2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

京都ぎらい 官能編

井上章一『京都ぎらい 官能編』朝日新書、2017 前作も笑ったが、これにも爆笑した。このくらい、京都への嫌味が鮮やかに決まった本はほかにない。 これは、現在生きている京都人への嫌味というよりは、京都の現在の地位がどのようにできていったかを説明して…

ねほりんぱほりん トップオタ登場!

「ねほりんぱほりん」、「トップオタ登場!」 これはトップオタ(アイドルに一番密着しているオタ)の回。以前に地下アイドルの回があったが、この回はその逆。500万円と10年間くらいの時間を貢いでいる。年はまだ20代だって。仕事はIT関係なので、時間の都…

ねほりんぱほりん 腐女子登場!

「ねほりんぱほりん」、「腐女子登場!」 この回は腐女子。40代、30代、20代、3人出てきた。YOUと山里は、見たことないが、YOUには、これは受け入れられるという。 自分が直接、恋愛の当事者になるのではなく、男同士の恋愛に、壁、ホコリとしてくっついて傍…

好きでもないくせに

「好きでもないくせに」璃子、根岸拓哉ほか出演、吉田浩太監督、2016 短い映画。70分くらい。主演女優は美人。これが、「好きでない男にはやらせるが、好きな男はやらせると去っていくと思い込んでやらせない女」を演じている。昼は売れないモデルで、夜はキ…

ねほりんぱほりん ヘリコプターペアレント登場!

「ねほりんぱほりん」、「ヘリコプターペアレント登場!」 これは笑った。本物のヘリコプター・ペアレント。これは母親が娘にくっついているケース。娘は中3。ごはんはよそってやるし、検尿の採尿もしてやる。すべて連絡は、詳細なメモで渡す。娘には、エア…

太宰治『葉』 これは超絶的な傑作。やはり第一短編集『晩年』の中の作品だが、どうしてこんなにすごいものが書けるのか、わからない。 はっきりいって、話を追うのがたいへんな小説。しかし、ひとつひとつのエピソードがみな立っており、一貫したストーリー…

魚服記

太宰治「魚服記」 これも『晩年』所収の短編。女が龍になるかとおもいきや、鮒になってしまうという話。ぜんぜんつまらないというわけではない。短くて読みやすいし、趣向はおもしろい。 しかし、『晩年』の別の作品と比べると、そんなにおもしろいわけでは…

100分de名著 レム”ソラリス”

「100分de名著」 「レム”ソラリス”」1-4 NHKEテレで放送していた、「ソラリス」の解説番組。これは訳者の沼野充義ご本人が出演。これは本そのものを読んだことはなく、映画「惑星ソラリス」を見ただけ。あれが非常にわかりづらく、おまけに長いので、簡単に…

恋愛大好きですが、何か?

中園ミホ『恋愛大好きですが、何か?』光文社、2007 中園ミホの昔の(初の)エッセイ集。内容はほとんど恋愛ネタ、それから自分が占い師をしていたときのネタ。 1959年生まれなので、今年58歳。この本が出たときは10年前なので、写真は当時のもの、47歳か48…

ナノ兵器

ルイス・A・デルモンテ(黒木章人訳)『人類史上最強 ナノ兵器 その誕生から未来まで』原書房、2017 驚愕すべき本。ここに書かれていることが本当に実現するのだったら、すごいこと。著者は、ある会議で議論された結果を述べているが、人類が21世紀末までに…

ドキュメント72時間 今夜も、もう一枚 24時間印刷店

「ドキュメント72時間」、「今夜も、もう一枚 24時間印刷店」 これは池袋のキンコーズの回。池袋の駅から近く、いつもそれなりに混んでいる。大きく、高速印刷ができるプリンタは、それなりに需要があるし、場所は池袋なので、余裕だ。 新聞のスクラップを、…

女の機嫌の直し方

黒川伊保子『女の機嫌の直し方』集英社インターナショナル新書、2017 最近、露出が多い、人工知能研究、神経科学の方。1959年生まれだって。 最初に「性差はあるといえばある、ないといえばないですよ」と断ってから、パターンですよ、ということにして、男…

ドキュメント72時間 ”コリ”にまつわるエトセトラ

「ドキュメント72時間」 「”コリ”にまつわるエトセトラ」 さいたま市のマッサージ店、「もみほぐし店」のロケ。いきなり住宅地にあるのね。この店は客同士に間仕切りがなく、オープンスペース。料金は1時間3000円。まあそんなに高くはない。 来ている客は、…

花子とアン 第15週

「花子とアン」第15週、「ゆれる思い」 英治の病床にいる妻、香澄は中村ゆり。これは美人。しかし佳人薄命で、さっさと殺されるのだ。こいつが長生きすると、はなの出番がないし。 しかし、香澄は病床にいるだけに鋭い女。夫が持ってきた『にじいろ』創刊号…

ドキュメント72時間 ゲストハウス 一泊3千円のオアシス

「ドキュメント72時間」、「ゲストハウス 一泊3千円のオアシス」 これは川崎、ドヤ街の一角に、新しい一泊3千円のゲストハウスができた。全部2段ベッドのカプセルホテルみたいなもの。共同シャワーがついているが、お風呂はない。 地下に共有ラウンジがあっ…

ドキュメント72時間 英会話教室でシーユーアゲイン

「ドキュメント72時間」、「英会話教室でシーユーアゲイン」 大阪、梅田の英会話教室Gabaが、この回のロケ地。英会話教室に来る生徒を映している。 動機はバラバラだが、基本的に多いのは、仕事で必要になったこと。かなりできている人と、ほとんどできてい…

花子とアン 第13週

「花子とアン」第13週、「その恋、忘れられますか?」 かなり展開の入った週。 はなとかよのいるカフェーに兄がいきなりやってきた。兄は私服の憲兵。隠しているが、目的は店に集まる左翼帝大生の監視。イヤミな帝大生の宮本は、蓮子様の歌集を読んで、逆に…

花子とアン 第12週

「花子とアン」第12週、「銀座のカフェーで会いましょう」 展開の激しい週。東京に出てきたはな、最初はただの小間使い同様の扱いだが、なんとか雑誌に翻訳を載せたいと思っている。妹のかよがカフェ-の女給をしていたり、酔っ払って英治に厳しく指摘された…

花子とアン 第11週

「花子とアン」第11週、「グッバイ!はな先生」 ほとんどの内容は、父、吉平の浮気騒動。いきなり甲府の家に、変な女が訪ねてきて、「結婚してくれるといわれた」「吉平さんのぬくもりが」などと言い出す。母ふじの怒りはたいへんで、吉平は家から追い出され…

花子とアン 第10週

「花子とアン」第10週、「乙女よ、大志を抱け!」 花子とアンのこの週は、妹ももの結婚と、はなの創作持ち込み話。 吉平がももに縁談を持ち込んでくるが、はなは、朝市とももをくっつけようとして、2対2の合コンを企画する。しかし、けっきょくももは、朝市…

西郷どん 1話

「西郷どん」1話、「薩摩のやっせんぼ」 今年の大河ドラマ「西郷どん」、1話を見たが、これはおもしろい。 この回は初回なので、子役。その分、島津斉彬が偉大キャラとして描かれていて、これがいい。斉彬役は渡辺謙。かっこよすぎる。 しかし西郷どん=小吉…

日本のいちばん長い日(1967)

「日本のいちばん長い日」、三船敏郎、笠智衆ほか出演、岡本喜八監督、東宝、1967 ひさしぶりに見た。3時間近くある映画はけっこうつらい。しかし、これくらい迫力があればありだろう。 やはり圧倒的な迫力は、三船敏郎の阿南陸相。これと山村聡の米内海相の…

花子とアン 第9週

「花子とアン」第9週、「はな、お見合いする」 はながお見合いするが、「パルピテーションがない」といって、断る話。たいしたことはない。致命的なのは、見合い相手が、はなの創作のことを「いいご趣味ですね」といったこと。創作をなめたご意見だが、仕方…

ドキュメント72時間 スペイン・カナリア諸島 マグロ漁師の短いバカンス

「ドキュメント72時間」、「スペイン・カナリア諸島 マグロ漁師の短いバカンス」 これ、本当にカナリア諸島まで行ってマグロ漁船の乗組員を取材。ここは日本漁船がいるのだ。マグロ漁船って、大西洋まで行って魚を取り、ここに寄港して休憩。 釜石からカナリ…

花子とアン 第8週

「花子とアン」第8週、「想像のツバサ?」 小学校の代用教員から、翻訳家、児童文学者に転換するくだりの週。 代用教員をしながら失敗するが、そこは校長のマキタスポーツに拾ってもらう。子供を助けようとするのだが、この子供が「想像の翼」を頼りにしてい…

足利義満

小川剛生『足利義満』中公新書、2012 帯がおもしろそうだった(「将軍の正体見たり」とある)ので、買って読んだが、驚倒した。 義満の有名なエピソード、天皇にとって替わろうとした、日本国王号を明から受けたのは天皇を乗り越えようとしたため、太上天皇…

花子とアン 第7週

「花子とアン」第7週、「さらば修和女学校」 花子とアン、やっぱり見るのがつらくなってきたが、とりあえず学校時代は見ておかないとと思って。 蓮子様、嫁に行った先のすごい宴会でカルチャーショックを受けただけでなく、夫にすでに子供がいることがわかっ…

ブスのたしなみ

カレー沢薫『ブスのたしなみ』太田出版、2017 年末に出た『ブスの本懐』の第二弾。『ブスの本懐』は本当に爆笑させられたが、あれは60回か70回くらい読んだので、内容覚えてしまった。なのでこっちには驚くことは書いてない。しかし、著者の筆先はするどすぎ…