#絵画

河鍋暁斎 その手に描けぬものなし

「河鍋暁斎 その手に描けぬものなし」サントリー美術館 サントリー美術館で今月末までかかっている河鍋暁斎の展覧会。休日に行ったが、そこそこに人は来ていて、けっこう人気。それはそうだろう。 展示スペースの制約があるのか、それほど大きな作品は少ない…

奇想の系譜

「奇想の系譜」江戸絵画ミラクルワールド、東京都美術館 東京都美術館にかかっている、江戸絵画の展覧会。岩佐又兵衛、狩野山雪、伊藤若冲、曽我蕭白、長沢芦雪、歌川国芳、白隠慧鶴、鈴木其一が並んでいる。これらの人々に注目した最初期のひとりが辻惟雄で…

フェルメール展

「フェルメール展」上野の森美術館 時間限定チケット制のこの展覧会、行ってきた。コミコミの日でなければ当日でも電話で予約を取って、発券してもらえる。非常に合理的なシステム。列ができていたので入れるのかと心配だったが、並んで15分もしないうちに…

ロシア絵画の至宝

「ロシア絵画の至宝」東京富士美術館 八王子の東京富士美術館でやっていた展覧会。国立ロシア美術館からの借り物展覧会。創価学会つながりで、いろいろ借りて来られるのだろう。 19世紀ロシア美術は、だいたい貴族っぽい、ちょっと金持ちから大金持ちの趣味…

いちばんやさしい美術鑑賞

青い日記帳『いちばんやさしい美術鑑賞』ちくま新書、2018 これは驚くべき本。初心者用の美術鑑賞ガイド本なのだが、書いている人はただの美術好きの素人。ブロガーだという。しかし、その辺にいる美術評論家や美術専攻の大学教員などよりも、はるかにわかり…

西洋美術史

木村泰司『西洋美術史』ダイヤモンド社、2017 このタイトルの上に、「世界のビジネスエリートが身につける教養」とか書いてある。最近の教養を売り物にして、人に何かを売りつけようというよくない根性の産物。著者は、UCバークレーを出た人で、美術史の著作…

ブリューゲル展

「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」東京都美術館、2018.3.4 東京都美術館のブリューゲル展。ブリューゲルが、画家一族だと言うのは知っていたが、ひ孫位まで画家だらけ。 4代150年くらい続いていた。 たくさんいるが、本当に面白いのは初代のピーテル…

上野アーティストプロジェクト「現代の写実―映像を超えて」

「上野アーティストプロジェクト「現代の写実―映像を超えて」」東京都美術館、2017.12.14 上野に行って、上野の森美術館の「怖い絵」を見ようとしたら、120分待ちと言われて挫折。代わりに東京都美術館のゴッホを見に行こうとしたが、これもチケット購入の列…

特別展 「典雅と奇想―明末清初の中国名画展」

特別展 「典雅と奇想―明末清初の中国名画展」、泉屋博古館分館、2017.11.18 ここは初めて行ったところ。六本木一丁目の近くで、スウェーデン大使館の向かいにある。 施設の規模は小さく、サクッと見られる。 作品は、 徐渭 「花卉雑画巻」(部分) 明・万暦…

柳沢淇園 文雅の士、新奇の画家

「特別展 柳沢淇園 文雅の士、新奇の画家」、大和文華館、2017.11.11 この美術館自体初めて行ったところ。。近鉄線で学園前の駅で降り、7 8分歩くと着く。玄関も、建物の感じも、非常に趣味が良く、ある意味理想的なところ。この展覧会をみたくて行ったのだ…

大エルミタージュ美術館展

「大エルミタージュ美術館展」、兵庫県立美術館、2017,11,10 前に森美術館の展覧会に行ったのと同じもの。また行った理由は、この美術館を見てみたいと思ったことと、このこのこの美術館を見てみたいと思ったことと、この展覧会自体、結構楽しめたから。 展…

足立美術館

『足立美術館』、2017.9.2 これも島根に寄ったついでで、足立美術館に行ってきた。これも安来市で、「市立歴史資料館」からはすぐ。 誰もいない安来市の南部でも、ここはいつも人でいっぱい。今回行ったのは3回目だと思うが、朝でも人が来ている(ここは9時…

大エルミタージュ美術館展

「大エルミタージュ美術館展 オールドマスター 西洋絵画の巨匠たち」、森アーツセンターギャラリー、2017.6.17 六本木の森ビルでやっている展覧会。土曜日だったし、かなり人がいた。 イタリア・ルネサンスから、18世紀くらいまで。イタリア、フランス、ネー…

ブリューゲル「バベルの塔」展

ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝―ボスを超えて―、東京都美術館、2017.6.2 東京都美術館の、この展覧会、「バベルの塔」が呼び物なのだが、実際は、副題のとおり、ブリューゲルだけでなく、16世紀ネーデルラントのいろんな絵描きの…

ティツィアーノとヴェネツィア派展

「ティツィアーノとヴェネツィア派」、東京都美術館、2017.3.25 東京都美術館でやっている展覧会。これは4月2日までなので、行ってきた。タイトルどおり、ティツィアーノだけというわけではないので、ヴェネツィア派がいろいろある展覧会。 とはいえ、ティツ…

ダリ展

「ダリ展」、国立新美術館、2016.10.9 国立新美術館の、「ヴェネツィア派展」といっしょにやっていた展覧会がこれ。こっちのほうが、はるかに客が来ており、朝の10時すぎには、こちらだけは満員で入場制限していた。しかし、それも納得。この展覧会はすごか…

アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち

「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」、国立新美術館、2016.10.9 ヴェネツィアのアカデミア美術館においてある、ヴェネツィア派の巨匠たちの展覧会。まあまあ、よかった。 一番の売り物は、ティツィアーノの「受胎告知」。これはで…

1945年±5年

「1945年±5年 戦争と復興:激動の時代に美術家は何を描いたのか」、広島市現代美術館、2016.10.6 現代美術館でやっている展覧会。これは10月10日までなので、ぎりぎりのタイミングで行ってきた。これは行ってよかった。 1940年から、50年までの絵だが、多く…

第9回 文化の祭典 小学校の部

「第9回文化の祭典 小学校の部」、展示の部(書写・図画工作)、アステールプラザ市民ギャラリー、2016.,2.25 小学生の書道と絵の展覧会。そんなのどうでもいいのだが、客が誰もいない(後で2人ほど来た)ので入ってみた。入口には小学校の先生とおぼしい、…

「鎌倉からはじまった 。1951-2016 PART3

「鎌倉からはじまった 。1951-2016 PART3、神奈川県立近代美術館鎌倉、2016.1.29 友達に勧められて、鎌倉の鶴ヶ丘八幡宮の中にある神奈川県立近代美術館に行ってきた。ここは1月限りで閉館。建物は残すけれど美術館としての機能はおしまい。鶴ヶ丘八幡宮の中…

SHUNGA 春画展

「SHUNGA 春画展」、永青文庫、2015.10.1 いろいろと話題の春画展に行ってきた。雨降りだったけど、客は多い多い。永青文庫には初めて行ったが、目白の駅からバスでちょっと行くとある。とても静かで良いところ。建物自体は本当に小さく、展示替えをしなけれ…

フシギ? の世界―ここではないどこかへ

「フシギ? の世界―ここではないどこかへ」、福岡アジア美術館、2015.9.23 これもコレクション展。美術館の能書きは、 はじめに 私たちの目は、遠いものを小さく、近いものを大きく描いた絵をみると、本物らしく感じます。しかし、ちょっと昔までは、大切な…

一粒の希望―土地は誰のもの?!

「一粒の希望―土地は誰のもの?!」、福岡アジア美術館、2015.9.23 こちらは、特別展ではなくて、コレクション展のほう。特別展が人ダラケなのとは対照的に、ガラガラ。 美術館の説明文はこれ。 豊穣なるアジアの大地は、古来よりそこで暮らす人々の生活や伝…

日曜美術館 ドキュメント・山口晃

「日曜美術館」、「画伯!あなたの正体は?ドキュメント・山口晃」、NHKEテレ、2015.4.19 山口晃の展覧会を水戸でやっているので、それにくっつけて、制作ドキュメントをやった回。井浦新、伊東敏恵の司会二人で、画家本人といっしょに展覧会を回り、カメラ…

ジョルジョ・デ・キリコ展

「ジョルジョ・デ・キリコー変遷と回帰ー」、パナソニック汐留ミュージアム、2014.12.19 汐留にあるパナソニックの美術館で、キリコの展覧会をやっていたので観てきた。18時までやっている美術館は、他にあまりないので、覗いてきたというもの。 この美術館…

TURN/陸から海へ トークシリーズ 会田誠

「TURN/陸から海へ トークシリーズ 会田誠」、鞆こども園、2014.12.7 鞆の津ミュージアムのトークイベント、2回めが会田誠だったので、行ってきた。 このシリーズ、宇川直宏、会田誠、エリイ、坂口恭平、みうらじゅん×根本敬、茂木健一郎、園子温×神楽坂恵…

ジャン・フォートリエ展

「ジャン・フォートリエ展」、国立国際美術館、2014.10.11 ゲルギエフの演奏会はマチネだったので、近場の国立国際美術館にも行ってきた。今の展覧会が、この「ジャン・フォートリエ展」。これまた変なのをやっている。 初期は具象画(それでもかなり変=グ…

菱田春草展

「菱田春草展」、東京国立近代美術館、2014.9.28 何か見るものがないかと思っていたら、東京国立近代美術館で、この展覧会をやっていたので、行ってきた。 朦朧体という言葉で有名になってしまっている感があるが、朦朧体はあくまでも一時の作風で、その前と…

京へのいざない 京都国立博物館

「京へのいざない」、京都国立博物館、2014.9.20 京都国立博物館の新館、「平成知新館」が9月13日にオープンしたので、そのお披露目の展覧会がこれ。京博の持っている名品を出せるだけ出しますよ、というもの。 この新館は、平常展をかけるためのもの。設計…

ガタロ

ガタロ、中間秀俊『ガタロ 捨てられしものを描き続けて』、NHK出版、2014 これは半ば画集で、半ば取材記。絵は、「ガタロ」という、基町アパートで清掃員をしているアマチュアの絵描きが描き、文章はこの人をネタにしてドキュメンタリーを作った、NHKのディ…