#メンタルヘルス

発達障害

岩波明『発達障害』文春新書、2017 著者は、昭和大学教授、この発達障害の専門医で、著書も多い人なので内容は確実。 発達障害をASDとADHDの二種に大別して、その病態を細かく説明していることは基本で、両者の関連性やほかの症状との関係についても詳しく述…

「ストーカー」は何を考えているか

小早川明子『「ストーカー」は何を考えているか』新潮新書、2014 著者の中公新書ラクレの前著にあたる本。こちらのほうが、より体系的。 ストーカーは、「病気」と「病的」の両方にまたがっているもの。つまり、もう治らないような種類のものと、他人からの…

ストーカー

小早川明子『ストーカー 「普通の人」がなぜ豹変するのか』中公新書ラクレ、2017 著者はNPO法人、「ヒューマニティ」の理事長ということで、ストーカー事案のカウンセリングをしている人。しかし、この本の内容は相当きている。 ストーカー事案は、殺人とか…

思春期ポストモダン

斎藤環『思春期ポストモダン 成熟はいかにして可能か』幻冬舎新書、2007 ちょっと前の本だが、今読んでも十分おもしろいし、有効性のある本。 著者は、「社会の成熟度と個人の成熟度は反比例する」と言っていて、社会が成熟すると、個人はなかなか成熟できな…

他人を攻撃せずにはいられない人

片田珠美『他人を攻撃せずにはいられない人』PHP新書、2013 著者は精神科医、精神分析家。けっこう有名な人だが、本は初めて読んだ。けっこうおもしろい。 この本で取り上げられているのは、他人に暴言を吐いたり、支配したり、けなして自信を失わせたり、水…

睡眠のはなし

内山真『睡眠のはなし』、中公新書、2014 著者は、日大医学部精神医学系教授で、睡眠学、時間生物学専攻。この問題の専門家なので、学問的に確認されたことだけを書いている。これはありがたい本。 「睡眠のメカニズム」、「睡眠と健康」、「睡眠とうつ病」…

精神科医は腹の底で何を考えているか

春日武彦『精神科医は腹の底で何を考えているか』、幻冬舎新書、2009 精神科医の著者による「精神科医100態」。精神科医がどのように患者に接しているのか、どういうスタンスで「心の病気」に向き合っているのか、ということを「医者の立場で」説明してくれ…