。 原著の出版は1914年。第1次世界大戦の直前。その時点で原子爆弾のア…

仁義なき日本沈没

春日太一『仁義なき日本沈没 東宝vs.東映の戦後サバイバル』、新潮新書、2012 これは非常に勉強になった本。戦後日本映画史を映画会社の経営と映画製作の観点から眺めた本。東宝と東映に焦点をあててはいるが、日本映画全体のシステムを見渡した本になってい…

大東亜戦争 2

「大東亜戦争」2、大島渚監督、1968 大島渚のドキュメンタリー「大東亜戦争」の後編。最初に出てくるタイトルは、「岸信介 筆」でかなり笑った。大島渚のセンスは大したもの。 アッツ島玉砕、ビルマ独立宣言、日タイ条約、フィリピン独立宣言、大東亜宣言。…

快獣ブースカ 12話

「快獣ブースカ」12話、「ブースカと七人の魔術師」 大作くんたちがお菓子屋のショーウインドウで眺めているのは、「お菓子の城」。10万円もする。この時の10万円は今の50万円以上するだろう。ふつうのショートケーキは80円になっている。 大作くんたちは、…

東京マキタスポーツ 14/8/19

「東京マキタスポーツ」、「探偵業界の裏側をスクープ!」2014.8.19 ひさしぶりに見た「東京マキタスポーツ」。あいかわらずおもしろい。 この回は、探偵社。「ガルエージェンシー」という、よくこの手の取材番組に出てくる会社。ここは、探偵養成のための専…

よゐこLOVE 2 超合金

「よゐこLOVE」2、「超合金LOVE」 「よゐこLOVE]の2回めは、「超合金」。ちゃんと本物の超合金やらポピニカを調達してきて、遊んでいる。超合金は基本的にロボットのダイキャスト製おもちゃ。ポピニカは、基地や飛行機のほう。 マジンガーZ、ゲッターロボ、…

赤毛のアン 20話

「赤毛のアン」20話、「再び春が来て」 グリーンゲイブルズにまた春が来て、5月になった。カナダの北部は春といっても遅いのだ。アンは「今日は特別な日だから、マリラを手伝わせて」という。マリラは頭痛がするらしいが、マシュウは元気。アンは学校を休ん…

新・夢千代日記 10話(最終回)

「新・夢千代日記」10話(最終回) このドラマも今回が最終回。 松田優作の記憶を戻せないままで、戸浦六宏と亜湖は横浜に帰っていく。松田優作はあいかわらず、旅一座の芝居に出る毎日。夢千代も客席で見ている。バックにかかっているのは、梅沢富美男「夢…

大東亜戦争 1

「大東亜戦争」1、大島渚監督、1968 大島渚監督のドキュメンタリー。これは非常に貴重なもので、ほとんどが、戦中に撮影された日本側のニュースフィルムを編集したもの。ナレーションは、戸浦六宏と小松方正が入れているが、東條首相の声などは当然「実物」…

失踪日記2 アル中病棟

吾妻ひでお『失踪日記2 アル中病棟』、イースト・プレス、2013 『失踪日記』の続編みたいなタイトルだが、内容はアル中病棟に入った後の話。しかし、こちらも傑作だ。精神科病院の「アル中病棟」生活をマンガにしたもの。題材がおもしろいし、マンガそのもの…

野田ともうします。 6

柘植文『野田ともうします。』6、2014 『野田ともうします。』の6巻。Eテレのドラマも終わっちゃったけど、うちの近所の本屋にはごく最近まで置いてあった。 正直いえば、このマンガは3巻か4巻くらいまでがおもしろく、この6巻あたりになると、吹くほど笑う…

さばげぶっ!(アニメ版) 6話

「さばげぶっ!」6話 生徒会長の石動やよいが、サバゲ部のむちゃくちゃに怒りを燃やしていた。生徒会長は、うららや豪徳寺、経堂を仲間に引き込んでサバゲ部をつぶそうとするが、全部失敗。 最後にモモカに手を伸ばし、あと少しのところまで行くが、また失敗…

やなせたかしの世界展

「~みんな大好きアンパンマン~やなせたかしの世界展」、新見美術館 芸備線の終点まで行きたかったので、新見市に行ってきた。芸備線の終点は備中神代駅だが、ここには泊まるところはないので、芸備線の列車の執着点の新見まで行く。 ここは初めて来るとこ…

金正恩の北朝鮮 独裁の深層

黒田勝弘、武貞秀士『金正恩の北朝鮮 独裁の深層』、角川ONEテーマ21、2013 黒田勝弘と武貞秀士の北朝鮮対談本だが…これはおかしい。トンデモ本とまでは言えないが、それに近いところがある本。 まず武貞秀士がおかしい。金正恩がその気になれば、北朝鮮は「…

ドクター・モローの島

「ドクター・モローの島」、バート・ランカスター、マイケル・ヨークほか出演、ドン・テイラー監督、アメリカ、1977 H.G.ウェルズ『モロー博士の島』の映画化。この前に「獣人島」があるので、リメイクだ。2度めのリメイクとして、「D.N.A./ドクター・モロー…

快獣ブースカ 11話

「快獣ブースカ」11話、「ブー横丁の学習塾」 このタイトル、明らかに「プー横丁にたった家」のパクリ。この頃はもう翻訳が出てたのね。 大作くんは、算数のテストで間違えていて100点がどうしてもとれない。100点取ればサーカスに連れて行ってもらえるはず…

女は笑顔で殴りあう

瀧波ユカリ、犬山紙子『女は笑顔で殴りあう マウンティング女子の実態』、筑摩書房、2014 言葉や態度で自分の優位性を誇示する「マウンティング」が、女性同士の場合はどのように行われるか、というネタでの対談本。辞書(大辞林)の定義だと、「攻撃を抑止…

NHKスペシャル 60年目の自衛隊

「NHKスペシャル」、「60年目の自衛隊~現場からの報告~」 NHKスペシャルの自衛隊特集。 取材しているのは、まず、陸の幹部候補生学校。起床後、上半身裸で点呼と体操。インタビューでは、当然ながら模範解答。防大卒、一般大卒、転職組、女性はバランスよ…

ヴェルディ

加藤浩子『ヴェルディ オペラ変革者の素顔と作品』、平凡社新書、2013 これはヴェルディ生誕200年の去年に出た本。新書だが、内容はきちんとしていて、勉強になる本。 前半が、ヴェルディの生涯とオペラの歴史を重ねあわせて解説する部分で、後半が、ヴェル…

決定版!SF映画年代記 2

「決定版!SF映画年代記」2、「異星人との遭遇」 BBCのドキュメンタリー2回目。今回のテーマは、「地球侵略」。 最初は当然、ウェルズ「宇宙戦争」(小説)。ウェルズは、イギリスの植民地支配から小説のアイディアを得ていて、この「異星人の地球侵略」とい…