2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

妖僧

「妖僧」、市川雷蔵、藤由紀子主演、衣笠貞之助監督、大映、1963 道鏡のおはなし。道鏡は修験者だったということになっていて、最後まで剃髪した法体にならない。おまけにおはなしが、「実は道鏡は正義の人だった」ということにされていて、藤原氏の不正を糾…

日本は中国でどう教えられているのか

『日本は中国でどう教えられているのか』西村克仁、平凡社新書、2007 あまり期待しないで手に取った本だが、読んで見ると非常におもしろかった。内容は、中高一貫制の学校で歴史の教員をしている著者が中国に渡って、中国の歴史教育の実態を記したもの。特に…

キャプテンスカーレット SEEK AND DESTROY

「キャプテンスカーレット」第10話 "SEEK AND DESTROY" 1967 現在スーパー!ドラマTVで放送しているキャプテンスカーレットは、オリジナルサブタイトル、オリジナル放送順になっているので、そのままだと日本語サブタイトルがわからない。本話だと「ミステロ…

日本の情報機関

『日本の情報機関』黒井文太郎、講談社+α新書、2007 以前『軍事研究』誌の別冊で出ていたものを単行本にまとめなおしたもの。日本の情報機関が「どういう組織構成になっているのか」についてだいたいのことがわかる。しかし、「何がどこまでわかっているの…

奉納演説

「時局講演会 奉納演説」、鳥肌実、松下IMPホール 鳥肌閣下の演説会にいったのはひさしぶり。もう4年くらい前かもしれない。結局前売りは売り切れで買えず、当日券を買おうとしたら立見席しかなかったのでしかたなく立ち見のハメに。横の通路に座らせてくれ…

ピスターシュ

「ピスターシュ」、ヴァレール・ピアソン監督、フランス、2004 切り絵を使ったアニメーション。人間関係の悩み事についての考察、みたいな話。絵とナレーションで話がつくられ、台詞部分はほとんどなし。構成や選曲のセンスはいいと思う。絵の感じも趣味はい…

涼宮ハルヒの憂鬱

『涼宮ハルヒの憂鬱』谷川流、角川スニーカー文庫、2003 人の読む涼宮ハルヒをわれも読まんとすなり、ということで購入。当然ブックオフにあるはず、と思って探してみたがない。入ったらすぐに売れてしまうのかもしれない。結局新刊で買う。 帯にはシリーズ…

フランケンシュタイン対地底怪獣

「フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン)」、高島忠夫、ニック・アダムス主演、本多猪四郎監督、東宝、1965 資料に出てくるのを見ただけで、実物は見ていなかったという一本。しかし、見て感激、というわけにはいかなかった。 とにかく突っ込みどころ…

ニュースで見る昭和「昭和30年~昭和32年」

「ニュースで見る昭和『昭和30年~昭和32年』」、日本映画新社 時間の都合で、一番早いニュースを最後に見ることになった。「大ニュース」ではないネタが多くて、全部の中でこの時期のものが一番おもしろい。集団就職のニュースで、奄美から埼玉の紡績工場、…

自衛隊

『自衛隊 変容のゆくえ』前田哲男、岩波新書、2007 駄本。前田哲男の本はもう全部駄本といってよいが、それでも何か有用な情報が載っていないかと思って読んでみた。結果は何もなし。こういう内容で岩波書店は喜ぶのかもしれないが、新しいことが何も書いて…

ヒトラー暗殺計画

『ヒトラー暗殺計画』小林正文、中公新書、1984 ちょっと古い本だが、この問題に関して日本語で出ている本が少ないので読んでみた。といっても、これ以外にはキルスト『軍の反乱』角川文庫くらいしか読んでいないのだが。 170ページほどの小著だが、1944年7…

不都合な真実

「不都合な真実」、アル・ゴア主演、デイビス・グッゲンハイム監督、アメリカ、2006 地球温暖化問題のキャンペーン映画。「映画でノーベル賞?」と思っていたが、かなりよくできている。ゴアの講演会にいろんなビデオを足して、編集しているのだが、この講演…

青い体験

「青い体験」、ラウラ・アントネッリ、アレッサンドロ・モモ主演、サルヴァトーレ・サンペリ監督、イタリア、1973 「続・青い体験」と比べると若干違いがあった。まずシチュエーションとしては、ラウラ・アントネッリは奥さんが亡くなった後できた家政婦(王…

キッチン・コンフィデンシャル

『キッチン・コンフィデンシャル』アンソニー・ボーデイン(野中邦子訳)、新潮文庫、2005 著者については、ディスカバリーチャンネルの番組で世界のいろんなところで食べ歩きをしている人、という程度の認識しかなかったが、この本はおもしろかった。内容は…

DEATH NOTE

『DEATH NOTE』1~12、大場つくみ、小畑健、集英社、2004ー2006 いまごろ読んでいるのもどうかと思うが、いやー、はまってしまった。今週は頭の中が完全にデスノに占領されてしまった。基本的にあんまりミステリー好きというわけでもないのだが、これにはす…

ニュース映画で見る昭和「昭和51年~昭和53年」

「ニュース映画で見る昭和『昭和51年~昭和53年』」、日本映画新社 ロッキード事件発覚の年なので、そのニュースが多い。国会の証人喚問の様子が出てくるが、例の「記憶にございません」の台詞が出てこないよ・・・。で、また田中角栄の経歴紹介が。もういいよ…

ニュース映画で見る昭和「昭和48年~昭和51年」

「ニュース映画で見る昭和『昭和48年~昭和51年』」、日本映画新社 がけ崩れのおかげで半分家の土台が崩れ落ちて崖のぎりぎりのところに建つ家に住んでる人がいる。まあ金がないからしょうがないんだろうが、すごいねー。 田中角栄はあっという間に引き摺り…

ニュースで見る昭和「昭和45年~昭和47年」

「ニュースで見る昭和『昭和45年~昭和47年』」、日本映画新社 この時期のニュースは小ネタがほとんどなく、ちょっとがっかり。最初のニュースは田中角栄が幹事長だった時期の一日を追いかけたもので、大物政治家とはいえ幹事長をニュース映画で取り上げたこ…

ニュース映画で見る昭和「昭和35年~昭和38年」

「ニュース映画で見る昭和『昭和36年~昭和38年』」、日本映画新社 「17歳」という一編があって、17歳の人のいろんな様子が出ているが、高校生が自治会をやってやいのやいの議論をしている。「生徒会」じゃなくて「自治会」になっているところは今の高校であ…

ニュース映画で見る昭和「昭和33年~昭和35年」

「ニュース映画で見る昭和『昭和33年~昭和35年』」、日本映画新社 ヒストリーチャンネルでやっているこの番組だが、製作元がやっとわかった。「朝日ニュース映画」だったのだ。販売されているDVDにはちゃんと「朝日ニュース映画」の文字が入っているのだが…

フィールド・オブ・ドリームス

「フィールド・オブ・ドリームス」、ケビン・コスナー、エイミー・マディガン主演、フィル・アルデン・ロビンソン監督、アメリカ、1989 もう3度くらいは見ているのだが、スカパーのムービープラスでかかっていたのでついつい。しかしひさしぶりに見るといろ…

ニュースで見る昭和「昭和42年~昭和44年」

「ニュースで見る昭和『昭和42年~昭和44年』」、日本映画新社 ニュース映画の再編集版のつづき。いきなり金嬉老事件が出てきた。金嬉老はカメラの前で得々と語りに入っている。人質がいるとはいえ、警察もおとなしい。今だったら当然射殺だろう。仮釈放で韓…

ニュース映画で見る昭和「昭和39年~41年」

「ニュース映画で見る昭和『昭和39年~41年』」、日本映画新社 ヒストリーチャンネルでやっていた昔のニュース映画を再編集したもの。昭和39年からはじまっているので東京オリンピックの様子が映っている。こういうニュース映画を見ていて思うのは、ライシャ…

中朝国境で何が起きているか

「中朝国境で何が起きているか:鴨緑江・800キロを行く」、NHKスペシャル 2007年3月25日放送分の番組。録画したままほっといていた・・・。 中朝国境沿いの経済取引の状況を、長白、集安、丹東の三つの町からの映像と、北朝鮮内部の映像(隠し撮りではなく許可…

富岡鉄斎展

「富岡鉄斎展」、車折神社 非公開文化財の特別拝観に車折神社が入っていて、「あんなところに非公開の建物なんかあったっけ?」と思っていたら、所蔵品に富岡鉄斎の作があり、それの展示だった。 作品は鉄斎60歳台から80歳台半ばくらい、明治末期から大正あ…

妙心寺 曝涼展

「妙心寺 曝涼展」 京都はどこも観光客だらけというこの季節だが、この妙心寺の曝涼展、終わる直前に行ったからかもしれないがほとんど人がいなかった。40分も見られなかったけど、ほとんど一人で鼻がくっつきそうなくらい顔も近づけて見られるので(もちろ…

「エッシェンバッハ、パリ管コンサート」

チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」、ラヴェル「ラ・ヴァルス」、ストラヴィンスキー「組曲 費の鳥1919年版」、ヴァイオリン:諏訪内晶子、指揮:クリストフ・エッシェンバッハ、パリ管弦楽団、京都コンサートホール チャイコフスキーの協奏曲は諏訪内…

続青い体験

「続青い体験」、ラウラ・アントネッリ、アレッサンドロ・モモ主演、サルヴァトーレ・サンペリ監督、イタリア、1975 これも遠い昔に見たはずなのだが、当然ながらストーリーは一切記憶になし。改めて見てみると、エロガキのアレッサンドロ・モモは眉毛がつな…

鉄路の昭和史 産業鉄道と貨物列車

「鉄路の昭和史 産業鉄道と貨物列車」、日本映画新社 森林鉄道とか鉱山鉄道のような産業鉄道と貨物列車の特集。映像は主に戦後近くの時期のもの。昔はなんでも鉄道輸送なので、産業鉄道はいっぱいあったが自分が子供の頃にはほとんど消えてしまっていた。小…

雨に唄えば

「雨に唄えば」、ジーン・ケリー、デビー・レイノルズ主演、ジーン・ケリー、スタンリー・ドーネン監督、アメリカ、1952 昔見たのはいつだったのか記憶にないが、今回見直してみて、「雨のダンス」の場面以外ほとんど覚えていなかったことが判明。この映画以…