平清盛 37話

平清盛」37話 「殿下乗合事件」


やっと前回の放送を見られた。まず清盛が、日宋貿易をやるために、宋の貴人を福原に招いて、後白河院に会わせようとする話から。そのためには金を差し出す必要があるが、清盛は金を持っていないので産金地から持ってこなければならない。それで、藤原秀衡を懐柔するために鎮守府将軍にする。この藤原秀衡役が京本政樹。いままでの秀衡役とはぜんぜんイメージが違うが、これはこれでありか?今回はちょっと顔を出すだけ。

後白河院は、前の山門強訴のことを根に持っているので、簡単に言うことを聞きそうもないが、新しいもの好きなので、宋渡来の鳥の羽で釣って、なんとか連れてくる。摂政ほかの公家は前例のない宋人との面会に不快そうだが、これは無視。後白河院は宋の使いから、孔雀の羽扇を献上されて満足気になっている。

ところが、重盛の次男、資盛の行列が摂政基房の行列と鉢合わせになり、資盛が輿を降りようとしないので、基房の従者が資盛の輿を叩き壊す。基房は、重盛のことだからどうせ何もしてこないと思っていてわざと従者に命じるのだが、重盛は我慢しても他の平家一門は我慢しない。今度は清盛の義弟、時忠の郎党が基房の行列を襲う。基房は重盛がやらせたものと思い込んで、恐れおののいている。平家一門も重盛がやらせたと思っているので、よくやってくれたと重盛をほめあげる。重盛は、後で自分を責めて嘆くのでした。

頼朝はいつのまにか、北条時政の屋敷に出入りするようになっているのだが、政子とは何もないようす。駆け落ち同然に政子を連れ出すのではなかったの?伊豆の豪族たちが義朝がアホだと非難しているのを黙っていられなくなり、源氏の肩をもつのでした。


殿下乗合のことは重盛がやらせたはずでは?まあ作劇上、重盛を悪者にしたくないのだろうが、摂政の行列を襲うのは時忠で、禿を放って、市中で平家の悪口を言う者を捕まえているのも時忠。悪いことは全部時忠に押し付けているのだが、そういうのは、平家の強さを矮小化していることになるのではないかと思うのだが…。清盛には政治家としての有能さだけではなくて、武士としての暴力的なイメージが乗っていたほうがいいと思うのだが。どうせ鹿ヶ谷事件では、院の近臣を一掃するんだし。