#地方自治

誰も書かなかった「反日」地方紙の正体

日下公人編『誰も書かなかった「反日」地方紙の正体』産経新聞出版、2011 タイトルはちょっとバカっぽく、書いているのも右派の論客ばかり。しかし、この本はちょっと読む価値がある。 最も重要な指摘は、「地方紙はじつはどこも同じ」ということ。なぜなら…

暮らして見た普天間

植村秀樹『暮らして見た普天間 沖縄米軍基地問題を考える』吉田書店、2015 著者が自分で213日、普天間基地の近くに住んで書いた沖縄基地問題の観察本。部分的に間違っているところはあるが、ある程度、公正な評価をしている。ある程度、としか言えないレベル…

普天間・辺野古 歪められた二◯年

宮城大蔵、渡辺豪『普天間・辺野古 歪められた二◯年』集英社新書、2016 外交史家とジャーナリストによる普天間基地移設問題の歴史本。 橋本政権時の普天間移設案提案から、現在の安倍政権、翁長県政までの、日本政府と沖縄県庁の交渉と対立を中心に、普天間…

国防政策が生んだ沖縄基地マフィア

平井康嗣、野中大樹『国防政策が生んだ沖縄基地マフィア』、七つ森書館、2015 沖縄米軍基地利権の問題を追いかけた本。著者の二人は『週刊金曜日』記者。本書は『週刊金曜日』の連載に加筆したもの。 ここでの主役は、仲泊弘次(東開発会長)、荻堂盛秀(沖…

沖縄の不都合な真実

大久保潤、篠原章『沖縄の不都合な真実』、新潮新書、2015 大久保潤は元日経新聞記者、那覇支局長。篠原章は元大学教員、評論家。この本は、主に基地問題をめぐる沖縄の「カブキ」の仕組みを指摘した本。「カブキ」とは、もちろん、沖縄ぐるみ(保守革新は関…

沖縄現代政治史

佐道明広『沖縄現代政治史 「自立」をめぐる攻防』、吉田書店、2014 沖縄返還以後の政治史をまとめた本。あまりこのネタで偏っていない立場の人が書いた本がいいと思って読んだが、その点は微妙なところ。 基本的には大田県政期の、「国際都市形成構想」を中…

地下鉄は誰のものか

猪瀬直樹『地下鉄は誰のものか』、ちくま新書、2011 猪瀬直樹がまだ副知事だった頃に書かれたもの。本の趣旨は、「東京メトロ、都営地下鉄の一元化」。 この本を読むまで、営団、都営の一元化ができないのは、都営地下鉄の膨大な赤字のおかげなので、国は合…