2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

玉子ふわふわ

早川茉莉編『玉子ふわふわ』、ちくま文庫、2011 たまごについて書かれた文章を集めた「卵アンソロジー」。石井好子の「東京の空の下オムレツのにおいは流れる」から、田辺聖子、林望のような存命の人物、比較的若い人までいろいろと出ている。 卵(個人的に…

森見登美彦の京都ぐるぐる案内

森見登美彦『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』、新潮社、2011 森見登美彦が、知っている京都のスポットを周りましたという本。しかし、この本、ほとんどが京都大学を中心として半径2キロ以内の非常に狭いところ、だいたい東山地区とその周辺に偏っている。よ…

赤い糸の女 10話

「赤い糸の女」10話 前回、包丁を出したあげく、般若の面をつけて徳須を迎えた麻衣子。なんだか機械みたいな声(ワレワレハウチュウジンダみたいな感じ)で「何しにきたのですか」「謝られてもどうしようもありません」「あなたとはこれ以上お話したくありま…

アンドリュー・フォン・オーエン

ベートーヴェン: ピアノ・ソナタ 第8番 ハ短調「悲愴」 ピアノ・ソナタ 第21番 ハ長調「ワルトシュタイン」 ショパン: 舟歌 嬰ヘ長調 ワルツ ロ短調 エチュード ホ短調 幻想即興曲 嬰ハ短調 ラヴェル: 亡き王女のためのパヴァーヌ ラ・ヴァルス ピアノ:アン…

夏雪ランデブー 7話

「夏雪ランデブー」7話 葉月(じつは幽霊)と店長は、ピクニックデート。店長はとうとう自分の方から告白した。あっさり落ちたなー。しかし、葉月の中身は幽霊なので、気持ちとしては非常に複雑。それでも今日一日は店長を独占することに決めたらしい。 絵本…

赤い糸の女 9話

「赤い糸の女」9話 徳須との関係が麻衣子=上野なつひにバレたことを知った唯美=三倉茉奈は、完全に逆ギレして、芹亜=奥村佳恵に「アンタがバラしたんでしょう!」と詰め寄っている。いやいや、浮気したのはあなたですから。しかし芹亜に、「バラしたのは…

ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣

「ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣」、久保明、高橋厚子ほか出演、本多猪四郎監督、東宝、1970 昔、怪獣図鑑にのっていたので、タイトルだけは知っていたが見てはいなかった。まあ、確かに特に見る必要は感じない。 木星探査のために送られたロ…

赤い糸の女 8話

「赤い糸の女」8話 先週からフジテレビ系で始まった昼ドラ。中島丈博大先生の新作である。というか、放送自体をぜんぜん知らなかった。ぬかってた。全44話、11月2日までの放送らしい。 主人公、唯美=三倉茉奈は横浜の大学生。これに、同級生のお嬢様、麻衣…

日本の核論議はこれだ

郷友総合研究所編『日本の核論議はこれだ』、展転社、2008 自衛隊制服組OB(ほとんど陸)による、日本核武装論の検討。まあ予想通りというかなんというか、「まじめに考えてるの?」という内容。 基本は、日本の独自核武装は、時間もカネもかかるのでムリ。…

続エマニエル夫人

「続エマニエル夫人」、シルヴィア・クリステル、ウンベルト・オルシーニほか出演、フランシス・ジャコベッティ監督、フランス、1975 エマニエル夫人シリーズ第2作。エマニエル夫人の夫役はウンベルト・オルシーニに代わり、監督も代わった。今度の舞台は香…

電人ザボーガー 21話

「電人ザボーガー」21話、「処刑ロボット大作戦」 ザボーガーに腹がたってしかたがない悪之宮博士。今度の作戦はメカアニマルを使って、ザボーガーを処刑しちゃえというもの。ザボーガーが磔にされている「貼り絵」がスケッチブックに貼られていて、この時点…

エマニエル夫人

「エマニエル夫人」、シルヴィア・クリステル、アラン・キュニーほか出演、ジュスト・ジャカン監督、フランス、1974 昔なつかしいフランスのポルノ映画。シルヴィア・クリステルは、すごい美人というわけではないが、身体は十分きれいで、雰囲気がエロい。ま…

平清盛 35話

「平清盛」35話、「わが都、福原」 清盛は天台座主の明雲を呼んで、出家の導師となってくれるように頼む。明雲は、平家に逆らう山法師の自分などになぜ頼むのかと尋ねたら、清盛は賀茂川の水、すごろくの賽、山法師、白河院も思いのままにならなかったものと…

浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか

島田裕巳『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』、幻冬舎新書、2012 日本仏教各宗派の解説本。各宗派の歴史と現況について、簡単な解説がされている。 この本のタイトルに対する答えは、「おわりに」の部分に書いてあり、それは近世になってから浄土真宗…

かぞくのくに

「かぞくのくに」、安藤サクラ、井浦新ほか出演、ヤン・ヨンヒ監督、「かぞくのくに」製作委員会、2012 ドラマという仕立てになっているが、実話ベースの話。監督のヤン・ヨンヒの兄が北朝鮮から帰国してきたときのエピソードで構成されている。 日本から北…

夏雪ランデブー 4,5,6話

「夏雪ランデブー」4話、5話、6話 3週見てなかったので、とりあえずこの3話分を消化。 4話で店長と葉月は花やしきでデート。店長、ほとんど落ちかけなのだが、ぎりぎりのところで死んだダンナ=幽霊の話を出して拒む。うざいなー。こういうのは一番うざいわ…

柳生一族の陰謀(TV版) 39話

「柳生一族の陰謀」(TV版) 39話 「さらば柳生!」 柳生一族の陰謀もやっと最終回。島原の乱の後、幕閣の会議の上で、柳生但馬守は老中たちから「十兵衛は危険だから斬れ」と迫られて、「柳生の責任で斬ります」と約束せざるを得なくなる。一族で反対してい…

超常現象の科学

リチャード・ワイズマン(木村博江訳)『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』、文藝春秋、2012 これは新聞の書評で取り上げられていたので読んでみたが、書評での評価のとおり、非常におもしろい本。著者は、プロのマジシャンで、そのキャリアを捨て…

電人ザボーガー 20話

「電人ザボーガー」20話、「死を呼ぶ合体ロボット・ゴーゴン」 三人のメカボーグが合体すると、ロボット、ゴーゴンになりますよ、というおはなし。メカボーグの青色は「バトルホーク」の次兄、盾大二郎こと堀江信介だ。まあ、制作年が近いしね。 メカボーグ…

平清盛 34話

「平清盛」34話、「白河院の遺言」 今回はほとんど清盛が熱病にかかった間に見た夢のおはなし。 清盛が熱病で倒れたことで、みなは大騒ぎ。平家を憎む基房、兼実兄弟は、これを機会に武家を政権から引きずり降ろそうとして、八条院、以仁王とよからぬ企みを…

中国は21世紀の覇者となるか?

ヘンリー・キッシンジャー、ニーアル・ファーガソン、ファリード・ザカリア、デビッド・リー(酒井泰介訳)『中国は21世紀の覇者となるか?』、早川書房、2011 カナダで行われている公共政策についての識者ディベート「ムンク・ディベート」の中の中国に関す…

人間仮免中

卯月妙子『人間仮免中』、イースト・プレス、2012 卯月妙子の最新刊。といっても、前著から、十年以上経っている。そして本作だが、『実録企画モノ』をはるかに上回る強烈な出来栄え。この迫力は簡単に言葉にできないような種類のもの。 いきなり著者の自殺…