2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝

「アラビアの道-サウジアラビア王国の至宝」東京国立博物館、2018.2.25 これは東博の、表慶館でやっていた展覧会。通常の入場料だけで入れた。サウジアラビアの展覧会って、何かとおもったら、大半は「無明時代」つまりイスラム以前の展示。つまり考古展示…

仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―

「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」東京国立博物館、2018.2.25 東博のいまの特別展がこれ。そんなに人がいるのか?と思ったら、入口に「待ち時間◯分」と書いてある。しかし、この日はたいしたことはなかった。助かった。 前半の第1展示…

テロ

F.v.シーラッハ(酒寄真一訳)『テロ』東京創元社、2016 この前に見た舞台「TERROR テロ」の脚本。こちらはこちらでおもしろい。 上演台本は、これとそんなに違っているわけではなく、ほぼ同じ。ただ、長いセリフが多いので、こちらの方が、内容を反芻でき…

北朝鮮核危機 全内幕

牧野愛博『北朝鮮核危機 全内幕』朝日新書、2018 北朝鮮情勢の最新本。このタイミングで出ている本は、当たりとは限らないが、朝日のエース記者の本だけのことはあり、非常に読みどころの多い本。 アメリカ、韓国、加えて中国など、とにかくいろいろな情報源…

昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ

「昼下がりの思春期たちは漂う狼のようだ」、蓬莱竜太作、演出、アステールプラザ多目的スタジオ、2018.2.22 これは、「演劇引力廣島」というアステールプラザで演劇を上演するプログラムの今年度のもの。蓬莱竜太が、最近3年、このプログラムを仕切っていて…

TERROR テロ

「TERROR ─テロ─」、橋爪功、神野三鈴ほか出演、アステールプラザ大ホール、2018.2.21 F. v. シーラッハの戯曲の舞台公演。一昨年に、橋爪功の「朗読劇」形式で公演があったが、今度は通常の演劇形式での公演。橋爪功は、弁護人役。神野三鈴が検察官、ほかの…

花子とアン 第20週

「花子とアン」第20週、「海にかかる虹」 この週が、息子の歩が死ぬ週。しかし、このエピソード、水曜日の回に来ていて、あっという間に死ぬ。その後の木曜日、金曜日で立て直し、土曜日には、醍醐と兄の吉太郎のデート、地主の武が醍醐に結婚を申し込む(よ…

ドキュメント72時間 新宿・花園神社 夢は、夜ひらく

「ドキュメント72時間」、「新宿・花園神社 夢は夜ひらく」 花園神社の酉の市の回。そういえば、11月に派手にやってた。これは商売繁盛の熊手の市なので、とにかく豪華熊手をバンバン売っている。大きいものが高く派手で、お金がある人が買っていく。 サマン…

花子とアン 第19週

「花子とアン」第19週、「春の贈りもの」 前週までの嵐のような展開がないので、一休みみたいなことになっているが、いちおうは、花子と英治が新しい会社を興して、『王子と乞食』を出版するので、展開としては重要な週。 英治のイケメン弟が死んだダメージ…

役に立たない読書

林望『役に立たない読書』集英社インターナショナル、2017 林望の読書エッセイ。さすがだわ・・・という言葉しか出てこない。 せこい目的のために読むな、ちゃんと買え、ゆっくり読め、再読の機が熟した時に読め、等々、おっしゃるとおりですねというもの。 …

花子とアン 第18週

「花子とアン」第18週、「涙はいつか笑顔となる」 この週は、関東大震災。週のはじめに蓮子様が実家に連れ戻されて髪をジョキジョキ切られたり、エグい話になっていたが、印刷所の弟の方が、かよに求婚しようとする。かよは動揺して逃げてしまう。 ところが…

花子とアン 第17週

「花子とアン」第17週、「腹心の友ふたたび」 この週も、蓮子様の週。花子は添え物。 炭鉱王と蓮子様の暴露合戦になり、蓮子様は、甲府の花子の実家に避難。炭鉱王は、自分で蓮子様を連れ戻そうとして、花子の家に押しかけるが、そこにいたのは帝大生。当然…

花子とアン 第16週

「花子とアン」第16週、「あなたがいる限り」 この週、さっさと花子に子供が生まれているのだが、それはかなりどうでもよく、話の中心は、蓮子様と帝大生の駆け落ち。 花子の子供を訪ねていくという名目で、東京に出てくる蓮子様だが、女中頭のタエは、蓮子…

花子とアン 第15週

「花子とアン」第15週「最高のクリスマス」 この週が、これまでのハイライトの週。蓮子様は、またカフェーで帝大生と約束していた時に、炭鉱王が訪ねてきて鉢合わせ。その場は逃れるが、もう帝大生への感情を止められなくなり、筑豊からむりやり東京に出てい…

ドキュメント72時間 根室 ほっこり弁当冬物語

「ドキュメント72時間」、「根室 ほっこり弁当冬物語」 これは根室のコンビニ。いまどきめずらしい地場のコンビニ。「タイエー」というお店。しかし、これはコンビニというよりはほぼ24時間営業のスーパー。店内も広い。 お弁当のご飯が詰め放題なので、思い…

ドキュメント72時間 小笠原諸島 週に1度の宅配便

「ドキュメント72時間」、「小笠原諸島 週に1度の宅配便」 小笠原の父島に週に1度届く宅配便の回。ここの人口は2000人。東京から1000キロ、船は週に1度。それでも、ワンクリックでAmazonの荷物も届くのだ。逆にここに住んでいると、宅配便の荷物は本当に便利…

レーニン

和田春樹『レーニン 二十世紀共産主義運動の父』山川出版社、2017 山川の「世界史リブレット」の一冊。短い伝記シリーズ。これはけっこう需要があるだろう。この巻もちゃんと和田春樹に書かせているわけだし。 100頁くらいの短い本だが、このページ数で、レ…

恋衣 とはずがたり

奥山景布子『恋衣 とはずがたり』中央公論新社、2017 これは『とはずがたり』を著者が、リライトしたもの。主人公である二条と西園寺実兼の娘が、母の日記を見つけて書いたという設定になっている。『とはずがたり』そのものの厳密な訳ではないが、著者は、…

女の残り時間

亀山早苗『女の残り時間 ときめきは突然やってくる』中央公論新社、2007 亀山早苗の不倫ドキュメント本。学者との対談なんかより、こっちのほうがずっとおもしろい。そもそも不倫は理屈でもないし。 出てくるのはほぼ全部40代女性だが、なぜ40代に取材対象を…

ねほりんぱほりん 2次元しか本気で愛せない女たち

「ねほりんぱほりん」、「2次元しか本気で愛せない女たち」 ねほりんぱほりん、この回は、マンガ、アニメ、ゲームにハマっている女たち。というか、その登場人物しか愛せないので、3次元の実物はいらない人たち。 3次元は、2次元(アニメ)のシーズン間の中…

大鉄人17 1話

「大鉄人17」1話、「謎の鋼鉄巨人」 ひさびさに見た。しかしあらためて見ると、変な所だらけ。 まず設定は「ジャイアントロボ」そのまま。 謎のロボ登場、最初に起動した少年の言うことを聞く。ロボ製作者は、どんどん悪のロボを量産するのに、最初のロボに…

西郷どん 5話

「西郷どん」5話、「相撲じゃ!相撲じゃ!」 毎週見ているのだが、1話ほどの勢いでもないか。とはいえ、途中で捨てるほどひどくはない。 この回は、「御前相撲大会」と「吉之助と糸の結婚」。相撲は、吉之助が優勝するところまではいいとして、殿様自身が出…

人はなぜ不倫をするのか

亀山早苗『人はなぜ不倫をするのか』SBクリエイティブ、2016 不倫ものライターの亀山早苗の対談本。対談の相手は、山元大輔、竹内久美子、丸山宗利、上野千鶴子、島田裕己、宋美玄、福島哲夫、池谷裕二。「専門家」といっているが、たしかに学者ではない…

罪と罰を読まない

岸本佐知子、三浦しをん、吉田 篤弘、吉田 浩美『罪と罰を読まない』文藝春秋、2015 以前新聞の書評欄で見たのだが、読んだのは、人に紹介されたから。めちゃくちゃ笑えた。 この4人は『罪と罰』を読んだことがないのに、内容を適当に想像して読書会をすると…

覇者の戦塵1945 戦略爆撃阻止

谷甲州『覇者の戦塵1945 戦略爆撃阻止』中央公論新社、2017 『覇者の戦塵』シリーズの新しい巻。これが1年9ヶ月ぶりの新刊で、通算40巻目。第1巻は1931年で、やっと1945年まで来た。 いったいいつ終わるのかというと、「実際には三年もかけるつもりはない」…