らくだ、連獅子

「らくだ」、勘三郎彌十郎亀蔵、松也、市蔵、三津五郎榎本滋民演出、「連獅子」、勘三郎勘太郎七之助亀蔵彌十郎山田洋次監督、松竹、2008

シネマ歌舞伎」と称して、歌舞伎の舞台を撮影したものを映画館でかけるという出し物。画面は大きいし、音響はちゃんとしているので、テレビで見るよりはずっといいだろう。劇場は女性ばかりだったが、水曜日は女性客半額なのでした。

「らくだ」は落語ネタを歌舞伎に直したもの。まあそこそこおもしろい。けど、自分としては落語の方が好きなのでちょっと微妙なところ。

「連獅子」は、いろいろと見どころがあっておもしろかった。時宗の僧と日蓮宗の僧との掛け合いとかの最後に獅子の精が舞うところがハイライトで、長い髪を三匹の獅子がきれいにあわせて振り回すところが見どころ。ここは確かによくできているが、むしろ獅子の舞の前にある、奏楽の部分が一番だと思う。三味線と長唄の合わせようは、神がかったうまさ。名人とはこういうものかという舞台。