氷紋 14話(最終回)

「氷紋」14話(最終回)


岩下志麻は、夫からのイヤミ攻撃に耐える日々。ベッドに引っ張り込もうとする津川雅彦が、
「わたしたちは夫婦じゃないんですか」
「わたし、もう女じゃありませんから」「
久坂くん、今札幌に出てきてますよ」
「どこにいらっしゃるんですか」
「もう電話でもかかってきているんですか」
「知りません。聞けば教えてくださるんですか?」
「教えません」
というような調子。しかもイヤミを津川雅彦が自分で言うだけでなく、姑にも言わせている。

津川雅彦は、さらにまた悪巧みで、看護婦の生田悦子をつかまえて、「北大路欣也の名前を使って、岩下志麻をパークホテルに呼び出せ」という偽電話をかけさせ、会うのに都合がいいから別の病院に移れと命令。なんでもやり放題である。

おびき出された岩下志麻は、のこのこホテルの部屋に出かけていくと、そこにいたのは夫の津川雅彦岩下志麻はそのまま部屋から逃げ出してしまう。夫からの嘲笑を背にして出ていくが、もう家にも帰れず、そのまま北に向かう列車に乗ってしまう。雪の降る野原をただ歩く岩下志麻だが、北大路欣也の診療所の場所は知ってるのか?それに時間は夜のはずでは?凍死するぞ。

岩下志麻は雪の中に倒れているところを、地元の人に助けられて診療所に担ぎ込まれる。ラッキーな、というかご都合主義だな。岩下志麻は、どんなことがあっても北大路欣也のところを離れないと自分に誓うのでした。

生田悦子は、病院を辞めると言い出す。津川雅彦としてはそれはそれで都合がいいが、生田悦子は東京に行ってしまうのだ。それに津川雅彦から口止めされていた、「岩下志麻が、北大路欣也のところに逃げちゃいました」という件をおもいきり、看護婦たちに振りまいている。

北大路欣也はびっくりしているが、岩下志麻がもう戻らない決心だと聞き、覚悟したようす。岩下志麻は結婚指輪を外して、自分の鞄にしまいこんでしまう。津川雅彦は、今度は秘書を食ってしまうつもりらしくて、誘いをかけている。岩下志麻は実は妊娠していたというびっくりのナレーションが。津川雅彦の卵管結紮の手術は一足おそかったということでした。二人が抱き合っているところでおしまい。

このドラマ、内容はまるっきり覚えていなかったが、音楽だけ覚えていた。やはり坂田晃一は偉大な作曲家。