2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

菅原伝授手習鑑~寺子屋

「菅原伝授手習鑑~寺子屋」、片岡仁左衛門、中村梅玉、中村魁春、片岡孝太郎、市川段四郎、坂田藤十郎ほか、NHK芸術劇場、2009.5.29 金曜日に放送していたNHK教育の「芸術劇場」の前半部。これは非常によかった。中でも仁左衛門の、松王丸。首実検の場もよ…

フリージア

「フリージア」、玉山鉄二、つぐみ、西島秀俊ほか出演、熊切和嘉監督、「フリージア」パートナーズ、2006 こちらは映画版。熊切和嘉が監督なので見てみることに。設定は原作から若干変えられている。ヒロシ(玉山)やヒグチ(つぐみ)には、軍の兵器実験に参…

天然コケッコー

「天然コケッコー」、夏帆、岡田将生ほか出演、山下敦弘監督、「天然コケッコー」製作委員会、2007 これは石見弁が聞きたかったので劇場にいくつもりだったが、結局行けなかった映画。まあ2年もすればほぼ確実にテレビに落ちてくるので、こうして見られるわ…

謀議

「謀議」、ケネス・ブラナー、スタンリー・トゥッチほか出演、フランク・ピアソン監督、アメリカ、イギリス、2001 「ユダヤ人問題の最終的解決」を決めたヴァンゼー会議の模様を描くHBOのテレビムービー。ほとんどは会議の様子をそのまま映す会話劇。議長でR…

本当はどうなの?今の北朝鮮

鄭銀淑『本当はどうなの?今の北朝鮮』、中経の文庫、2008 著者は1967年生まれの韓国人。日本留学後、ソウルで執筆、翻訳、取材コーディネートを行う、とある。北朝鮮の専門家というわけではないが、延吉、開城への旅行や、脱北者へのインタビュー、韓国で出…

京都美術鑑賞入門

布施英利『京都美術鑑賞入門』、ちくまプリマー新書、2009 著者は「はじめに」のところで、中学三年の息子が修学旅行で京都に行くので、そうした京都初心者に対して京都の美をわかりやすく紹介するためにこの本を書いたといっている。そのとおり、中学生くら…

次の首相はこうして決まる

柿崎明二『次の首相はこうして決まる』、講談社現代新書、2008 共同通信の政治記者である著者による「首相の決まり方はどのように変わってきたか」のルポルタージュ。小選挙区比例代表並立制→選挙で勝てる「顔」としての首相選び→世論調査が首相選びに大きく…

ドヴォルザーク「チェロ協奏曲」

ドヴォルザーク「チェロ協奏曲」、「交響曲第9番 新世界より」から第4楽章、ミクローシュ・ペレーニ(チェロ)、カルロ・リッツィ指揮、NHK交響楽団 「N響アワー」、2009.5.14 ドヴォルザークのチェロ協奏曲。ペレーニの演奏はじめて聞いた。うまいなー。カ…

お茶席の冒険

有吉玉青『お茶席の冒険』、講談社、1998 なんでこの本に手を付けたのかというと、檀ふみ『檀ふみの茶の湯はじめ』でこの本を知ったのだが、結果的には非常に「あたり」の本である。 著者はお茶の稽古をもう十年ほど続けていて、「初級」の段階を終わって「…

敬愛なるベートーヴェン

「敬愛なるベートーヴェン」、エド・ハリス、ダイアン・クルーガーほか出演、アニエスカ・ホランド監督、イギリス、ハンガリー、2006 劇場公開時にポスターを見たときから、変な表題だなあ(日本語としておかしい)と思っていた映画。原題は "Copying Beetho…

深く静かに潜航せよ

「深く静かに潜航せよ」、クラーク・ゲーブル、バート・ランカスターほか出演、ロバート・ワイズ監督、アメリカ、1958 潜水艦映画の傑作、ということになっているこの映画。しかしほんとにそうかなあ。米潜水艦の魚雷あたりすぎ。日本の砲弾と爆弾はずれすぎ…

花神

「花神」第19話「上海みやげ」、中村梅之助、中村雅俊ほか出演、NHK、1977 「花神」は総集編を見ているので(本放送時は見ていない)、いまいち感動は薄いのだが、中村梅之助全盛期の作品なので、やはりこれは見ておかなければならない。しかしこの回は、高…

工場萌えF

石井哲、大山顕『工場萌えF』、東京書籍、2009 写真集『工場萌え』の第2弾。前著とちょっとちがうのは、製鉄所、精油所、セメント工場の三種類の工場について、構造物の解説がついているところ、日本の工場ウォッチングの主要スポットの解説と行き方、みど…

指環 - オーケストラル・アドベンチャー

ワーグナー(ヘンク・デ・フリーハー編曲)「指環 - オーケストラル・アドベンチャー」、スーザン・バロック(ソプラノ)、エド・デ・ワールト指揮、NHK交響楽団、N響アワー、2009.5.17 今週の「N響アワー」の放送がこれ。ちょうど1時間弱でおさまるように…

檀ふみの茶の湯はじめ

檀ふみ『檀ふみの茶の湯はじめ』、アシェット婦人画報社、2008 檀ふみが50の手習い(もちろん年齢のことは書いてないが)で、すでにお茶を習っている編集者に連れ回され、座禅から、茶碗づくり、菓子づくり、茶杓削り、仕覆づくりから、朝茶事、自分が亭主の…

偽善入門

小池龍之介『偽善入門 浮世をサバイバルする善悪マニュアル』、サンガ、2008 著者の前著『「自分」から自由になる沈黙入門』は、いまひとつ自分に合わないように感じたのだが、それでも気になる本だったので、次にこれを借りてきて読むことにした。こちらの…

太平記

「太平記」、真田広之、片岡孝夫、沢口靖子ほか出演、NHK、1991 大河ドラマの「太平記」、数年前にファミリー劇場でかかっていたが、今度時代劇専門チャンネルでまた放送されたのでやっと全部録画できた。 再度(本放送時は全部の回は見ていない)見ると、こ…

だれでも一度は、処女だった

千木良悠子、辛酸なめ子『だれでも一度は、処女だった』、理論社、2009 著者に辛酸なめ子が入っていて、このタイトルだったので、深く考えずに買ったのだが、読んでみると内容のほとんどは、千木良悠子がいろんな人に「処女喪失体験」を聞き書きしてまとめた…

銀河英雄伝説

田中芳樹『銀河英雄伝説』1~10、徳間ノベルズ、1982-1987 非常に「いまさら」感いっぱいなのだが、この小説、通読したのははじめてなのだ(これまでは飛び飛びでアニメ版を見ていただけ)。図書館に徳間ノベルズ版が全巻揃っていたので、ひとつずつ借りて読…

チャーチル/大英帝国の嵐

「チャーチル/大英帝国の嵐」、アルバート・フィニー、ヴァネッサ・レッドグレーブほか出演、リチャード・ロンクレイン監督、イギリス、アメリカ、2002 1930年代、第二次大戦前「干されていた」時期のチャーチルの伝記映画。BBCとHBOが関わったテレビムービ…

元禄太平記

「元禄太平記」第18回「刃傷松の廊下」、石坂浩二、江守徹、片岡孝夫ほか出演、NHK、1975 大河ドラマアーカイブスの放送は、これと「新平家物語」の間、「国盗り物語」と「勝海舟」が飛んでいる。両方録画がないのかと思ったら、「勝海舟」は3回分本編の録画…

新・平家物語

「新・平家物語」第46話、仲代達矢、中村玉緒ほか出演、NHK、1972 大河ドラマアーカイブスの放送。南都焼き討ち、木曾義仲の挙兵、清盛病に倒れる、という内容の回。しかしこれは画像がひどい。カラーじゃないのはともかく、タイトルからして文字がつぶれて…

スパイと公安警察

泉修三『スパイと公安警察 実録・ある公安警部の30年』、バジリコ、2009 警視庁で公安畑を歩き続けた警察官の回想録。交番配属から、公安に引き抜かれて、警視庁公安部のソ連担当、北朝鮮担当、内閣調査室、右翼担当、過激派担当、国際テロ担当、と公安警察…

中国の仮面資本主義

ティエリー・ウォルトン(橘明美訳)『中国の仮面資本主義 党エリートに壟断される経済と社会』、日経BP社、2008 原題は、"Le Grand Bluff Chinois" だから、中国の大いなるハッタリというような感じか。著者はジャーナリストで、共産圏(ソ連圏)をフィール…

間宮兄弟

江國香織『間宮兄弟』、小学館、2004 前に映画は見たのだが、こちらは小説の方。読んでみて、登場人物のえぐい心の中は、映画では相当程度削られてファンタジーみたいに作ってあることがわかった。おおまかには原作に沿っているのだが、ちょっとマイルドにし…

なぜ世界は不況に陥ったのか

池尾和人、池田信夫『なぜ世界は不況に陥ったのか 集中講義・金融危機と経済学』、日経BP社、2009 現在の不況を題材にした経済学者2人の対談本。経済学の知見を使って、不況の発端から、拡大へのプロセスをていねいに説明することに多くの紙幅が割かれている…

どろどろどろん

「どろどろどろん 異界をめぐるアジアの現代美術」、広島市現代美術館 ここは開館20周年記念だそうで、5月3日から5日まで無料開館。しかしそのわりには人はあんまりいない。まあ、ここはいつもどおり静かなところでいる方が、お似合いである。別にお休みでタ…

清澄庭園

「清澄庭園」 お台場からちょっとバスを拾ってみようと思って、豊洲方面行きのバス停に行ってみたら、森下駅行きの急行バスがちょうど来たので乗ってみた。これが、日本科学未来館から、豊洲駅、門前仲町、清澄白河、森下駅しか止まらない急行バスで、けっこ…

芝離宮庭園

「芝離宮庭園」 「浜離宮」の近くにあるわりには、浜離宮ほどメジャーでなく、そんなに人もいない芝離宮庭園。しかし、モノレールに乗っているとすぐ下に見えているし、浜松町の駅からもすぐそば。そのまま足を伸ばせば、竹芝桟橋やゆりかもめの駅、それに日…

バラハク

「バラハク 西原理恵子博覧会」、パルコファクトリー 西原理恵子の漫画家生活25周年記念展。パルコパート1でやっていた。土曜日だったせいもあるのか、けっこうな人。展示物のほとんどは連載時の原画で、今年映画化される「いけちゃんとぼく」、映画化決定の…