2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

東京浴場

「東京浴場」、品川区大井2-22-16 大井町に泊まったので、大井町の銭湯に行ってきた。しかしここは大井と言っても、大井大井町の駅からは相当遠く、歩いて十分近くかかる。 外装は、立派な造りで、相当きれい。広さもまあまあ。 中は、小さい浴槽が2…

菱田春草展

「菱田春草展」、東京国立近代美術館、2014.9.28 何か見るものがないかと思っていたら、東京国立近代美術館で、この展覧会をやっていたので、行ってきた。 朦朧体という言葉で有名になってしまっている感があるが、朦朧体はあくまでも一時の作風で、その前と…

地下鉄は誰のものか

猪瀬直樹『地下鉄は誰のものか』、ちくま新書、2011 猪瀬直樹がまだ副知事だった頃に書かれたもの。本の趣旨は、「東京メトロ、都営地下鉄の一元化」。 この本を読むまで、営団、都営の一元化ができないのは、都営地下鉄の膨大な赤字のおかげなので、国は合…

土着喫茶TOKYO

田野隆太郎、ラジカルローカル『土着喫茶TOKYO』、戎光祥出版、2010 これは珍本。喫茶店の紹介本だが、大規模駅に近い、行きやすいところはあえて避けられていて、東京でも、他所の人があまり立ち寄らない、地元住民向けの喫茶店だけを取り上げている。 場所…

ラーメンと愛国

速水健朗『ラーメンと愛国』、講談社現代新書、2011 これも世評の高かった1冊。確かにおもしろい。 簡単にいうと、「ラーメンの歴史」である。水戸光圀がどうのという俗説(本書では、まったく根拠なしと退けられている)はおいといて、ラーメンが戦後日本に…

ケータイ小説的。

速水健朗『ケータイ小説的。 ”再ヤンキー化”時代の少女たち』、原書房、2008 非常におもしろい本。ヤンキー文化論の先駆者の1つだが、やはり分野を切り開いた本は違うわ。 これまでケータイ小説はまったく読んだことがなかったが、この本の中にあった『恋空…

カオスノート

吾妻ひでお『カオスノート』、イースト・プレス、2014 吾妻ひでおの新刊。これはおもしろい。 絵日記ではなくて、吾妻ひでおの夢に出てきそうな、ナンセンスな状況の結晶。帯で、本人は「こういう幻覚を見ていたのですか」と聞かれて、「完全に創作です」と…

林哲司・半田健人の昭和音楽堂 スタジオミュージシャン・羽田健太郎特集

「林哲司・半田健人の昭和音楽堂」、「スタジオミュージシャン・羽田健太郎特集」 1.「恋人よ」、五輪真弓 2.「勝手にしやがれ]、沢田研二 3.「もしもピアノが弾けたなら」、西田敏行 4.「異邦人」、久保田早紀 5.「アンジェリーナ」、佐野元春 …

さばげぶっ!(アニメ版) 12話(最終回)

「さばげぶっ!」12話(最終回) サバゲ部では、モモカが謎の病気に感染。テレビでは未知のウィルスで社会は大事件というニュースが。鳳美煌は、感染を連絡したら、モモカは生体兵器の実験に使われてしまうから連絡するなと言うのだが、すでに摩耶が連絡して…

ヨーロッパ企画 「ビルのゲーツ」

ヨーロッパ企画、「ビルのゲーツ」、アステールプラザ中ホール、2014.9.25 この公演は、行こうかどうしようか、直前まで迷っていたのだが、結果的には行ってよかった。非常によい舞台。 舞台装置は、舞台全体に大きな壁があり、その真中の階段の上に大きな扉…

昭和残侠伝 一匹狼

「昭和残侠伝 一匹狼」、高倉健、池部良ほか出演、佐伯清監督、東映、1966 これは第3作。このシリーズ、話は完全にワンパターンなので、高倉健と池部良を見るための映画。先に実録もののヤクザ映画に慣れてしまうと、こっちはアナクロにしか見えないのだが、…

東京マキタスポーツ 14/9/23

「東京マキタスポーツ」、「AKB超えを果たした仮面女子の裏の顔が明らかに!」 先週、見逃したが、今回も仮面女子。また? 先々週に引き続き、「仮面女子」の特集。まず仮面女子ヲタの座談会。いかにもヲタ然とした38歳の人から、普通のヲタっぽい19歳とか22…

うつうつひでお日記 その後

吾妻ひでお『うつうつひでお日記 その後』、角川書店、2008 著者の『うつうつひでお日記』の続編。この巻に収録されているのは、2006年12月から、2008年3月までの分。前作同様、マンガではなく、イラスト入りの日記である。 『失踪日記』が出版されて、賞も…

赤毛のアン 25話

「赤毛のアン」25話、「ダイアナへの手紙」 あいかわらず屋根から落ちた時のケガが治らず、学校に行くのはもちろん、表にも出られないアン。アンはふさいでいるのだが、それは4日間、ダイアナが姿を見せないから。「ダイアナは、わたしよりもっと仲の良いお…

温井ダム

「温井ダム」、広島県安芸太田町 この施設は前から行こうと思っていたのだが、通り過ぎていただけで、ちゃんと見学したのははじめて。 とにかく大きい。アーチ式ダムでは、黒部ダムに次ぐ、日本第2位の高さ。西日本では群を抜く大きさだ。 竣工が2001年と比…

嫁へ行くつもりじゃなかった

岡田育『嫁へ行くつもりじゃなかった』、大和書房、2014 エッセイスト兼編集者をしている著者の結婚エッセイ。ただのノロケや結婚についての説教本なら読まないところだが、著者は、重度のヲタクで、「人生ソロ活動」を標榜していた人なので、そこそこおもし…

さばげぶっ!(アニメ版) 11話

「さばげぶっ!」11話 鳳美煌の携帯電話にデコレーションをしてもらおうと、ショップを訪れるモモカ。しかし、カバンに入っていたのは携帯電話ではなく、ハンドガンでした。ガンを見てひきつる店員。モモカは、ヤクザか何かだと勘違いされたのだ。結局、ガン…

なぜ時代劇は滅びるのか

春日太一『なぜ時代劇は滅びるのか』、新潮新書、2014 これは待ちに待った本。時代劇はもう死んでいる。その理由を解明した本。 理由は、単純に「つまらないものしか出てこないから」だが、その「なぜつまらないものしか出なくなってしまったのか」をきちん…

豊國神社、方広寺

「豊國神社」 「方広寺」 京都国立博物館に行ってきたので、ついでに隣の「豊國神社」、「方広寺」ものぞいてきた。観光客がわしわしいる三十三間堂に比べると、こっちは地味なのでそんなに人もいないのだ。 豊國神社は、建物は明治にできたものなので、キレ…

京へのいざない 京都国立博物館

「京へのいざない」、京都国立博物館、2014.9.20 京都国立博物館の新館、「平成知新館」が9月13日にオープンしたので、そのお披露目の展覧会がこれ。京博の持っている名品を出せるだけ出しますよ、というもの。 この新館は、平常展をかけるためのもの。設計…

モーツァルト/協奏交響曲、シベリウス/交響曲第2番 グスターボ・ドゥダメル指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

シベリウス トゥオネラの白鳥 モーツァルト 協奏交響曲 変ホ長調 K364 シベリウス 交響曲第2番 グスターボ・ドゥダメル指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団、フェスティバルホール、2014.9.19 ドゥダメル/ウィーンフィルの大阪公演に行ってきた。フェス…

昭和酒場を歩く

藤木TDC『昭和酒場を歩く 東京盛り場今昔探訪』、自由国民社、2012 数冊買って読んでみた藤木TDCの本では、これが一番おもしろかった。飲み屋街に特化した本。東京だけなので、その分、一箇所当たりの取材が濃い。 この本は2012年に出ているのだが、著者は20…

子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる

「子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる」、若山富三郎、伊藤雄之助、渡辺文雄ほか出演、三隅研次監督、勝プロ、1972 子連れ狼は、萬屋錦之介のTVシリーズを先に見てしまっていたので、若山富三郎の映画版にはなかなか手がつかなかったが、ようやく見た。これ…

昭和幻景

藤木TDC(文)、イシワタフミアキ(写真)『昭和幻景 消えゆく記憶の街角』、ミリオン出版、2009 藤木TDCの、こちらは古い町特集の本。かなり写真が多いので、半ば写真集のようなもの。一箇所で4ページ。取り上げられている場所は、「人世横丁」(池袋)、マ…

昭和遺産探訪

藤木TDC『昭和遺産探訪』、宝島社、2012 昭和にあったもので、「2012年現在、まだ残っているもの」を取り上げた本。元は『月刊宝島』の連載に加筆したもの。この本に収録されているのは、2008年から2012年までの連載分だから、まだ残っているとは限らない。 …

貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』、幻冬舎、2014 ジェーン・スーの2冊めの本。1冊めの『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』を上回る傑作。先週のご本人がパーソナリティーをしているラジオ番組で、もう3刷と言…

赤毛のアン 24話

「赤毛のアン」24話、「面目をかけた大事件」 ダイアナがパーティーを開いて、クラスメートを呼ぶ。お茶の後は、「命令ごっこ」。ルビー・ギリスは木登り、アンは、ジョーシー・パイに囲いの柵の上を渡らせる。ジョーシー・パイは、アンに屋根の上に登って棟…

林哲司・半田健人の昭和音楽堂 金井克子特集

「林哲司・半田健人の昭和音楽堂」、「金井克子特集」 金井克子の「他人の関係」を一青窈がカバーして、ドラマの主題歌になっているというは、この放送で初めて知った。新作ドラマを見ないからさっぱりわからない。 1 ・ 「ヴァケーション」 / 金井 克子 …

屋根屋

村田喜代子『屋根屋』、講談社、2014 予約していた小説本が来たという図書館の連絡で拾ってきたのがこの本。しかし、なぜこの本を予約したのか、今となってはまったく思い出せない。今年刊行された本なので、新聞の書評か何かで見たということだと思うが、わ…

バリバリのハト派

荷宮和子『バリバリのハト派 女子供カルチャー反戦論』、晶文社、2004 これは本当にアレな本。図書館でこの本が「外交 国際政治」の棚にあったので、どんなものかと見てみたが、図書館員もいい加減な仕事してる。 著者は1963年生まれ、「女子供文化評論家」…