2013-01-01から1年間の記事一覧

東京大学戦史研究会会報第56号

東京大学戦史研究会『東京大学戦史研究会会報』第56号、2013 これも薄い本だが、168ページと、けっこうなボリューム。戦史研究会を名乗っている軍事、歴史系サークルは、ここと早稲田ほか非常に少ないのだが、コミケに本を出しているのはここだけのようだ。 …

タクシーのススメ

まちだ英明『タクシーのススメ リアルタクシードライバーの1日』ACE、2013 これも薄い本。なんと全編手書きである。いまどき、絵はともかく、4コママンガのスタイルではあるが、全部手書きしている人がいるのか。しかし、内容は非常におもしろい。 著者は当…

日本の黒ビール

最果屋うたう『日本の黒ビール』ビヤラバ新書、2010 冬コミに出かけて、大量の薄い本をゲット。自分が探していたのは資料本なのだが、カテゴリー分けされているところだけ見ているのですら時間がかかるのに、もともと目当てでなかったところでおもしろい本が…

ポップス作曲講座

林哲司『ポップス作曲講座』シンコー・ミュージック・エンタテイメント、2013 林哲司のラジオを聴いているので、この秋に出た林哲司の本を買って読んでみた。 これは林先生が、「作曲を始めてはみたが、なかなかいい曲ができなくて困っている人」を対象にし…

兵士に告ぐ

杉山隆男『兵士に告ぐ』小学館、2007 杉山隆男の自衛隊もの第4巻。これは「陸」のおはなし。 多くのページが、新編の「西部方面普通科連隊」にあてられている。この部隊が、陸上自衛隊の中でどれだけ特別なのかということがよくわかる。しかし、その精鋭部隊…

「普天間」交渉秘録

守屋武昌『「普天間」交渉秘録』新潮社、2010 これは文句なく面白く、ためになる本。著者は、この本が出版された時点では最高裁に上告中(後に上告取り下げ)、服役の後、今年の7月に仮出所という立場。 防衛庁官房長に就任してから、秘書がつけたスケジュー…

中国の海洋進出

海洋政策研究財団編『中国の海洋進出 混迷の東アジア海洋圏と各国対応』成山堂書店、2013 今年出版された中国の東シナ海、南シナ海への進出についての本。中国や東南アジア諸国の、特に南シナ海での対立状況がわかる第1章と第3章はそこそこに役に立つ。新し…

天国の恋 45話(最終回)

「天国の恋」45話(最終回) 神保悟志は、容莉枝の事件も、葬儀社の苦境もぜんぶ潮のせいだと、潮をののしって土下座させる。土下座して許しを請う潮に、ビールをドボドボかける神保悟志。梢は、それをニヤニヤ眺めて、エクレアをパクパク食べるだけ。 斎と…

天国の恋 44話

「天国の恋」44話 今日の回は、タイトルが先に来て、オープニングの昨日のおさらいが後に来た。海老原家では、殺人未遂事件の責任はぜんぶ容莉枝ということになるらしい。山口いづみと朔子は、終わってよかったと安堵。 斎は、徳美の遺体を死化粧。遺体が寝…

天国の恋 43話

「天国の恋」44話 昨日のドタバタ殺人未遂劇が終わって、容莉枝は斎殺害が成功したと思い込んで、海老原家に電話するが、山口いづみは知らないふりで電話を切ってしまう。「下賤の女って怖いわね」って、あんたが怖いわ。 斎を救出して病院のベッドに寝かせ…

天国の恋 42話

「天国の恋」42話 斎の娘の美亜が、戦場カメラマンの勝一から預かった写真を斎に渡す。例の潮とのデートを盗撮したもの。ふつうは気持ち悪く思うはずだが、斎には、自分と潮がいっしょに写っている写真がうれしいらしい。これもよくわからない。 斎がエンバ…

天国の恋 41話

「天国の恋」41話 この回のOP映像は、今までの全話のダイジェスト。「おれとラブしてくれませんか」「エネルギーの爆発だ」、ラブ男のウェディングケーキ事故など、おいしいところがてんこ盛り。 海老原家に電話した容莉枝に、山口いづみは、徳美が薦田家に…

情熱大陸 石丸次郎

「情熱大陸」、「ジャーナリスト 石丸次郎」、2013.12.22 「情熱大陸」のこの回は、北朝鮮情報のジャーナリスト、石丸次郎。石丸の取材の様子を逐一、ビデオに撮っている。 中国にいる協力者と北朝鮮に入る協力者の電話での会話は、音声ファイルになってメー…

忠次旅日記

「忠次旅日記」、大河内傳次郎、中村英雄、澤 蘭子、伏見直江ほか出演、伊藤大輔監督、日活大将軍、1927、活動写真弁士=澤登翠、広島市映像文化ライブラリー、2013.12.23 サイレント映画を活動弁士の語りで見るという企画に行ってきた。 映画「忠次旅日記」…

格付けしあう女たち

白河桃子『格付けしあう女たち 「女子カースト」の実態』、ポプラ新書、2013 何やらよくわからない世界をちょっとのぞいてみようということで読んだ本。この著者の本は、どうも自分には合わないのだが、このキャッチーなタイトルにひかれて読んでしまった。 …

兵士を追え

杉山隆男『兵士を追え』、小学館、2005 杉山隆男の自衛隊ノンフィクション第3巻。これは海上自衛隊である。 潜水艦と哨戒機の2つに焦点をあてていて、500ページ全部が2つの乗組員に集中している。 一番おもしろいのは、潜水艦乗員の生活。潜水艦乗員の服に染…

さらば空中戦艦・富嶽

「さらば空中戦艦・富嶽」、土曜スペシャル、1979 これは、「潜水空母イ401」の姉妹編、Z攻撃機こと富嶽のおはなし。最初から、富嶽の大編隊がニューヨークを爆撃する場面が来た。この場面は、「イ401」にもなぜか映っていたので見ている。 「イ401」と同じ…

天国の恋 40話

「天国の恋」40話 容莉枝は、あざだらけの死体みたいな顔で海老原家にあらわれた。「奥さま…無念でございます」って、あんんたは落武者?一方、妖怪総婦長の徳美は、ひさびさにツンデレレの太夫様を呼んできた。これはなつかしい。 山口いづみと朔子は、容莉…

ドキュメント72時間 ”巨大書店・活字の森の歩き方”

「ドキュメント72時間」 ”巨大書店・活字の森の歩き方”、2013.12.20 今日は紀伊國屋書店新宿店。120万冊の在庫があるそうだ。 書架を見るだけで、まったく本を手に取らない老紳士がいて、マイクを向けてみると、本の取次をしている人=プロの人だったりする…

天国の恋 39話

「天国の恋」39話 前話から出てきた、潮と梢が通信できるオカルト鏡。この変なアイテムがドラマにどう関係するのか、まったくわからない。「魔法のような逢引きがかなうんだ」と言っているが、直接会えるのに、なんでオカルト鏡なんか使う必要があるの? 容…

天国の恋 38話

「天国の恋」38話 海老原家では、朔子が、「梢のおなかの子はなかったことにする」と言い出して大騒ぎ。怒る石田純一に、梢は「おなかの子は、潮さんの弟、妹かもしれないわね。薦田のお父様の子供です」と大暴露。自分で言うのかよ。山口いづみは卒倒。 容…

天国の恋 37話

「天国の恋」37話 山口いづみ、朔子、容莉枝が子供を堕ろさせる相談をしている一方、石田純一と神保悟志は妊娠を喜んで大笑い。 もちろん海老原家の二人と容莉枝は、みんな「吸血女」「蜘蛛女」のせいだということで話が落ち着く。妖怪総婦長の徳美は、病院…

天国の恋 36話

「天国の恋」36話 梢が妊娠したと言い出して容莉枝は激怒。神保悟志は「想像妊娠かもしれない」と言って、瑞彦の診療所に行かせるが、エコーを見ると、間違いなく妊娠。しかし、妊娠2ヶ月と言っているのに、エコーの映像はほとんど臨月だが…。梢は、潮との仲…

八重の桜 50話

「八重の桜」50話、「いつの日も花は咲く」 日清戦争が始まって、八重は広島の陸軍病院で負傷者の看護。負傷者には清国兵もいることになっているが、わざわざ清の負傷兵を広島に運んだりするかねぇ。当然八重は中国語は話せないのだが、ペラペラ日本語でまく…

日本と連合国の戦略比較

三宅正樹、庄司潤一郎、石津朋之、山本文史編著『検証 太平洋戦争とその戦略3 日本と連合国の戦略比較』、中央公論新社、2013 3巻シリーズの「太平洋戦争とその戦略」の3巻目。防衛研究所戦史研究センターの研究会での報告をまとめたもの。国際会議なので、…

兵士を見よ

杉山隆男『兵士を見よ』、新潮社、1998 杉山隆男の自衛隊ルポ第2作。これは航空自衛隊、特に飛行機関係に特化した本。 著者自身がF-15に体験搭乗しているのだが、これが大変。戦闘機乗りというのはこれほど大変なものなのかということを思い知らされる。めま…

林哲司・半田健人昭和音楽堂 岩谷時子&弾厚作~加山雄三・作品集

「林哲司・半田健人昭和音楽堂」、「岩谷時子&弾厚作~加山雄三・作品集」 岩谷時子特集の3回目で、弾厚作=加山雄三とのコラボ作品特集。このコンビで作った曲はなんと149曲。そんなにあるのか…。その中で加山雄三が歌っている曲が145曲。これもすごい。 …

兵士に聞け

杉山隆男『兵士に聞け』、新潮社、1995 杉山隆男の一連の自衛隊ルポルタージュの最初の巻。評判通り、非常によく書けている本。 自らを「日陰者」と呼ぶ自衛隊(この本が書かれた、1990年代半ばの防大卒業式での校長あいさつでも、まだそういうことを言って…

ロッキード・マーティン 巨大軍需企業の内幕

ウィリアム・D・ハートゥング(玉置悟訳)『ロッキード・マーティン 巨大軍需企業の内幕』、草思社、2012 ロッキード・マーティン社の黒歴史についての内幕本。原題は、"Prophets of War: Lockheed Martin and the Making of the Military-Industrial Comple…

ドキュメント72時間 "縁結び列車”に乗って

「ドキュメント72時間」 「"縁結び列車”に乗って」、NHK総合、2013.12.13 寝台特急サンライズ出雲で出雲大社詣でに行く人たちのドキュメンタリー。この列車、金曜日発とはいえ、満席だ。すごい。 客は、若い人が多いが、北海道からわざわざこの列車に乗るた…