平清盛 36話

平清盛」36話、「巨人の影」


清盛は福原に後白河院を呼び、明雲を導師として千僧供養を行う。院は、清盛と比叡山の結びつきに不安を感じる。

清盛は福原に移住。棟梁は重盛に譲る。重盛は、自分が棟梁で一門がついてくるかどうか不安に感じているが、時子になだめられる。院側の成親は、重盛に接近してこれと結びつこうとする。

後白河院の下で滋子は院号宣下を受けていよいよ力を増し、兄の時忠や甥の宗盛は滋子の近臣になる。時忠は宗盛を重盛の対抗馬に立てようとして煽っている。

後白河院は、自分も出家するが、その導師には三井寺の僧を選ぶ。怒った山門は復讐の機会をうかがっていたが、そこで成親の知行国で役人と山門系の寺が諍いを起こした。後白河院は、一方的に山門を断罪するが、山門の僧兵は都に強訴してくる。しかも後白河院のところではなく、高倉帝の御所に押し寄せてきたので、院は手を出せずに混乱。

重盛は、成親につこうとして兵を出そうとするが、清盛は絶対に兵を動かさないよう厳命。後白河院は山門の僧兵に対抗するために重盛に兵を出せと命令するが、重盛は動かない。結局院はどうしようもなくなり、成親の流罪を決める。

ところが院はまた気が変わって、成親の流罪を撤回し、検非違使別当の時忠を解官すると言い出す。今度は平家に圧力をかけてきたのだ。清盛は、集められるだけの兵を六波羅に集め、そして兵を動かさないように再度命令する。今度は清盛自身が上京し、六波羅に入る。後白河院や公卿たちが集まってきて、清盛の意図を尋ねるが、清盛は兵の調練は当然のこととかわし、今から山門に登るつもりだと語って、一同をおののかせる。

院はまたまた裁断を翻して、時忠の解官をやめ、成親を解官する。気まぐれで近臣に有利な裁断を出す院の権威は失墜、清盛の威勢はますます高まる。成親は平家に対して不満をつのらせるのでした。


院のテキトーさと清盛の慎重な判断が対比される回。清盛に比べて院は政治家として数等幼稚ということにされている。一方で平家内部では、棟梁に立ったが実権を振り回せない重盛と、重盛に対抗して宗盛をけしかける派の間で微妙な対立が。そして来週は殿下乗合事件。考えたら、そういうことがあったなー。院と清盛の対立がだんだんに盛り上がっていくのでたのしみ。