大東京ポッド許可局2014

「大東京ポッド許可局2014」、マキタスポーツプチ鹿島サンキュータツオ日比谷公会堂、2014.8.24


ラジオ番組「東京ポッド許可局」のライブイベント。前回、日比谷公会堂でこのイベントがあったのは2011年のことだが、その時には行き損ねたので、今回行けてほんとうによかった。

前半は、久保ミツロウ能町みね子の二人をゲストに呼んでトークショー。これはまあまあ。久保、能町の二人は、外しはしないが、二人でやっていた時のほうがおもしろいし、いつもの許可局レギュラーの時のほうがおもしろいような気がする。おもしろい人があまりたくさん増えても、それでさらにおもしろくなるかと言えば、そういうわけでもない。

後半は、この番組をどう続けていけるかという論。いや、違うネタなのだが、結果としてそういう話になっていた。Podcastの登録者が30万人以上いても、この番組を続けて行くこと自体がけっこうたいへんだということを言っていた。いろんなラジオ番組の中でも、この番組ほどネタが厳選されていて、かつ話の仕方がおもしろいというものはそう簡単には見つからないと思うが、それでもたいへんなのだ。

この番組内で募集していた番組ジングル公募コンテストの上位3曲が発表され、どれも、非常にいい出来。作っている人にはプロの作曲家もいるので、納得だが、音楽としてもネタとしても高水準。

ジングルコンテストのサプライズゲストに来ていたのが、なんとあの、新垣隆氏。姿を見たのは例の事件の記者会見以来で、実物を生で見たのははじめて。あの記者会見のままで、非常に寡黙で低姿勢な人。ジングル応募作品の中から、「新垣コレクション」として2作品を選んでいたが、いかにも作曲家らしい、選択。

会場で物販されていたグッズにパンフレットがあり、これがけっこう内容がよかったので、値段が2000円だったけど、買ってしまった。このパンフレットが中身が濃くておもしろっかったのだが、この番組はもし2013年から地上波ラジオ番組にならなかったら、週1回のペースでは続けられなかったという。特にマキタスポーツが俳優業で忙しくなってきたので、仕事でないものに定期的に時間を割くのが困難になってきたからだという(この番組は2本録り)。ラジオはほとんど事業として存続できるかどうかの瀬戸際にあるから、たいへんなのはよくわかる。でも、ラジオ番組の中で、とにかく一番続いて欲しいのがこの番組。マキタスポーツ自身、番組の存続が第一と言っていたが、何がなんでもつづけてほしい。