2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

無芸大食

田辺聖子『無芸大食』、ポプラ社、2009 「Tanabe Seiko Collection 6」となっていて、田辺聖子の既刊本から、再編集したもの。引き抜いてきた元も文庫本である。田辺聖子くらいえらくなると、そういうことをしてくれるらしい。 そういうわけでできた短篇集だ…

氷紋 14話(最終回)

「氷紋」14話(最終回) 岩下志麻は、夫からのイヤミ攻撃に耐える日々。ベッドに引っ張り込もうとする津川雅彦が、 「わたしたちは夫婦じゃないんですか」 「わたし、もう女じゃありませんから」「 久坂くん、今札幌に出てきてますよ」 「どこにいらっしゃる…

赤い糸の女 20話

「赤い糸の女」20話 セールスマンから結婚のことをまた言われ、今度は自分から「結婚して下さい!」と口にする唯美。親に紹介するために、セールスマンを自宅に連れてくるのだが、継母は「ああいう冬篭りから出てきたばかりの、熊みたいなタイプ?」と冷たい…

赤い糸の女 19話

「赤い糸の女」19話 芹亜から、「渡した550万円は、事務所のお金を勝手に引き出したもので、それがバレたら自分は首になるだけでなく、訴えられてしまうからすぐにカネを返してくれ」と言われる。唯美は、仕方なく親に無心しようとするが、石田純一の病院に…

赤い糸の女 18話

「赤い糸の女」18話 唯美は、借金が闇金と街金から800万円、会社からの借金が200万円と言っている。しかし年収600万円だそうだ。証券会社とはいえ、入社4年くらいでそんなにもらえるものか?芹亜から、借金はなんとかなると言われてホッとする唯美。その晩、…

赤い糸の女 17話

「赤い糸の女」17話 浄水器のセールスマンとくっついてしまった唯美。買い物依存症とは手がキレたらしく、家族に持っているものをどんどんあげると言っている。しかし、いままでしていた借金は残ったまま。消費者金融から闇金に借金が移っていき、首が回らな…

平清盛 37話

「平清盛」37話 「殿下乗合事件」 やっと前回の放送を見られた。まず清盛が、日宋貿易をやるために、宋の貴人を福原に招いて、後白河院に会わせようとする話から。そのためには金を差し出す必要があるが、清盛は金を持っていないので産金地から持ってこなけ…

生誕125年 榊原紫峰とその仲間たち

「生誕125年 榊原紫峰とその仲間たち」、足立美術館、2012.9.28 行ってみたいと思っていたのに、なかなか行けなかった足立美術館。松江に用事ができたことにかこつけて、とうとう行くことができた。 今やっている特別展がこの、榊原紫峰の展覧会。紫峰の絵を…

赤い糸の女 16話

「赤い糸の女」16話 今週バタバタしていて、「赤い糸の女」がなかなか見られない。この16話は、ほぼ「一回休み」の回。あまり変な台詞もないし、展開も薄い。いろいろ伏線が張ってありげな感じなので、この回から事実上第2部なのだろう。 唯美は、実家で継母…

ディア・ピョンヤン

梁英姫『ディア・ピョンヤン』、アートン、2006 映画監督、ドキュメンタリー作家のヤン・ヨンヒの最初の著作。だいたいの内容は、自分の生い立ちと家族、そして自分がドキュメンタリー作家になるまでのプロセス。 いちばん驚いたのは、朝鮮学校のシステムで…

大伴昌司の大図鑑展

「大伴昌司の大図鑑展」、弥生美術館、2012.9.25 弥生美術館でやっている展覧会。大伴昌司については、子供の頃の怪獣図鑑を作っていた人というイメージしかなかったので、この展覧会で、大伴昌司が何をしていた人だったのかということを俯瞰的に知ることが…

ベルサイユのばら展

「ベルサイユのばら」展、松屋銀座8階イベントスクエア、2012.9.24 これは久々に非常に感動してしまった展覧会。東京の展示は1週間しかやっていないので、最終日にやっと行ってきたのだが会場は人でいっぱい。当然ながら、9割以上が女性客。 ベルサイユのば…

世界の運命

ポール・ケネディ(山口瑞彦訳)『世界の運命』、中公新書、2011 ポール・ケネディのエッセイ。歴史家のエッセイらしく、巨視的な流れの中で昔の出来事と今の出来事を上手に混ぜあわせて文章を書いている。アメリカの力の源泉はソフトパワーなんかではなく、…

ふむふむ おしえて、お仕事!

三浦しをん『ふむふむ おしえて、お仕事!』、新潮社、2011 三浦しをんのインタビュー集。対談の相手は、「事務職ではない、特殊な仕事についている女性」。職業は、靴職人、ビール職人、染色家、活版技師、女流義太夫三味線、マンガアシスタント、フラワー…

氷紋 13話

「氷紋」(1974年版)13話 前回の岩下志麻の手術のつづき。手術の場面は吹き替えはしていないので、それっぽい真似事とレントゲン写真が映るだけ。しかし手術中に津川雅彦が「予定外ですが、卵管結紮を行います」と言い出す。要は妻が惚れている相手の北大路…

氷紋 12話

「氷紋」(1974年版)12話 ずっと放置していた「氷紋」の最終3話。ハードディスクのスペースがもったいないので、とにかく見ることにした。 岩下志麻は、手術が迫っているのだが夫の津川雅彦に執刀されるのが気に入らない。なんだかブツブツ言っている。その…

赤い糸の女 15話

「赤い糸の女」15話 芹亜は、「徳さんはね、前科もちになったんだよ?…あんたも責任あんだから。」と、唯美を脅す。出所してきた徳須は、芹亜の店にでてきたが、まるで将来の展望はなくしているようす。それはそうか。その徳須に芹亜は、「本当のところはど…

赤い糸の女 14話

「赤い糸の女」14話 唯美が家に戻ってくると、「卍巴のメチャメチャ乱交」というタイトルがデカデカと(笑。しかも子役が「女子大生セックス方程式」って連呼してるし!継母の北原佐和子は、「やっぱり実の母に似て、ふしだらな血が流れてるんじゃないかしら…

島田陽子に逢いたい

「島田陽子に逢いたい」、島田陽子、甲本雅裕ほか出演、いまおかしんじ監督、レジェンド・ピクチャーズ、2010 何もかも微妙な映画。タイトルどおり、島田陽子が主役なのだが、島田陽子が本人役で出てくる。役はわがままで、甲本雅裕(こっちもおじさんだ)か…

ぼくは猟師になった

千松信也『ぼくは猟師になった』、リトルモア、2008 これは非常におもしろかった。著者は、1974年生まれ。京都大学文学部を卒業後、運送会社で働きながらずっと猟をしているという人。著者が猟師になるまでのプロセスもおもしろいのだが、本題はやはり著者の…

赤い糸の女 13話

「赤い糸の女」13話 なんとか神保悟志刑事の追及にしらを切り通した唯美と芹亜。芹亜は、唯美に「これでわたしたちの秘密は一層深まったのよ」と言い出し、自分の血をりんごジュースに入れて「固めの杯よ」と言って、唯美に飲ませる。固めの杯だったら、芹亜…

イタリア家族風林火山

ヤマザキマリ『イタリア家族風林火山』、ぶんか社、2008 ヤマザキマリのコミックエッセイの続編。前作よりこちらのほうがおもしろい。前作は、作者の周囲の人々の日常みたいなことだったが、こちらはそれに加えて、作者が結婚したり出産したりする経緯その他…

赤い糸の女 12話

「赤い糸の女」12話 ストレッチャーで運ばれる麻衣子。こりゃダメだよねと思っていたら、やはり死亡…。あーあ。三倉茉奈の泣きが棒演技でたまらん。芹亜は「事故よ」と言っているが、唯美は、「それじゃ済まないでしょ!」。徳須は、「全部自分がやったこと…

電人ザボーガー 22話

「電人ザボーガー」22話、「謎のマシーン・ホーク 秋月玄登場!!」 中盤のメイン敵キャラ、秋月玄が今回から登場。それにしても、マシンザボーガーと張り合うくらい、見た目アレなバイクに、秋月玄自身が、サングラスになっているゴーグル、頭にはおかしな輪…

赤い糸の女 11話

「赤い糸の女」11話 今日の回は、先週の金曜日(10話)以上に笑えた。いろんな意味で。 麻衣子は、唯美と芹亜が「誓約書」の約束を守らずにまだ徳須との関係を続けていると邪推してギャンギャン言っているが、2人が約束通り、麻衣子と徳須の結婚祝賀パーティ…

モーレツ!イタリア家族

ヤマザキマリ『モーレツ!イタリア家族』、講談社、2006 ヤマザキマリのコミックエッセイ。ネタは自分の家族。基本的には姑(2人いる)の愚痴である。しかし、日本人によくある陰湿な関係は一切なく(あったらマンガにはできないと思うが)、なんでもはっき…

愛の亡霊

「愛の亡霊」、吉行和子、藤竜也ほか出演、大島渚監督、日本、フランス、1978 吉行和子がエッセイで、藤竜也のことをたいへんほめていたので見てみたが、けっこうおもしろかった。 藤竜也は兵隊がえりで、吉行和子と田村高廣の家に入り込み、吉行和子が赤子…

平清盛 36話

「平清盛」36話、「巨人の影」 清盛は福原に後白河院を呼び、明雲を導師として千僧供養を行う。院は、清盛と比叡山の結びつきに不安を感じる。 清盛は福原に移住。棟梁は重盛に譲る。重盛は、自分が棟梁で一門がついてくるかどうか不安に感じているが、時子…

50歳からのシンプルライフ術

大原照子『50歳からのシンプルライフ術』、大和書房、2010 2007年に出た本に加筆、改題したもの。著者は料理研究家兼、イギリス製アンティークショップの経営者。年齢は70台後半とあるが、こういう本なのだから、女性と言えどもちゃんと生年を書くべきではな…

夏雪ランデブー 8話

「夏雪ランデブー」8話 幽霊の幻影を見て仰天した店長だが、店に置いてあった花束がぜんぶ、これまで自分とゆうれいの思い出の日にゆうれい(もと夫)から贈られたものであることを知ってさすがに不審に感じてきた。思い出の植木鉢やハサミまでなくなってい…