竜馬がゆく

竜馬がゆく」第16話、北大路欣也水谷良重ほか出演、NHK、1968

大河ドラマアーカイブスの1本。サブタイトルはない。この第16話は竜馬が脱藩する回。武市半平太高橋英樹)がちょっと出てくる以外は、ほぼ坂本一家の人々しか出てこない。しかし、これは原作を読んでいるので、話の内容はだいたいわかる。脚本は水木洋子で、完成度が高い。

タイトルバックとテーマ音楽(間宮芳生)は、非常にかっこいい。この頃の大河ドラマのテーマ音楽は基本的に良作多し。北大路欣也は若くてエネルギッシュな竜馬。以前萬屋錦之介の竜馬を見たことがあるが、ちょっと年がいっていたのと、ヨロキンのキャラクターが強く出過ぎていて、ちょっとお腹いっぱいだった。この北大路欣也は素直でまっすぐな感じで、原作の雰囲気に非常に合っている。この回の主な相手役は乙女を演じている水谷良重(現、水谷八重子)だが、これは非常に上手い。土佐弁が非常に板に付いている感じ。演出は和田勉だが、つくりが上手いと思う。16話しか残っていないのはいかにも惜しい。総集編でも残っていれば必ず見るのに。この回だけ見ても出来の良さはわかるので、とても残念。