2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ブスだけどマカロン作るよ

カレー沢薫『ブスだけどマカロン作るよ』芳文社、2013 カレー沢薫の初単著。最初から一冊本ができるくらい連載を持っていたのかと思ったらそういうわけではなく、一番最初の投稿作品(2009)から、2011年の連載、2013年の連載と、いろんな作品を一冊にまとめ…

ドナルドダック 総統の顔

「ドナルドダック」、「総統の顔」、アメリカ、1943 戦時アニメで一番有名なもの。これも余裕でYoutubeに落ちている。ディズニーだし、ちゃんとカラー。 出だしから、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。ところは、「ナチランド」。ナチの宣伝音楽隊は…

おんな城主 直虎 #4

「おんな城主 直虎」 #4 「女子にてこそあれ次郎法師」 とわは出家することになり、南渓和尚が剃髪させる。とわは次郎法師と名付けられ、寺に引き取られることになった。兄弟子がとわをしごき、とわは粗食で修行させられるのが嫌になる。 寺は館の裏にあるの…

POPEYE You're a Sap, Mr. Jap

「POPEYE」、「You're a Sap, Mr. Jap」、アメリカ、1942 ついでに、ポパイの戦時中バージョンを見た。これは6分15秒しかない。 ポパイが乗っているのは小型のボート。日本人(出っ歯で丸メガネ)が乗っているのも同じようなボート。「わたしたちは平和を求…

桃太郎の海鷲

「桃太郎の海鷲」、瀬尾光世監督、藝術映画社、1943 NHKの番組にもちょっとだけクリップが出ていたので見てみた。これまで、この作品が日本最初のアニメーション映画だと思っていたが、正確には「日本最初の長編アニメーション映画」。長編といっても、37分…

クリエーターたちのDNA ニッポンアニメ100年史

「クリエーターたちのDNA ニッポンアニメ100年史」、NHKBSプレミアム、2017.1.28 NHKで放送していた日本アニメーション史。現存する日本製アニメーションの最初の作品が公開されたのが、1917年の「なまくら刀 塙凹内名刀之巻」。それから数えて100年目なので…

負ける技術

カレー沢薫『負ける技術』講談社、2015 カレー沢薫の初エッセイ集。これは初出時に著者が『クレムリン』の連載をしていたり、結婚したりしていたというものなので、いろいろとういういしい。 著者の仕事部屋がはじめのところに、写真で出ていて、「散らかっ…

女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり

ジェーン・スー『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり』文藝春秋、2016 この本、買ってから読むのに4ヶ月くらいかかった。ジェーン・スーのこれまでの本が全部当たりだったので、速攻で買ったのだが、これは歯が立たない。 理由は、この本が著者の身の回り…

団地妻 昼下りの情事

「団地妻 昼下りの情事」、白川和子、南条マキ、浜口竜哉ほか出演、西村昭五郎監督、1971 日活ロマンポルノがリブートだかなんだかで、昔のロマンポルノ作品が流れている。これがロマンポルノ第1作。 主演の白川和子、美人じゃないけど、魅力はある。この頃…

日本陸海軍はロジスティクスをなぜ軽視したのか

谷光太郎『日本陸海軍はロジスティクスをなぜ軽視したのか』パンダ・パブリッシング、2016 前に読んだ同じ著者の『ロジスティクスから見た失敗の本質』と同じスタイルの本。前著と同じ、雑誌連載記事を書籍化したもの。初版タイトルは、『ロジスティクス思想…

夫のちんぽが入らない

こだま『夫のちんぽが入らない』扶桑社、2017 超絶的な傑作。小説だが、内容はタイトルで完全に言い尽くされている。著者は「夫のちんぽが入らない」ゆえに、セックス不可能、妊娠不可能(やる気がなくなった)で、植物のような、兄妹のような夫婦生活を送っ…

おんな城主 直虎 #3

「おんな城主 直虎」 #3 「おとわ危機一髪」 とわは、結婚させられるのを避けるために出家するということになったが、今川は出家をとがめて、とわを人質に出せと言ってきた。井伊家中は反対だが、今川には逆らえないので、南渓和尚に今川を説得させることに…

ドキュメント72時間 なぜか大宮 喫茶店は待っている

「ドキュメント72時間」、「なぜか大宮 喫茶店は待っている」2017.1.20、NHK総合 この回、変な喫茶店が前週の予告で映っていたのだが、期待通り。すごいところ。最初に、さいたまんぞう「なぜか埼玉」がかかっている。大宮の喫茶店「カフェ&デリ 伯爵邸」と…

ブスの本懐

カレー沢薫『ブスの本懐』太田出版、2016 Cakesの連載をまとめた本。めちゃくちゃにおもしろい。 最初に「まえがき」で、「では、ブスという言葉を避けるのでではなく、必要以上に使って、最終的にブスがなんなのかさえわからなくしてしまおう、というのが本…

ねほりんぱほりん ナンパ教室に通う男

「ねほりんぱほりん」、「ナンパ教室に通う男」、2017.1.14 Eテレでやっているこの番組、全然見たことがなかったが、この回が話題だったので見ることにした。山里亮太とYOUが、素人ゲストからいろいろ聞き出す番組。 ゲストで来た、「ナンパ教室に通う男」は…

ロジスティクスから見た「失敗の本質」

谷光太郎『ロジスティクスから見た「失敗の本質」 なぜ日本人は兵站が苦手なのか』パンダパブリッシング、2016 最初から電子版だけで出たのかと思ったが、もちろんそんなことはなく、同文書院インターナショナルから1993年に出た『ロジスティクス―戦史に学ぶ…

感情で釣られる人々

堀内進之介『感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか』集英社新書、2016 これはけっこうおもしろい本。タイトルを見ると、「感情で釣られる」人間の性質を批判しているように見えるが、むしろ、簡単な仕組みを工夫することで感情を誘導してみようとい…

おんな城主 直虎 #2

「おんな城主 直虎」 #2 「崖っぷちの姫」 前回、父親の裏切りで首をはねられるはずの亀之丞を逃したおとわ。しかし、今川の詮議は厳しく、今川派家臣の小野正直(吹越満)を通じて、正直を目付に任じ、正直の子鶴丸をおとわと夫婦にさせて、井伊氏の家督を…

性のタブーのない日本

橋本治『性のタブーのない日本』集英社新書、2015 世評の高かった本だが、いまごろ読んだ。非常におもしろい。 平安時代を中心に、上古から近世までをカバーする、「文学と社会における性」についての本。 平安時代の文学での性表現がいちばんおもしろい。普…

ドキュメント72時間 成田 聖夜の入国審査場

「ドキュメント72時間」、「成田 聖夜の入国審査場」、2017.1.13 成田空港の入国審査場。日本人にはどうでもいいが、外国人はまじめにチェックされているのだ。普通は撮影禁止の場所。 妻が日本人だという人は入国も問題なし。パスポート、入国書類と指紋、…

お笑い革命 日本共産党

テリー伊藤『お笑い革命 日本共産党』飛鳥新社、1994 昔の小説。日本共産党の人気を上げるにはどうするかというお題に対する答は、現幹部(宮本、不破、上田)が派手な事件(党費使い込みスキャンダルで、幹部が代々木の党本部に立てこもる)を起こし、この…

岡田斗司夫の愛人になった彼女とならなかった私

鶉まどか『岡田斗司夫の愛人になった彼女とならなかった私』コア新書、2015 ブログを書籍化した本。内容は著者の体験に基づいた恋愛論。この手の本は出来不出来が激しいが、これはおもしろい。 著者は、自分のことを「サークルクラッシャー」と言っている。…

紀州のドン・ファン

野崎幸助『紀州のドン・ファン─美女4000人に30億円を貢いだ男』講談社+α文庫、2016 「愛人に6000万円相当の現金と宝石を持ち逃げされた男」として新聞種になった著者の自叙伝。著者が語ったことをライターが文章に落としているので、文章はきちんとしている…

パディントン

「パディントン」、ヒュー・ボネヴィル、サリー・ホーキンス、ニコル・キッドマンほか出演、ポール・キング監督、2014、イギリス、フランス 「くまのパディントン」シリーズの実写映画。しかし、これはダメ。 舞台は現代のロンドン。ストーリーはほぼオリジ…

おんな城主 直虎 #1

「おんな城主 直虎」 #1 「井伊谷の少女」 新しく始まった大河ドラマ。井伊氏の1544年(天文十三年)以後の話。 当主、直盛の娘が主人公、とわ。男子がいないので、婿をとることになるが、それが、直盛の従弟になる亀之丞。年齢がはっきりしないが、亀之丞は…

もうダマされないための「科学」講義

菊地誠、松永和紀、伊勢田哲治、平川秀幸、飯田泰之+SYNODOS編『もうダマされないための「科学」講義』光文社新書、2011 科学と非科学を区別する「線引き問題」を主に扱う本。とはいえ、線引き問題も簡単には割り切れない。 菊地誠「科学と科学ではないもの…

狙撃の科学

かのよしのり『狙撃の科学 標的を正確に撃ち抜く技術に迫る』サイエンス・アイ新書、2013 狙撃手(ライフル競技選手、ハンター含む)の技術についての本。著者は、実際にこれを実践している人なので、細かい手順が書かれている。とてもおもしろい。 銃の選択…

ざわざわ森のがんこちゃん放送20周年スペシャル エピソード0

「ざわざわ森のがんこちゃん放送20周年スペシャル」、「エピソード0」、NHKEテレ、2017.1.3 Eテレで放送している「ざわざわ森のがんこちゃん」の特別編。この番組、ぜんぜん見ていないのだが、もう20年もやっている。 小学生用の「道徳」番組ということしか…

大乱戦

「大乱戦」、ルイ・ド・フュネス、イブ・モンタン出演、ジェラール・ウーリー監督、フランス、1971 ルイ・ド・フュネスの時代ものコメディ。舞台はスペイン。時代は見たところ、17世紀?16世紀くらい?銃がほとんど出てこないので、そのくらいか。登場人物は…

憲法改正のオモテとウラ

舛添要一『憲法改正のオモテとウラ』講談社現代新書、2014 舛添要一が、自民党の憲法改正第一次草案の作成舞台裏を書いた本。舛添の仕事は、「自民党新憲法制定推進本部新憲法起草委員会事務局次長」。この組織がどういう事情でできたのか、憲法改正の論点に…