2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

北朝鮮生活

『北朝鮮生活 カメラに映らない「北」の市民社会』チャン・キホン(宮塚利雄訳)、イースト・プレス、2002 脱北者の手記。冒頭にロシアに木材伐採労働者として出国し、ロシアからハンガリー経由で韓国に入ったとある。1988年に脱走し、1991年に韓国に入国し…

伝七捕物帳 殺しを呼ぶ富札

「伝七捕物帳」42話 「殺しを呼ぶ富札」 客演は、甲にしき/砂塚秀夫/嵐 圭史。話は富くじにからんで、つぎつぎと人が殺される。富くじの売り元が、あらかじめ売った先を押さえた上で、当たった者を殺して富札を奪っていたのだ。甲にしきの兄の砂塚秀夫も二…

伝七捕物帳 殺しの投げ文

「伝七捕物帳」41話 「殺しの投げ文」 今回の客演は、小山明子/岡田英次/北村晃一。菊乃屋に投げ文があり、それには「今日、殺しがあるのでくれぐれも用心」とある。投げ文の主は大店のお内儀の小山明子。生き別れた弟の北村晃一がご禁制の鉄砲造りにから…

伝七捕物帳 めんない母子鳥(おやこどり)

「伝七捕物帳」40話、「めんない母子鳥(おやこどり)」 ありゃりゃ、また美川のり子こと西恵子が出てるよ。それに米倉斉加年だ。それに水野久美が今回のゲスト。米倉斉加年が赤っ鼻に殺しで捕まるのだが、これが無実の罪。じつは現場を水野久美が目撃してい…

伝七捕物帳 どぶねずみ退治

「伝七捕物帳」39話、「どぶねずみ退治」 客演は、山形 勲/市毛良枝/松下達夫。前回のゲストは戸浦六宏だったし、毎回よい役者を呼んでいるのは、放送の人気が高くなっていたからだろうか。話は、菊之屋で市毛良枝が騒ぎにまきこまれて、神君より拝領の家…

伝七捕物帳 天女の舞・夫婦花火

「伝七捕物帳」37話、「天女の舞・夫婦花火」 この回、曽我廼家明蝶がベテランのすりに扮して出ていてびっくり。後にテレ朝版でレギュラーになる発端はこういうところにあったのね。ゲストはほかに、水原麻記/黒木 進ほか。花火職人が仕掛け花火の図面をす…

伝七捕物帳 謎のむらさき房

「伝七捕物帳」36話、「謎のむらさき房」 紫房で人が絞め殺される事件が続発、疑いは伝七にかかり、とうとう伝七は伝馬町の牢に入れられてしまう。さらには牢には刺客が差し向けられ、早瀬の旦那もそれに一枚かんで・・・という話。遠山様は出てくるし、小春や…

豊臣家の人々

『豊臣家の人々』司馬遼太郎、角川文庫、1971 秀吉以外の豊臣家の関係者、秀次、小早川秀秋、宇喜多秀家、北政所、秀長、朝日姫、結城秀康、八条宮、淀殿・秀頼についての連作短編集。「新史太閤記」と「城塞」の間をつなぐ時期の人々を扱っていることになる…

七宝の雅

「春期特別展 七宝の雅」、並河靖之七宝記念館 岡崎地区、京都市美術館から5分もかからないところにある小さな美術館。神宮道を南のほうに歩いて、途中の路地を西に入ったところにある。このあたりは小学校のときにたまにいっていたところで、そのころの友だ…

うつわ考

「うつわ考」、京都市美術館 京都市美術館の自館コレクション展。「壷や鉢や皿や茶碗など、工芸は器物であることがその本来の役割とされてきた。この「うつわ」という形式は、工芸をどのように規定してきたのか。 うつわの内と外の空間、口という出口、触れ…

クリストフ・エッシェンバッハ フィラデルフィア管弦楽団 五嶋みどり

五嶋みどり(Vn.)、クリストフ・エッシェンバッハ指揮、フィラデルフィア管弦楽団 ブリテン「ヴァイオリン協奏曲」 ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」 兵庫県立芸術文化センター 2008.5.25 ブリテンの協奏曲はあまり聴いたことがなく、耳がなかなかついて…

日本の10大新宗教

『日本の10大新宗教』島田裕己、幻冬舎新書、2007 日本のおもな新宗教を取り上げて宗教社会学的に描いた本。取り上げられているのは、天理教、大本、生長の家、天照皇大神宮教と璽宇、立正佼成会と霊友会、創価学会、世界救世教、神慈秀明会と真光系教団、PL…

伝七捕物帳 赤っ鼻の五平 危機一髪

「伝七捕物帳」34話、「赤っ鼻の五平 危機一髪」、中村梅之助、高橋長英、今村民路ほか出演、1973 赤っ鼻の五平が主役の回。脚本は服部一久、監督土屋啓之助。五平の子供が賊にさらわれて本当に危機一髪になる話は前にあったが(話数は忘れた)、こっちはそ…

伝七捕物帳 老母思いの泥棒兄弟

「伝七捕物帳」29話 「老母(はは)思いの泥棒兄弟」、中村梅之助、高橋長英、今村民路ほか出演、斎藤光正監督、1973 これも脚本池田一朗、監督斎藤光正コンビの作品。ゲストは、玉川良一、山谷初男、高城淳一。老母孝行の玉川良一、山谷初男兄弟はじつは泥…

鉄塔 武蔵野線

「鉄塔 武蔵野線」、伊藤淳史、内山眞人ほか出演、長尾直樹監督、「鉄塔 武蔵野線」制作委員会、1997 銀林みのるの原作は未読。しかしこれは佳作。「武蔵野線 75-1」の鉄塔に偶然出会った子供が仲間の子供と二人で「武蔵野線 1」を求めてひたすら鉄塔をたど…

オブジェとしてのやきもの─走泥社の仕事─

「オブジェとしてのやきもの─走泥社の仕事─」、広島県立美術館 本願寺展を見た後で、平常展のほうも見て帰ったが、むちゃくちゃ大きい美術館というのではないにせよ、ここの平常展もそれなりに規模が大きいのである。で、ちょっと好きになったのがこれ。実用…

伝七捕物帳 母娘かんざし

「伝七捕物帳」第26話 「母娘(おやこ)かんざし」、中村梅之助、高橋長英、今村民路ほか出演、山田達雄監督、1973 この回からオープニングテーマが代わり、これまでの「向こう通るは」はなくなって、エンディングでかかっていた「江戸の花」がかかるように…

彩恋 SAI-REN

「彩恋 SAI-REN」、関めぐみ、貫地谷しほり、徳永えりほか出演、飯塚健監督、「彩恋」製作委員会、2007 去年公開の映画なので、ついつい見てしまったが・・・つまらない。時間を損した。関めぐみ、貫地谷しほり、徳永えりの三人は元気に画面で暴れていてそれは…

本願寺展

「本願寺展」、広島県立美術館 親鸞聖人七五○回大遠忌記念ということで、西本願寺の寺宝を展示する展覧会。西本願寺の襖絵や欄間の彫刻などの美術品もあるが、中心は御影、親鸞直筆の経文や書簡、名号、歴代門主(おおよそ准如まで)の影像、譲状、系図など…

平将門

『平将門 射止めよ武者の天下』高橋直樹、角川春樹事務所、2002 平将門ものの小説だが、これはよく書けている。著者は時代物、それも鎌倉期のような古い時期の時代物を手がけている人なので、この時期の基本的な歴史をきちんとおさえている。軍の徴募、農民…

伝七捕物帳 若君暗殺

「伝七捕物帳」第23話 「若君暗殺」、中村梅之助、高橋長英ほか出演、斎藤光正監督、1974 時代劇専門chで伝七捕物帳(日本テレビ版)の全話放送がはじまって、もう一ヶ月以上。160話あるので、週5話放送のペースは当然なのだが、ついていくのがだんだんしん…

翼の凱歌

「翼の凱歌」、岡譲二、月田一郎ほか出演、山本薩夫、谷口千吉監督、東宝、1942 戦争中に制作されたヒコーキ映画。主役は一式戦隼。墜落事故で死んだパイロットの妻が、自分の子供と機関士の子供を兄弟として育て、やがて兄は陸軍のパイロットに、弟は航空機…

カラヤン帝国興亡史

『カラヤン帝国興亡史』中川右介、幻冬舎新書、2008 2008年はカラヤン生誕100年ということで、CDは出る本は出るテレビでも映像がばんばん映るで、カラヤンものばっかしである。作曲家はともかく、演奏家で没後これだけ話題になったのはカラヤンがきっとはじ…

山下清の愛したニッポン

「ハイビジョン特集 山下清の愛したニッポン」、ディレクター:五十嵐久美子、NHKBS2、2008.5.2 もともとNHKハイビジョンで今年の3月に放送された番組らしいのだが、見たのはBS2に落ちてきた放送。よってハイビジョンではない。どーせ家にはハイビジョン放送…

展覧会をつくるということ

「展覧会をつくるということ 市民のこころみ、コレクション展 -テーマは人間-」、広島市現代美術館 こちらは平常展のほう。今期の平常展は、日頃美術館を手伝っているボランティアが企画者になって、陳列を担当するというもの。5人でやっているので、5つの…

柳宗理 ~手から生まれるかたち~

「柳宗理 ~手から生まれるかたち~」、広島市現代美術館 柳宗理の台所用品や椅子はいろんなところでよく見るが、こうした形でいろいろな作品を展覧会の形で見ると、また違った印象がある。まず、柳のデザインが非常に幅広い範囲をカバーしていることに驚く…

生きてるだけで、愛

『生きてるだけで、愛』本谷有希子、新潮社、2006 鬱小説という話を聞いて読んでみたら、そのとおり。というか、普通のダウン方向の鬱ではなくて、双極性の躁鬱病のほう。冒頭から体中の毛を剃ってみたり、そのくらいはまあいいとして、ビルの屋上で全裸にな…

800 TWO LAP RUNNERS

「800 TWO LAP RUNNERS」、松岡俊介、野村祐人ほか出演、廣木隆一監督、サントリー、ポニーキャニオン、ニュー・センチュリー・プロデューサーズ、1994 高校陸上+男女関係もの。ヤクザの息子と進学校の生徒が800メートル走を通じて知り合い、それに女子の陸…

父の詫び状

「父の詫び状」、杉浦直樹、吉村実子、長谷川真弓ほか出演、深町幸男演出、NHK、1986 向田邦子の名作エッセイだが、こちらはテレビドラマ版。脚本はジェームズ三木。舞台は昭和15年の東京ということになっている。淡々とした演技、抑えた演出、静かな音楽、…

めしあがれ! ~アートと食べ物のおいしい関係

「めしあがれ! ~アートと食べ物のおいしい関係」、福岡アジア美術館 こちらも福岡アジア美術館の常設展での特集陳列。食べ物に関係するアートを集めてあり、生活の中の食物、時代と食物、象徴としての食物、食物によるアートの四部門で構成されている。個…