豊國神社、方広寺

豊國神社
方広寺

京都国立博物館に行ってきたので、ついでに隣の「豊國神社」、「方広寺」ものぞいてきた。観光客がわしわしいる三十三間堂に比べると、こっちは地味なのでそんなに人もいないのだ。

豊國神社は、建物は明治にできたものなので、キレイ。唐門は、金地院から持ってきたもので、その前は二条城にあったということなので、作りはキンキラ。

ここの絵馬は豊臣秀吉にちなんで、ひょうたん型。何かおもしろいことが書いてないかと見てみたが、そんなに変なことを書いている人はいない。しかし、神社の絵馬をみていつも思うのだが、なぜみんな自分の名前と細かい住所(所番地まで)を書いた上で、願い事を詳細まで書くのだろうか。「良縁に恵まれますように ○山○子」とか平気で書いてあるのを見ると、こっちが心配になってくる。神様は名前くらい書いておけば、それでわかってくれると思うが…。

方広寺は、豊國神社に比べてもまるっきり地味なところ。昔は大仏殿があって、半身の大仏様が置かれていたのだが、火事で焼けてしまったのだ。跡地は、今では駐車場になっている。大仏殿が焼けて、よく隣の本堂と鐘楼が残っていたもの。今では見るものは鐘楼の梵鐘しかない。これは例の「国家安康 君臣豊楽」の銘文が彫ってあるものだが、その文字のところだけ、白い枠を描いて強調してある。まあ、梵鐘の銘文は文字が小さいので、鐘楼の外からはほとんど読めないのだが、これはちょっと無粋な感じ。

昔、方広寺の裏に住んでいたことがあり、その住宅は今でもそのまま残っている。住んでいた頃からかなりボロかったので、今も残っているのは驚異的。まあ、ボロアパートは所有者の都合でたまたま残っていることがあるのだ。方広寺の境内はいつも鳩がいて、夜中でもクルックーと鳴いていた。この一帯は数十年間、ほとんど家並みも変わっていないから、いつ行っても同じ。ちょっと歩くと、「正面湯」という銭湯があって、ここが3階建てのいいお風呂だが、今回は時間の都合で行きそこねた。ざんねん。