清澄庭園

清澄庭園

お台場からちょっとバスを拾ってみようと思って、豊洲方面行きのバス停に行ってみたら、森下駅行きの急行バスがちょうど来たので乗ってみた。これが、日本科学未来館から、豊洲駅門前仲町清澄白河森下駅しか止まらない急行バスで、けっこう時間がかかりそうなコースだが、バス停はほとんど飛ばしていくので非常に気持ちいい。土曜、休日しか走らないバスで路線図には「江東区・深川シャトル」とある。深川方面の人がお台場に遊びに行くためのバスなのね。

パレットタウンの停留所からわずか5つか6つめくらいで清澄庭園につく。混んでいるというほどのことはないが、まあそれなりにお客さんが。芝離宮に比べると一回り大きいが、歩くのに苦労するというほどではない、ほどよい大きさの庭。元は下総久世家の下屋敷だったそうなので、最初は大名庭園だが、実際には明治になってから岩崎弥太郎が作り直しているので明治の庭である。中央に大きな池のある回遊式の庭。大正記念館と涼亭という二つの建物があり、特に涼亭のほうは、イギリスのキッチナー元帥が来日したところを接待するために、岩崎家が建てたものだそうな。当然焼けているので現在の建物は再建された後のものだが、瀟洒で落ち着いた建物。

ここにも菖蒲園があるが、ちょっと季節が早かったようで花をみられなかったのは残念。しかしこの庭でほんとうにおもしろいのは、池の鯉である。立派な鯉がたくさんいるのだが、こいつらの餌への食いつきがすごい。大きな口を開けてバクバク餌に食らいついていて、半分気持ちが悪くなりそう。麩は売店で売っているが、できればサイズの大きい麩を買っていくのが吉(大きいと一口でのみこめないので、鯉どもがいっせいに麩に食らいつこうとする姿が楽しめる)。まるまる太った鯉の食欲を見ていると、畜生道ラクではないことを感じる。岡山の後楽園の鯉もすごかったけど・・・。