琉球の植物

琉球の植物」、国立科学博物館

こちらは通常料金で見られる方。日本館の1階を一部屋とって、こぢんまりと並べてある。まあ琉球列島といっても、大隅諸島から先島諸島まであるわけだから、気候的にはそれなりに広い。会場に琉球列島の地図と本土四島の地図が重ねてあるが、緯度でいえば、本土のカバーしている範囲と琉球列島のカバーしている範囲はそんなに大きく変わらない。

それで亜熱帯の植物が本土にある温帯の植物と違っているのかというと、植物学上は当然違っているのだろうが、素人が見てもその違いはよくわからないのである。「マツムラソウ」とか「タイワンシンラン」とかはちょっと南方の植物っぽい感じがするが、ほかは家の近くにもありそうな植物がほとんど。琉球列島での人と植物の関わりについては、この前、沖縄県立美術館・博物館で見たからなー。

日本館の入り口のところで、パンダの剥製が展示されていた。日本で死んだパンダはみな剥製になっているのだそうだ(まあ、あたりまえか)。しかしパンダの系図を見ると、繁殖があまりうまくいってないことがわかる。世界の珍獣だし、しかたないのか。それに意外に長命で、去年死んだリンリンは22歳生きたそうだ。近々新しいつがいが来るのだろうが、世話は本当に大変だろう。

シアター360の番組は「恐竜の世界」。毎度ながら、このスクリーンはすごい迫力だが、目がぐるぐる回るので頭がくらくらする。こんなものが安いお金で見られるのだから、科学博物館はありがたい。