2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

風と木の詩 #11-12

竹宮惠子『風と木の詩』 #11-12 11巻と12巻は、セルジュが音楽院の推薦に落ちてしまう。音楽院に行ってしまうと、話が続かなくなるし、そんなことでへこむセルジュじゃない。 しかし、セルジュはジルベールといっしょにオーギュストの家に招かれる。あぶない…

戦後猟奇犯罪史

「戦後猟奇犯罪史」、泉ピン子、室田日出男、五十嵐義弘、川谷拓三ほか出演、牧口雄二監督、東映、1976 これは、昔のテレビ番組「テレビ三面記事ウィークエンダー」のパクリ企画。許諾なしでパクっているようで、「ウィークエンダー」という文字は出てこない…

コップのフチ子Magazine マイナス

タナカカツキ、奇譚クラブ『コップのフチ子Magazine マイナス』扶桑社、2014 コップのフチ子の写真集。「マイナス」とついているのは、もとの「プラス」版には、コップのフチ子のフィギュアがひとつついていて、これはフィギュアなしの版だから。電子版で買…

真田丸 #25

「真田丸」 #25 「別離」 秀吉の子、鶴松が病気で容体が悪い。それが「利休の祟り」だという話が出る。 利休は、小田原城の鉛のことで、石田三成、大谷吉継、信繁に追及される。利休は相手にしないが、豊臣秀長が「利休を切れ」と秀吉に諫言し、大徳寺の木像…

戎湯

「戎湯」岡山県倉敷市鶴形2-1-5 倉敷にコンサートに行ったついでに、銭湯に入ってきた。というか、検索するとここしか出てこない(他にあるのはスーパー銭湯)。以前に行った「橘湯」は潰れてしまったのだ。銭湯ではよくあることだが・・・。 この銭湯は、駅…

サ道

タナカカツキ『サ道』PARCO出版、2011 これは同じ著者のマンガ版ではない方のサウナエッセイ。マンガ版ではないとはいえ、マンガ家が書いているので、当然マンガも載っている。 こちらの方が先に書かれているので、サウナの気持ちよさを初めて知った時の感動…

ドキュメント72時間 浅草 大人のジェットコースター

「ドキュメント72時間」、「浅草 大人のジェットコースター」、NHK総合、2016.6.24 この回は「花やしき」のジェットコースター。花やしき全部ではなく、ジェットコースターだけの特集。なんでかなあ。 ここのジェットコースターはとにかく、遅く、全然怖くな…

山田和樹、バーミンガム市交響楽団、河村尚子、ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番

ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 ピアノ:河村尚子 山田和樹指揮、バーミンガム市交響楽団、倉敷市民会館、2016.6.23 この演奏会は、木曜日なのでどうしようかと思っ…

南シナ海

ビル・ヘイトン(安原和見訳)『南シナ海 アジアの覇権をめぐる闘争史』河出書房新社、2015 著者はジャーナリスト。BBCにいて、ベトナムについての本も書いている。この本は、南シナ海問題を歴史と、分野ごとの問題(国際法、エネルギー、ナショナリズム、外…

風と木の詩 #9-10

竹宮惠子『風と木の詩』 #9-10 9巻がセルジュの昔話。子爵様の後嗣とジプシーの高級娼婦との駆け落ちで生まれた子供がそんなに簡単な人生を送れることはないので、父親が亡くなると、祖父に引き取られることになるが、祖父も亡くなってしまい、祖母のもとへ…

歴史をつかむ技法

山本博文『歴史をつかむ技法』新潮新書、2014 これはタイトル通り、歴史を全体的に把握することの重要さ、歴史学の言葉の使い方、歴史学と他の方法(歴史小説)の見方の違い、などに触れた「歴史学の考え方」を紹介する本。同じ著者の『格差と序列の日本史』…

真田丸 #24

「真田丸」 #24 「滅亡」 前回、小田原城でいきなり小山田茂誠に助けてもらった信繁。近江での別れ以来、小田原に身を寄せていたというのだが、詳細は時間がないということで削られた。 氏政に面会した信繁。最初は、「殺せ」と言われてしまうが、「真田の息…

格差と序列の日本史

山本博文『格差と序列の日本史』新潮新書、2016 タイトルはこうなっているが、実質的には日本史上の「国家機構と官僚制度の概説」。 律令制とその後の変遷が中心だが、江戸時代のところが一番詳しく、読みがいがある。著者の専門だからあたりまえ。この部分…

ドキュメント72時間 火山の島 フェリーにゆられて行ったり来たり

「ドキュメント72時間」、「火山の島 フェリーにゆられて行ったり来たり」、NHK総合、2016.6.17 この回は鹿児島、桜島フェリー。前の週は、井の頭自然教育園の象「はな子」が死んだので、はな子の回の再放送だった。桜島フェリーは24時間運行。対岸まで15分…

ヒトラー 最後の日々

「BS世界のドキュメンタリー」、「ヒトラー 最後の日々」、NHKBS1、2016.6.16 これは「リアル版 ヒトラー最期の12日間」。この映画のもとになった、最後の時期にヒトラーの地下壕にいた人々の証言の記録フィルム。 フィルムの出所は、ヒトラーが確実に死んだ…

やがて哀しき憲法九条

加藤秀治郎『やがて哀しき憲法九条』展転社、2016 憲法九条をめぐるこれまでの議論を拾い出して紹介する本。体系的な議論はしていないが、法律の教科書ではないので、それは問題ない。それより、誰が何を言っていたかをていねいに拾っているのがおもしろい。…

真田丸 #23

「真田丸」#23 「攻略」 小田原攻めの回。といっても、戦闘場面はないし、秀吉軍は遠景でCG。 陣立ては秀吉から石田三成に任せられるので、三成が命令する格好に。ひさびさに出てきた上杉景勝は、信繁にさびしげに笑うだけ。 北条氏政は、伊達の援軍やら、豊…

マンガ サ道 #1

タナカカツキ『マンガ サ道 マンガで読むサウナ道』#1、講談社、2016 タナカカツキのサウナマンガ。「サウナ大使」の肩書は、タナカカツキともうひとりは長嶋茂雄だとのこと。 サウナがいかに気持ちいいかをずっと説明しまくっている。考えてみれば、サウナ…

戦車の戦う技術

木元寛明『戦車の戦う技術 マッハ5の徹甲弾が飛び交う戦場で生き残る』サイエンス・アイ新書、2016 著者は元陸上自衛隊第71戦車連隊長、幹部学校主任研究開発官、陸将補で退役という経歴の人。ほかにもいろいろと著書がある。『本当の戦車の戦い方』は読んだ…

NHKはなぜ反知性主義に乗っ取られたのか

上村達男『NHKはなぜ反知性主義に乗っ取られたのか 法・ルール・規範なきガバナンスに支配される日本』東洋経済新報社、2005 著者は早稲田大学法学部教授、前NHK経営委員(2015年2月まで)。この本の内容は、NHK会長の籾井勝人の行状を暴露すること。 この本…

ふしぎな国道

佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社現代新書、2014 鉄道、車、飛行機のファン本は多いけど、船のファンはそれに比べると少ない・・・などと思っていたら、こんな本があった。道路ファンの本。著者はサイエンス・ライター、国道マニア歴17年。この本は、月刊『…

古代史の基礎知識

吉村武彦(編著)『古代史の基礎知識』角川選書、2015 縄文から、摂関期までの日本史の概説書。編著者の吉村と、佐々木憲一、川尻秋生の3人の共著。縄文から摂関期までといえば、1000年どころじゃないのだが、よく3人で書けたもの。電子版で買ったが、底本は…

右翼という職業

武寛『右翼という職業』文庫ぎんが堂、2013 これは2004年に同じ出版社(イースト・プレス)から、『我々の業界 右翼は総合アウトローサービス業だ』を改題、文庫化したもの。 著者は、1954年生まれ、右翼団体の事務局長を務めて、現在は会社経営者となってい…

戦国武将の明暗

本郷和人『戦国武将の明暗』新潮新書、2015 本郷和人の戦国本。エピソードの落ち穂拾いみたいな形式だが、史料の読み解きに沿って話を展開するという原則は踏み外していない。しかもおもしろい。 第1章から、第3章までが「関ヶ原考」になっている。ここでは…

闇経済の怪物たち

溝口敦『闇経済の怪物たち グレービジネスでボロ儲けする人々』光文社新書、2016 溝口敦の新刊。『小説宝石』の連載を書籍化したもの。 取り上げているのは、違法スレスレ(またはほぼ違法)の「グレービジネス」をしている人々。内容は、「ネットの裏情報」…

真田丸 #22

「真田丸」 #22 「裁定」 信繁、板部岡江雪斎、本多正信、豊臣秀吉、石田三成で、沼田城問題を「裁判」することになる。沼田城問題の経緯は、図面で説明。 裁定は真田の議論が優勢になるが、石田三成が頼みに来て、沼田城は北条領にされる。板部岡江雪斎は、…

戦いの城 特別編 山城へ行こう

「戦いの城 特別編 山城へ行こう」 ヒストリーチャンネルの番組。この回が中世城郭だったので、見た。これはおもしろい。 八王子城を実際に歩いてみましょうという企画。出演者は、戦国時代好き外人のクリス・グレン、AKBの田名部生来、城郭研究家の中井均滋…

庄司紗矢香 無伴奏ヴァイオリンへの誘い

「庄司紗矢香 無伴奏ヴァイオリンへの誘い」 J.S.バッハ/幻想曲とフーガ ト短調 BWV 542 (J-F. ヌーブルジェ編) バルトーク/無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Sz.117 細川俊夫/ヴァイオリン独奏のための「エクスタシス」(脱自) (2016) J.S.バッハ/無伴奏ヴァ…

ドキュメント72時間 ゆきゆきて 酷道439

「ドキュメント72時間」、「ゆきゆきて 酷道439」、NHK総合、2016.6.2 この回は、カメラの方が動く。徳島県の東端から高知県の西に伸びる国道439号線を車載カメラで撮影。これは楽しい。 徳島県の始点からちょっと走ると1車線。ガードレールが壊れていたり、…

普天間・辺野古 歪められた二◯年

宮城大蔵、渡辺豪『普天間・辺野古 歪められた二◯年』集英社新書、2016 外交史家とジャーナリストによる普天間基地移設問題の歴史本。 橋本政権時の普天間移設案提案から、現在の安倍政権、翁長県政までの、日本政府と沖縄県庁の交渉と対立を中心に、普天間…