東証アローズ

東証アローズ」


これは東京証券取引所の、一般公開スペース。テレビで株価ニュースが流れるときに映っているのがここ。何か、見学しておもしろい施設はないかと探していたら、ここが茅場町の駅近くにあったので行ってきた。

東証と言っても、場立ちがあった昔の事ならともかく、今では仕事は普通のオフィスと変わらないわけで、「あ、いつもテレビに映っているところだ」という以外、何もないのである。1階の見学者入り口のすぐ隣に、日本における株式取引所の歴史についての資料室があるので、見るものがあるとすれば、むしろこっちの方。最初に取引所ができたときに発行された株券なんかが置いてあって、おもしろい。

アローズは、売買監理を人がやっているスペース(ふつうのオフィスと見た目は何も変わらない)だけが人がいるところで、マスコミ(基本的にはテレビ局)のスペースもあったが、人はいなかった。それにしても、このメディアセンターのとっちらかっていること!新聞社の記者クラブスペースと同じだし、このスペースはテレビに映らないのだから、かなりぐちゃぐちゃ。

セミナーや説明会のスペースもあるが、ここは当然ながら、関係者しか入れないので関係なし。ほかは、一般向けに「証券投資って、こんなものですよ」というコンテンツを紹介するための、PCとモニタが置いてあったりするが、証券会社がやっているコンテンツの方ができはいい。

とはいえ、兜町は各証券会社の本社が集まる取引の中心だから、この東証を見るのではなく、近所の喫茶店や食堂をのぞきながら、どんな人がいるのかを眺めて見るのはおもしろい。比較的建築の新しいきれいなビルの谷間に、昭和40年位にできたんじゃないのかと思うような喫茶店があったりする。そこでは証券マンのおじさんたちがのんびりとたばこをふかしていたりするのである。