2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧

絶唱(1975)

「絶唱」、三浦友和、山口百恵ほか出演、西河克己監督、東宝、1975 山口百恵主演の映画は初めて見た。「絶唱」はこのバージョンしか知らなかったが、調べてみると、映画では三作目、テレビドラマでも五回も制作されているのだ。しかし見てみると、なんでこん…

ベルリンフィル ジルベスター・コンサート2006

R.シュトラウス「ドン・ファン」、モーツァルト「ピアノ協奏曲第20番」、R.シュトラウス歌劇「ばらの騎士」から三重唱とフィナーレ、内田光子(ピアノ)、カミラ・ニュルンド(ソプラノ)、ラウラ・アイキン(ソプラノ)、マグダレーナ・コジェナー(メゾ・…

翔ぶが如く

「翔ぶが如く」、西田敏行、鹿賀丈史ほか出演、小山内美江子脚本、NHK大河ドラマ、1990 時代劇専門チャンネルの連続再放送でやっと全部見られた。しかし週5回見るのはきつい。途中何回かは飛ばしてしまった。このドラマ、表題作の小説「翔ぶが如く」は、征韓…

東京五輪音頭

「東京五輪音頭」、十朱幸代、山内賢、三波春夫ほか出演、小杉勇監督、日活、1964 十朱幸代が、オリンピックの水泳選手候補ということで出てくる映画。しかしオリンピックを想像させるアイテムがほとんど出てこない。水泳の選手といいながら、練習の場面もあ…

放談の王道

『放談の王道』呉智英、宮崎哲弥、時事通信社、1999 呉智英と宮崎哲弥の対談本。特に後半部、オウム真理教事件にたびたび言及されている。麻原逮捕が1995年5月で、対談時はまだ余波は相当残っていただろう。この本が仏教を中心とした宗教、個人、社会といっ…

人民解放軍は何を考えているのか

『人民解放軍は何を考えているのか 軍事ドラマで分析する中国』本田善彦、光文社新書、2008 中国のCCTVで放送されている「軍事もの」ドラマを通じて、人民解放軍の現状と中国人の自国意識を考えようという本。著者は台湾在住のジャーナリスト。 日本とは違う…

創価学会の研究

『創価学会の研究』玉野和志、講談社現代新書、2008 カバーにでかでかと「批判でも賞賛でもないはじめての学会論!」という大きなキャッチコピーが書かれていて、え?そうなの?と疑問に思う。内容は創価学会の社会学的研究(つまり、教義の宗教的な内容には…

金日成のパレード

「金日成のパレード」、佐藤慶(日本語版ナレーション)、アンジェイ・フィディック監督、ポーランド、1989 この映画のVHS版が近所のレンタルビデオ店にあったのだが、近頃のDVD移行のあおりでいつのまにか消えてしまった。とはいえ、DVD版は安値(3800円)…

湯田アートプロジェクト

「湯田アートプロジェクト」 山口県立美術館「運慶流」の流れで、湯田温泉でちょっとしたアートの催し物があったので行ってきました。中身は3つ。 最初は、「Array」というもので、中原中也記念館(湯田温泉の真ん中)の庭に、LEDと音の出る棒をゴロゴロ建…

運慶流

「運慶流 鎌倉・南北朝の仏像と蒙古襲来」、山口県立美術館 普通運慶の門流は「慶派」と呼ぶのに、あえて「運慶流」という言葉を使う理由は、「慶派」という言葉だとあまりに広い範囲の人々が入ってきてしまうので、運慶とその直系の門流にしぼって焦点をあ…

語る禅僧

『語る禅僧 I am a ZENSO』南直哉、朝日新聞社、1998 著者がCS放送のトーク番組に出演していて、その話が非常に面白かったので読んでみた。これは非常に「アタリ」の本である。「論座」の連載をまとめ、加筆した本だが、いきなり永平寺にスロベニアから出家…

知識ゼロからの西洋絵画入門

『知識ゼロからの西洋絵画入門』山田五郎、幻冬舎、2008 山田五郎による西洋絵画鑑賞の「参考書」。ちゃんと手をかけて作られていて、まったく絵を見たことがない人から、多少絵が好きな人までの範囲の読者はけっこう楽しめると思う。 体裁は、ボッティチェ…

シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ

ベートーヴェン「ピアノ、ヴァイオリン、チェロのための三重協奏曲」、マーラー「交響曲第1番 巨人」、マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)、ルノー・カプソン(ヴァイオリン)、ゴーティエ・カプソン(チェロ)、グスターボ・ドゥダメル指揮、シモン・ボリバル…

在日米軍司令部

『在日米軍司令部』春原剛、新潮社、2008 「在日米軍司令部」という組織の機能とその変遷から、在日米軍の役割や日本との関係を描き出した本。「在日米軍司令部は軍政機関で、運用上の権限はなく、司令官は米軍の『対日渉外係』」と単に考えていた(それらは…

あるきかたがただしくない

『あるきかたがただしくない』枡野浩一、朝日新聞社、2005 枡野浩一が、2004年から2005年にかけて、週刊朝日、朝日新聞、毎日新聞に連載していたコラムをまとめたもの。それにしてもまあ、ネタは『結婚失格』と同じ、自分の離婚話(というより、その後に前妻…

レッドクリフ Part1

「レッドクリフ Part1」、トニー・レオン、金城武、チャン・フォン・イーほか出演、ジョン・ウー監督、中国、日本、台湾、韓国、2008 ジョン・ウー版「赤壁」。あくまでジョン・ウー版である。最初は長坂波の戦いからなのだが、なぜ関羽がここにいる?張飛が…

篤姫

「篤姫」、宮崎あおい、瑛太ほか出演、NHK、2008 「篤姫」、途中は適当に飛ばしていたのだが、一応最後まで見た。しかし個人的にはこれにはちょっとついていけないわ。まあフィクションですから、とはいえ、「あれもこれも全部篤姫がやりました」というのは…

第13音楽隊定期演奏会

C.T.スミス「フェスティバル・バリエーションズ」、オルフ(J.クランス編)「カルミナ・ブラーナ」ほか、藤後誠二、阿部安誌雄指揮、陸上自衛隊第13音楽隊、広島厚生年金会館ホール 自衛隊のブラスバンドのコンサート。チケットをもらったので行ってきたが、…

愛と幻想の日本主義

『愛と幻想の日本主義』福田和也、宮崎哲弥、春秋社、1999 福田和也と宮崎哲弥の対談本。主に日本、日本語、民族、保守主義といった問題を扱っていて、話題はそっちのほうに集中している。小林よしのりは「足軽ナショナリズム」扱いで、刺身のツマにされてい…

三国志演義1-7

『三国志演義』1~7(井波律子訳)、ちくま文庫、2002-2003 井波律子訳の演義、ようやく読み終えた。思い入れというのはあるもので、劉、関、張と曹操が死んだ後は、残りを大切にしなくては、と思って読むペースが落ち、諸葛亮が死んだ後は、もうあとはオマ…

ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて

「ベルリン・フィル 最高のハーモニーを求めて」、サイモン・ラトル、ベルリンフィル楽団員出演、トマス・グルベ監督、ドイツ、2008 この前ベルリンフィルの公演にいったこともあり、ちょうど渋谷のユーロスペースで上映中のこの映画も見に行ってきた。平日…

アンドリュー・ワイエス 創造への道程

「アンドリュー・ワイエス 創造への道程」、Bunkamuraザ・ミュージアム これも「新日曜美術館」で見たので、と書くところだが、実は日曜日にやっていた、この展覧会の放送は見損ねてしまった。さらにこういうときに限って、番組を録画していないのだ。まあ実…

ダイアリー・オブ・ザ・デッド

「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」、ジョシュ・クローズ、ミシェル・モーガンほか出演、ジョージ・A・ロメロ監督、アメリカ、2007 銀座シネパトス(歌舞伎座の手前にある地下の映画館)でやってたコレ、ロメロの新作なのでとりあえずは見なければ、というこ…

菌類のふしぎ

特別展「菌類のふしぎ きのことカビと仲間たち」、国立科学博物館 ちょっとおもしろそうなので見ておかなくては、と軽い気持ちで行ってみたら、チケット販売窓口の時点でけっこうな列が・・・。こんな展覧会でなんで?と一瞬思ったが、「もやしもん」のことを忘…

駅2008 鶴見線に降りたアートたち2

「駅2008 鶴見線に降りたアートたち」 結局先週に続いて、昨日の土曜日に学芸員の解説付きのツアーに行ってしまった。この展覧会も今日、12月7日で最終日なのだ。昨日の13時30分に鶴見駅に行ったところ、思ってたよりもけっこうな人だかりが。たぶん60人か70…

裁判中毒

『裁判中毒 傍聴暦25年の驚愕秘録』今井亮一、角川Oneテーマ21、2008 近頃よく出るようになった裁判傍聴記。著者はオービス裁判その他の交通違反裁判で有名な人。だいたいは負ける裁判を身銭切ってやっているわけだから、基本的に裁判が好きな人だろうとは思…

結婚失格

『結婚失格』枡野浩一、講談社、2006 「書評小説」というからどんなものかと思ったら、一章ごとに著者の読んだ本についての短評がおりまぜてある、というもの。取り上げられているのは、坂崎千春『片想いさん』、松尾スズキ『同姓同名小説』、島本理生『リト…

読売ウィークリー

「読売ウィークリー」2008.12.14 この雑誌、いつも全然読まないのだが、電車の吊り広告で休刊、最終号だと知って、だったらまあ、と買ってみた。最終号ということで、これまでの「週刊読売」「Yomiuri Weekly」の表紙や内容を振り返る記事がほとんど。あとは…

サイモン・ラトル指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団

ブラームス「交響曲第3番」「交響曲第4番」/サイモン・ラトル指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、岡山シンフォニーホール、2008.12.1 ベルリンフィル2008日本公演の最終日は岡山。前日に大阪、ザ・シンフォニーホールで、ブラームスの交響曲1番と2番…

駅2008 鶴見線に降りたアートたち

「駅2008 鶴見線に降りたアートたち」展 改装で休館中の東京ステーションギャラリーの企画展。場所が鶴見線。もう行くしかないでしょう、ということで行ってきた。平日の午後に仕事でもないのに鶴見線に乗ってる暇人なんているわけない・・・と思っていたら、い…