2007-01-01から1年間の記事一覧

ダーティハリー3

「ダーティハリー3」、クリント・イーストウッド、タイン・デイリーほか出演、ジェームズ・ファーゴ監督、アメリカ、1976 大晦日に3、4、5を吹き替え版でやっていたので見てしまった。実はダーティハリーは1と2しか記憶にないのだ。それにやっぱりこれは吹き…

モテたい理由

『モテたい理由』赤坂真理、講談社現代新書、2007 著者は基本的には小説家なので、あれ、なんでこんな本を?と思って買ってみた。非常におもしろかった。内容はだいたい女性誌から女の「モテたい欲望のしくみ」を読み取っていこうというもの。女性誌はぜんぜ…

ソ満国境2号作戦 消えた中隊

「ソ満国境2号作戦 消えた中隊」、辰巳柳太郎、河村憲一郎ほか出演、三村明監督、日活、1955 ソ満国境に駐屯する中隊に新しい中隊長の辰巳柳太郎が赴任してくるが、この中隊長やたら堅物で部隊の規律がなっていないと怒り出し、これまで中隊の指揮をとってい…

天皇・反戦・日本

『天皇・反戦・日本』浅羽通明、幻冬舎、2007 副題は「浅羽通明同時代論集治国平天下篇」となっていて、浅羽通明の評論の中で政治関連のもの、題名どおり主に天皇、反戦、日本に関する文章をあつめた本。浅羽が個人的にニューズレターを出している(いまどき…

国盗り物語

『国盗り物語』1-4、司馬遼太郎、新潮文庫、1971 いまさらという感じだが、読みました。確かにおもしろい。おもしろいが、前半の斉藤道三編と後半の信長、光秀編で話がきれいに分かれてしまっている。題名も前半にはぴたりとあてはまるが後半にはどうか。と…

馬上少年過ぐ

『馬上少年過ぐ』司馬遼太郎、新潮文庫、1978 この短編集を読んだことはないはずなのだが、「重庵の転々」「城の怪」は何かどこかで読んだような気がする。錯覚かなあ。表題作「馬上少年過ぐ」は、題になっているわりには長くもなく、そんなにおもしろいわけ…

ファントマ危機脱出

「ファントマ危機脱出」、ジャン・マレー、ルイ・ド・フュネスほか出演、アンドレ・ユヌベル監督、フランス、1964 やっとファントマの一作目を見られた。ファンドールは「ファントマなどいない」という記事を書いてファントマを怒らせ、、ファントマの基地に…

薄桜記

「薄桜記」、市川雷蔵、勝新太郎ほか出演、森一生監督、大映、1959 以前に勝新太郎の集中上映会があったときにこれを時間の都合で見られなかった。時代劇専門チャンネルありがとう。この年の大映時代劇にしてはカラー作品。発色はきれい。 市川雷蔵は丹下典…

大地震

「大地震」、チャールトン・ヘストン、エヴァ・ガードナーほか出演、マーク・ロブソン監督、アメリカ、1974 これが公開されたときにたしか「タワーリング・インフェルノ」がかかっていた。で、結局「大地震」は見なかったのだ。いま見てみると、なかなかやっ…

時のない暗闇

「時のない暗闇」、関秀人、ひろみどりほか出演、福井ちひろ作、大久保篤演出、NHKFMシアター、2007.12.22 大阪局の脚本コンクールの最優秀賞とのこと。話は、主人公の男が母親が急病だと聞いて帰ってくると、子供のころに行方不明になった兄が帰ってきたと…

集団的自衛権とは何か

『集団的自衛権とは何か』豊下楢彦、岩波新書、2007 集団的自衛権について、その国連での成立過程から日本における解釈の変遷などを概観した本。概観といっても、作業はけっこう緻密になされていて、国連での議論や日本政府の立場については非常に勉強になっ…

昭和陸海軍の失敗

『昭和陸海軍の失敗』半藤一利、秦郁彦ほか、文春新書、2007 文藝春秋に載った座談会を本にしたもの。前半が陸軍を扱い、出席者は黒野耐、戸部良一、半藤一利、福田和也、保阪正康、後半が海軍を扱い、出席者は戸高一成、秦郁彦、半藤一利、平間洋一、福田和…

世界を食いつくせ!

『世界を食いつくせ!』アンソニー・ボーデイン(野中邦子訳)、新潮社、2003 アンソニー・ボーデインの「キッチン・コンフィデンシャル」の次の本。こちらはテレビの取材(「アンソニー世界を食らう」"No Reservations")やその他の仕事またはプライベート…

日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里

「日露戦争勝利の秘史 敵中横断三百里」、菅原健二、北原義郎主演、森一生監督、大映、1957 山中峯太郎の小説を、黒澤明、小国英雄脚本で映画化したもので、これはおもしろそうだと思ってみてみた。 しかしなんだかなあ。どうも話の流れが単調で、緊迫感がな…

ファントマ ミサイル作戦

「ファントマ ミサイル作戦」、ジャン・マレー、ルイ・ド・フュネス主演、アンドレ・ユヌベル監督、フランス、1967 ファントマがスコットランドの貴族マクラシュリー卿の居城に現れて、「生存の権利への税」と称して、大富豪たちに大金を要求するというおは…

涼宮ハルヒの溜息

『涼宮ハルヒの溜息』谷川流、角川スニーカー文庫、2003 「涼宮ハルヒ」本の2巻目。ハルヒが文化祭向けに映画を作ると言い出し、その撮影でまたまたいろんなことが起こって、というお話。『憂鬱』で話がそれなりにまとまっていたので、それがどう続くのかと…

ちいさなマルタン君

「ちいさなマルタン君」、アレクシス・アイゴネ、アンヌ・ガイディエ主演、ヴィオレーヌ・ベレー監督、フランス、2005 子供を連れて遊園地を歩く母親。やたらおしゃべりで口うるさい。子供はろくにしゃべるひまもないが、ただ風船にだけはひかれている。母親…

台風クラブ

「台風クラブ」、三上祐一、工藤夕貴、三浦友和主演、相米慎二監督、ATG、1985 これも昔映画館で見てから、4度か5度は見ているだろう。三浦友和がどうしようもなくダメダメになっていく感じでいい。三上祐一と工藤夕貴は凛とした感じ、危なげな感じが入り混…

ビッグX

「ビッグX」、東京ムービー、TBS、1964-1965 アニメのビッグXがホームドラマチャンネルでかかっていたので、見たのだが・・・。現存するのが21話分しかなく、しかもかんじんのナチス同盟が出てくるのは1話と最後の59話しかない。特にハンス・エンゲルが出てくる…

日本の右翼と左翼

「日本の右翼と左翼」『別冊宝島』1366、2006 右翼は頭山満から野村秋介まで。左翼は幸徳秋水から永田洋子まで、それぞれ15,6人をとりあげて見開き2ページで説明を加えた、「右翼、左翼列伝」という感じのもの。ごく薄いので、取り上げられている一人一人の…

近代日本の右翼思想

『近代日本の右翼思想』片山杜秀、講談社、2007 戦前期日本の右翼思想を解剖する本。非常におもしろい。左翼思想のほうはいろいろあっても理解可能なのに、右翼思想の方はそもそも理解できない、というかそれって思想なのか?と思っていたが、この本を読んで…

京都の寺社505を歩く 上

『京都の寺社505を歩く』上、槙野修、PHP新書、2007 京都の寺社の由来、縁起がえんえんと書き連ねてある本。新書にしてはちょっと厚めだが、上下巻で505ヶ所出ているのだから、ひとつひとつの寺社についての記述はちょっと薄い。まあ大寺社については、それ…

この世界大戦がすごい!!

『この世界大戦がすごい!!』徳岡正肇、ソフトバンククリエイティブ、2007 戦略級シミュレーションゲーム、「ハーツ・オブ・アイアン2」のプレイレポート集。このゲーム、買うと確実に時間をがんがん削られそうなので、今まで買っていなかったけど、この本を…

ベン・ハー

「ベン・ハー」、チャールトン・ヘストン主演、ウィリアム・ワイラー監督、アメリカ、1959 これももう10回くらい見ているんじゃないかと思うが、やっているとついつい見てしまうんですねー。改めて気がついたことがいろいろあるが、最初に「序曲」がかかって…

ファントマ電光石火

「ファントマ電光石火」、ジャン・マレー、ルイ・ド・フュネス主演、アンドレ・ユヌベル監督、フランス、1965 今月、ムービープラスでファントマを三本全部かけている。なぜ?いまごろ?と思ったら、今年DVDが出ていたのだ。いいもの発掘してくれてありがと…

サニーサイド

「サニーサイド」、チャールズ・チャップリン主演、監督、アメリカ、1919 「シネフィル・イマジカ」で、今月チャップリン映画がけっこうかかっているので、とりあえず見てみた。チャップリンは安宿のしがないボーイ。エドナ・パーヴィアンスに岡惚れしている…

ボスニアの少年

「ボスニアの少年」、アルミル・メハノヴィッチ、エルダー・ズブツェヴィッチ主演、サミル・メハノヴィッチ監督、ボスニア・ヘルツェゴビナ、イギリス、2005 短編。最初にイスラムのお祈りをしている場面が出て、主人公がムスリムだとわかる。主人公は友達と…

信長 KING OF ZIPANGU

「信長 KING OF ZIPANGU」、緒方直人主演、田向正健脚本、NHK、1992 1992年のNHK大河ドラマ。ちょっと前にファミリー劇場でもやっていたようだが、時代劇専門チャンネルでまた流れたので、今度はDVDに録画して全部見た。 出来はけっこう悪く言われることが多…

犬神家の一族

「犬神家の一族」、石坂浩二、富司純子主演、市川崑監督、「犬神家の一族」製作委員会、2006 スカパーでやっていたので、ついつい見てしまったのだが・・・。 小説が映画になったり、テレビドラマになったり、また映画でリメイクされたりするのは別に珍しいこと…

父の帰宅

「父の帰宅」NHK FMシアター、西尾まり主演、藤野千夜原作、小松與志子脚色、川野秀昭演出、2007.12.1 8年前に死んだ父がいきなり実家に帰ってきたという電話。ともえが実家に戻ると本当に父がいて、華族といっしょにごはんを食べたり、父の仏壇にいっしょに…