工場萌えF

石井哲大山顕『工場萌えF』、東京書籍、2009

写真集『工場萌え』の第2弾。前著とちょっとちがうのは、製鉄所、精油所、セメント工場の三種類の工場について、構造物の解説がついているところ、日本の工場ウォッチングの主要スポットの解説と行き方、みどころがのっているところ、それからドイツの廃工場(といっても、廃墟ではなく、使われなくなった工場をそのまま保存してあるところで、世界遺産だという)の写真があるところ。

このドイツの廃工場は、写真をみている分にはふつうの工場と変わらないのだが、いつでも内部見学自由で、高炉に登ることもできるのだという。これはかなりそそるものがある。

家から車で行けるエリアにも大きな製鉄所があるので、見学にいきたいなと思って、ウェブで探してみたら、ついこの前工場の一般開放日があったばかり。あまりの間の悪さにがっかり。しかし最近は、工場見学ツアーが旅行会社や自治体の主催でたくさん組まれるようになったとのこと。首都圏中心の話とはいえ、このマイナーな趣味にそこまで人が集まるようになってきたのである。ありがたいありがたい。それにツアーに参加しなくても、車さえあれば工場見学は誰でもできる気軽なおたのしみ。家の近場にも大工場はいくつもあるので、また行ってみなくては。