2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

華麗なる一族

『華麗なる一族』(上、中、下)山崎豊子、新潮文庫、1980 テレビドラマの放送からしばらくは、図書館の棚からいつも消えていて読めなかったのが、ようやくふつうに読めるようになった。読んでみると、2007年のテレビドラマ版がかなり原作を書き換えているの…

春の波濤

「春の波濤」、松坂慶子、中村雅俊、風間杜夫、檀ふみほか出演、NHK大河ドラマ、1985 これは本放送時に見ていなかったので(このころは大河ドラマはもう見なくなっていた)、今回のホームドラマチャンネルの放送はありがたかった。ここはかたくなに1話週1ペ…

伝七捕物帳 売られた恩の落とし穴

「伝七捕物帳」151話、「売られた恩の落とし穴」 客演は、岡田英次/真山知子/舛田紀子。伝七は盗賊を捕まえて、獄門まで牢に入れておくことに。しかし盗賊は、牢の中から手を回して外の仲間とつなぎをつけ、昔助けてやった岡田英次(伝馬町の牢番)の娘を…

怪獣大戦争

「怪獣大戦争」、宝田明、ニック・アダムスほか出演、本多猪四郎監督、東宝、ベネディクトプロ、1965 シリーズ第6作。今度は宇宙人の侵略がメインで、怪獣はその道具という設定に。それにしてもX星人はこんなに科学が発達しているのに、ゴジラとラドンをさ…

三大怪獣 地球最大の決戦

「三大怪獣 地球最大の決戦」、夏木陽介、小泉博、若林映子ほか出演、本多猪四郎監督、東宝、1964 ゴジラシリーズも五本目。これも初見。宇宙怪獣が出てくるだけあって、相当いろんなことが起こる。へんな予言が頭に直接聞こえてきて飛行機からいきなり飛び…

伝七捕物帳 女心の情けが仇

「伝七捕物帳」150話 「女心の情けが仇」 客演は、本阿弥周子/石田英二/小野川公三郎。金座から刻印なしの小判が奪われ、奉行所総出で探索することに。おしの(本阿弥周子)は夫の弥助(石田英二)が殺しの現場を見てしまい、それを番屋に届けるが、同心と…

モスラ対ゴジラ

「モスラ対ゴジラ」、宝田明、星由里子ほか出演、本多猪四郎監督、東宝、1964 「モスゴジ」である。これも初見。宝田明また出てきた。佐原健二はめずらしくまるで悪役。ゴジラが土の中から現れるのは新機軸。いったいそれまでどこにいたんだ?キンゴジの時よ…

キングコング対ゴジラ

「キングコング対ゴジラ」、高島忠夫、佐原健二ほか出演、本多猪四郎監督、東宝、1962 キンゴジである。これも初見。しかし、前作「逆襲」から7年たったせいなのか何なのか、作風はまるっきり変わった。暗さ(画面も、ストーリーも)はさっぱりと消え失せ、…

ゴジラの逆襲

「ゴジラの逆襲」、小泉博、千秋実ほか出演、小田基義監督、東宝、1955 ゴジラシリーズ2作目。初見。出てくるのはゴジラとアンギラス。しかし映画が始まって半分たった時点でアンギラスはゴジラの火炎であっさりやられる。これはかなり拍子抜け。志村喬の山…

三国志(1)

『三国志』第一巻、宮城谷昌光、文藝春秋、2004 まだ連載中の宮城谷昌光の「三国志」。とりあえず読んでみた。続き物の小説は全部読んでから書くことにしていたが、これは内容にびっくりしたのでとりあえず一巻を読んだ時点で書いておく。 宮城谷昌光がこの…

北京の55日

「北京の55日」、チャールトン・ヘストン、エヴァ・ガードナー、デヴィッド・ニーブンほか出演、ニコラス・レイ監督、アメリカ、1963 北清事変で北京で包囲された列強外交団と軍隊の活躍を描く史劇。アメリカ軍の少佐を演じるヘストン様とイギリス人外交官の…

伝七捕物帳 けなげな娘に鬼が哭く

「伝七捕物帳」149話 「けなげな娘に鬼が哭く」 客演は、池波志乃/外山高士/大木 実。池波志乃は、ろうそく問屋の備前屋の女中おこま。けんかでやめさせられるが、ならず者に命を狙われる。しかしなぜおこまが狙われるのかがわからない。しかも備前屋をや…

伝七捕物帳 実る情けの職人気質

「伝七捕物帳」148話 「実る情けの職人気質」 客演は、花沢徳衛/葉山葉子/蟹江敬三。お玉がヨメに行った菊乃屋では、早速後釜の子が入っている。名前はおみね。しかし、ビリングスの順番では、レギュラーメンバーの中には入れてもらっていない。それにお玉…

小林研一郎、東京都交響楽団

チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」より「ポロネーズ」、ラフマニノフ、ピアノ協奏曲第2番、チャイコフスキー、交響曲第5番 小川典子(ピアノ)、小林研一郎指揮、東京都交響楽団、広島国際会議場フェニックスホール、2008.10.23 この演奏はとても…

あかね空

「あかね空」、内野聖陽、中谷美紀出演、浜本正機監督、「あかね空」LLP、2007 山本一力の直木賞受賞作の映画化。本は読んでいない。内野聖陽と中谷美紀の豆腐屋夫婦の苦労と愛情を軸にした人情ものなのだが・・・微妙。そもそも人情ものとしてそんなによく出来…

伝七捕物帳 縁は異なもの

「伝七捕物帳」147話 「縁は異なもの」 客演は、山城新伍/小林重四郎/勝部演之。店に押し込み、家人を皆殺しにする盗賊、煙が出た。お玉は、姿の似た男を見つけて、文治とちょろ松に知らせるが、つかまえた男(山城新伍)は人違いで大黒屋の若旦那だった。…

伝七捕物帳 炎に泣いた父子鳥

「伝七捕物帳」146話 「炎に泣いた父子鳥」 客演は、財津一郎/田崎 潤/峰村 銀。今回は小春メインの話。火事に紛れて押し込みがあり、その一人が仙吉(財津一郎)だという証言が出て、伝七はお救所に入っているかもしれないとにらみ、そこを見張ることにす…

伝七捕物帳 下町情話板前仁義

「伝七捕物帳」145話 「下町情話板前仁義」 客演は、鳳八千代/坂本長利/辻 萬長。今回は藤助メインの話。菊乃屋に板場荒らしにきた猪太郎(倉岡伸太朗)が。ひらめの薄造りとだし巻きで、藤助の腕を試そうというわけ。食べてみて、藤助に弟子入りしたいと…

ドリス、94歳の選挙戦

「ドリス、94歳の選挙戦」、ドリス・ハドックほか出演、マルロ・ポラス監督、アメリカ、2007 94歳の婆さんがニューハンプシャー州選出の連邦上院議員選挙(2004年)に立候補した顛末を描くドキュメンタリー。もとはHBOで流れたものが、シネフィルイマジカで…

地ひらく―石原莞爾と昭和の夢

『地ひらく―石原莞爾と昭和の夢』福田和也、文藝春秋、2001 石原莞爾の評伝、のはずだが、著者があとがきで言うようにふつうの評伝ではなく、「石原莞爾を通じて見た昭和史」とでもいうような本。満州事変から太平洋戦争に至る日本のたどった道が、石原莞爾…

三国演義 三分帰晋

「三国演義」第84集 「三分帰晋」 このシリーズもとうとう最終回。NHKの放送の時は最終回は見ていなかったはずなので、見られてよかった。姜維は剣閣で、成都陥落の報を聞き、諸葛亮の位牌の前で、廖化、張翼とともに蜀を守り抜けなかったことを詫びる。しか…

伝七捕物帳 男一匹度胸が御座る

「伝七捕物帳」144話 「男一匹度胸が御座る」 客演は、峰 竜太/鮎川いづみ/宮島 誠。峰竜太は田舎から出てきたけちな食い逃げ詐欺師の三太。文治を騙して食い逃げしたまではいいが、次は自分が騙されてあげくに伝七に捕まってしまう。食い逃げの代金を払う…

三国演義 偸渡陰平

「三国演義」第83集 「偸渡陰平」 このシリーズもラス1。鍾会が鄧艾を訪ねてくる。一応大人の態度で会見は終わるが、鄧艾の「陰平から成都を奇襲」の策を聞いて、鍾会は内心バカにして相手にしない。陰平の隘路を進む鄧艾軍だが、人が通るのもやっとでほと…

三国演義 九伐中原

「三国演義」第82集 「九伐中原」 姜維の最後の北伐の回。策は鄧艾に見破られ、副将の夏侯覇を失って(夏侯覇っていつ蜀に加わったのか?見逃した呉の内紛の回?)戦いは苦しい。ここはけっこう大勢のエキストラを使って、豪華に撮影している。兵の動きもち…

三国演義 司馬昭式君

「三国演義」第81集 「司馬昭式君」 またまた北伐に出てきた姜維。旗には「蜀漢大将軍 姜」とある。自分で「蜀漢」とはいわないよね・・・。まあしょうがないけど。姜維と鄧艾はなつかしの陣法比べ。マスゲームみたいなものである。姜維がそこそこ年を食ってい…

伝七捕物帳 冥土からきた男

「伝七捕物帳」143話 「冥土からきた男」 客演は、白木万里/水野久美/山田禅二。赤っ鼻を名乗る男が大店に押し入って、主人を刺し殺す。現場には赤っ鼻のたばこ入れが。そして別の店でまた主人が殺され、奉行所に赤っ鼻の犯行を予告する投げ文が。とうとう…

三国演義 兵困鉄籠山

「三国演義」第80集 「兵困鉄籠山」 79回の呉の内紛の話は見逃してしまった。まあいいか。どうせ呉だし。今回は姜維の北伐。今度の魏の大都督は司馬昭。前々回と同じ人だったかなあ。少なくとも、姜維の隣にいる廖化はおかしいよ。ものすごい長老でなければ…

伝七捕物帳 人情妻恋花火

「伝七捕物帳」142話 「人情妻恋花火」 客演は、中尾 彬/佐藤オリエ/梅津 栄。火をつけて人々の注意を引きつけておいて、その隙を狙って火薬で土蔵の鍵を壊して盗みを働くどくろ組。中尾 彬はその一党で、島送りにされていたが赦免で戻ってきた。佐藤オリ…

伝七捕物帳 懺悔に咲いた父娘舟

「伝七捕物帳」141話 「懺悔に咲いた父娘舟」 客演は、安部 徹/池波志乃/島田順司。安部 徹(茂兵衛)と池波志乃(おしの)は貧乏長屋暮らしの親子。しかしなぜか空き巣に入られる。そして易者から、顔に死相が出ているから、それを逃れるためには善行を施…

三国演義 詐病賺曹爽

「三国演義」第78集 「詐病賺曹爽」 諸葛亮が死んで、見ているこっちがすっかり気が抜けてしまった。84回で終わりなので、あと7回。ぜいたくなオマケと思って見るか・・・。 今回から第5部「三分帰一」。最初は曹叡が崩御するところから。前回まで若々しかった…