#その他芸術、アート

庭園日本一 足立美術館をつくった男

足立全康『庭園日本一 足立美術館をつくった男』日本経済新聞出版社、2007 足立美術館の創設者、足立全康の自伝。もとは自費出版で、『九十坂越えてますます夢ロマン』という題だった。これは本人がつけたものだろうが(でないと、こんなダサいタイトルはつ…

最後の秘境 東京藝大

二宮敦人『最後の秘境 東京藝大─天才たちのカオスな日常─』新潮社、2016 秋ごろに出版されて、けっこう話題になっていた本。やっと読めた。 タイトル通り、芸大生の日常生活を取材してきた本。著者の奥さんが彫刻科の学生なので、奥さんが家で何をしているか…

臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅―心をかたちに―」

臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅―心をかたちに―」 結局、つづけて2日、行ってきた。昨日、ていねいに見たので、今日はピックアップしてみたいものだけみればよし。行ってみて、非常によかった。 昨日は書き間違えていたが、最初にあったの…

禅 心をかたちに

臨済禅師1150年・白隠禅師250年遠諱記念 特別展「禅―心をかたちに―」 これは行ってよかった展覧会。タイトルどおり、臨済1150年、白隠250年遠忌ということで、臨済・黄檗宗の各派が持っている寺宝を全部出してきたというもの。 最初に置かれていたのが、雪舟…

印刷者の夜 根本敬トークショー

「印刷者の夜」~根本敬トークショー&Le Dernier Cri映画「HOPITAL BRUT」爆音上映~、横川シネマ、2016.3.12 根本敬と、彼のイベント「映像夜間中学」での相方、アート倉持のトークイベント。トークの前に、今日のトークネタ、フランスのアート・プロジェク…

圏外編集者

都築響一『圏外編集者』朝日出版社、2015 都築響一の「仕事自伝」。自分の仕事の履歴を書くことを通じて、編集者としてのこれまでの人生を書いたという本。しかし、仕事のこと以外の私生活は出てこないので、「規格外ライター」としての都築響一についてのみ…

三井家伝世の至宝

「三井家伝世の至宝」、三井記念美術館、2015.12.4 三井記念美術館には初めて行ったが、三越前の駅に隣接する三井本館の中にある。美術館ができたのは、平成17年なので最近だが、もともとは三井家の美術品を収蔵していた三井文庫をここに移してきた。つくり…

俯瞰の世界図

「俯瞰の世界図」、広島市現代美術館、2015.10.11 山口晃大先生の講演会ついでに、本来のメインディッシュの展覧会の方も見てきた。じつはこれもヒロシマネタで、原爆投下の前と後の広島の写真や鳥瞰図がいろいろ出ている。 丹下健三大先生の平和公園の模型…

魔法の美術館

「見て、触れて、遊ぶ 光と影のワンダーランド 魔法の美術館」、福岡アジア美術館、2015.9.23 福岡は、ごはんを食べたり買い物をしたりするところはたくさんあるのだが、昼間に何か見に行きたいというところが少ないのだが、とりあえず便利なところで、冷房…

未見の星座 つながり/発見のプラクティス

「未見の星座<コンステレーション> つながり/発見のプラクティス」、東京都現代美術館、2015.3.7 東京都現代美術館で、「菅木志雄展」といっしょにやっていたのがこれ。同時にかかっていた「ガブリエル・オロスコ展」は、時間がないからあきらめたが、この展…

菅 木志雄展

「菅 木志雄 置かれた潜在性」、東京都現代美術館、2015.3.6 これは何がなにやらよくわからない展覧会。作家の菅木志雄は、1944年生まれ。まだ存命の人。 「もの派」の代表的な作家ということだが、まず「もの派」がどういうものなのかを知らない。 作品を見…

芸術実行犯

Chim↑Pom『芸術実行犯』、朝日出版社、2012 先週の、このグループのメンバー、エリィのトークショーがおもしろかったので、会場にあった本を一冊買ってきた。この本の他にも、作品の写真集があったのだが、値段の高いものは後からでも買えるのと、とりあえず…

杉本博司トークショー

「杉本博司スペシャルレクチャー 収集家としての杉本博司」、広島市現代美術館、2015.2.15 現代美術館の展覧会でのトークイベントがこれ。「整理券配布」となっていたので、そんなに人が来るのかと思っていて、開始ぎりぎりの時間に行ったら、ほとんど満席に…

エリイ(Chim↑Pom)トークショー

「エリイ(Chim↑Pom)トークショー」、鞆の津ミュージアム、2015.2.8 Chim↑Pomのエリイによるトークショー。あまり期待しないで行ってみたが、とてもおもしろかった。 一人でしゃべるのではなく、主催の鞆の津ミュージアム、櫛野展正氏との対談形式で進行。エ…

コレクターと美術館

「コレクターと美術館」、保坂健二朗、広島市現代美術館、2014.12.21 広島市現代美術館で行われた講演会。講演者は、東京国立近代美術館主任研究員。 現代美術館の今回の展覧会が、「現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションよ…

ノスタルジー&ファンタジー

「ノスタルジー&ファンタジー 現代美術の想像力とその源泉」、国立国際美術館、2014.9.13 大阪の国立国際美術館でやっている現代美術の展覧会。近所に用事があったのでついでに見てきたのだが、おもしろかった。 入り口近くにあるのは、北辻良央の大きな部…

横浜トリエンナーレ2014

「横浜トリエンナーレ2014」、横浜美術館ほか、2014.8.25 8月から始まった展覧会、もののためしにと行ってみた。けっこうたのしめる。 森村泰昌が展覧会全体のディレクターをやっていて、音声ガイドも森村泰昌ご自身が吹き込んでいる。この音声ガイドは当た…

都築響一、大竹伸朗トークショー

『ROADSIDE BOOKS ── 書評2006-2014』(本の雑誌社) 刊行記念 都築響一 × 大竹伸朗トークイベント、2014.7/30 都築響一の新刊が出たので、その販促イベントが青山ブックセンターであったので、行ってきた。イベントは満員で、さすがは都築響一。大竹伸朗は、8…

斎藤環トークイベント

「ヤンキー人類学講座 斎藤環トークイベント」、鞆の津ミュージアム、2014.6.15 これは先日、都築響一と上野友行の二人で行われていたトークイベントの第4回。ほかは、相田みつをの子息で、相田みつを美術館館長の相田一人、それから茂木健一郎だが、この2回…

ヤンキー人類学

「ヤンキー人類学」、鞆の津ミュージアム、2014.5.25 トークショーとは別に、「本体」になる展覧会も見てきた。こちらもおもしろい。 展示品は、相田みつをの書、デコトラ(小さいサイズだが、「本物」が展覧会場の一角においてあった)、デコチャリ、改造バ…

ヤンキー人類学講座 上野友行×都築響一

「ヤンキー人類学講座其の二」 上野友行×都築響一、鞆の津ミュージアム、2014.4.25 鞆の津ミュージアムの展覧会「ヤンキー人類学」のトークショー。これは二回目で、1回目が相田一人(相田みつをのご子息)、3回目が茂木健一郎、4回目が斎藤環という豪華なメ…

現代アートの本当の学び方

フィルムアート社(編)『現代アートの本当の学び方』、フィルムアート社、2014 美大志望の高校生、予備校生、美大生、美大を出ていないけどアートをやりたいですという人用の、現代美術を制作する人のための本。 1つずつの記事はかなり短いものばかりなので…

嬉野観光秘宝館のお葬式

「嬉野観光秘宝館のお葬式」、都築響一(トーク)/ 前野健太(ライブ) / 倉地久美夫(ライブ)/ 渚ようこ(ライブ)/エルナ・フェラガーモ/デリシャスゥイートス(チャーマァ&竹部さん)/ハレンチ4(フォー)、嬉野観光秘宝館、2014.4.20 佐賀県嬉野市に…

栄西と建仁寺

「栄西と建仁寺」、東京国立博物館、2014.3.28 栄西(この展覧会では、「ようさい」と読ませることになっている)の800年遠忌ということで、建仁寺とその関係する寺の寺宝を持てるだけ持ってきたというのが、この展覧会。セールスポイントは、「風神雷神図」…

山下陽光のアトム書房調査とミョウガの空き箱がiPhoneケースになる展覧会

「山下陽光のアトム書房調査とミョウガの空き箱がiPhoneケースになる展覧会」、鞆の津ミュージアム、2014.3.16 いつも変な展覧館ばかりやっている鞆の津ミュージアムの今回の企画がこれ。 作家の名前は、山下陽光(やました ひかる)、1977年生まれ。この人…

都築響一トークショー

「都築響一トークショー」、音楽喫茶ヲルガン座、2014.2.22 都築響一のトークショーが市内のカフェで行われたので行ってきた。客は40人ちょっと入れば満員の小さなイベントスペースなので、当然満席。30分前に行って座りやすい椅子を確保できてよかった。2階…

あなたの肖像─工藤哲巳回顧展

「あなたの肖像─工藤哲巳回顧展」、国立国際美術館 大阪でちょっと時間があったので、国立国際美術館に行ってみたらこの展覧会がかかっていた。工藤哲巳は、1935年生まれで、1990年に亡くなった人。絵描きというよりは造形美術の人。読売アンデパンダンに出…

なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか

Chim↑Pom・阿部謙一編『なぜ広島の空をピカッとさせてはいけないのか』河出書房新社、2009 2008年10月に広島で、飛行機雲で「ピカッ」という文字を描いて騒ぎになった事件についての、顛末記。編者は、事件の当事者である作家のChim↑Pomと編集者。掲載されて…

劇団☆死期

■劇団☆死期 岡田裕子・主宰、会田誠・顧問による人形劇団「劇団☆死期」が本展にあわせて特別公演を行います。 演目1:ゲンダイチコースケの殺人ミュージアム#02 「恐怖!!タービンホールの呪い」 公演時間:約40分 出演&造形:美術大学有志の皆さん、岡田…

都築響一トークショー

「都築響一トークショー」、2012.12.14、ヲルガン座 昨年に続くヲルガン座での、都築響一のトークショウ。これはチケットが売り切れだったので、早いうちにとっておいてよかった。ここの劇場は、座席が早いもの勝ちの自由席なので、開演40分前くらいに入って…