モーツァルト/協奏交響曲、シベリウス/交響曲第2番 グスターボ・ドゥダメル指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団

シベリウス   トゥオネラの白鳥

モーツァルト  協奏交響曲 変ホ長調 K364

シベリウス   交響曲第2番


グスターボ・ドゥダメル指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団フェスティバルホール、2014.9.19



ドゥダメル/ウィーンフィルの大阪公演に行ってきた。フェスティバルホールの会員なので、先行予約にトライしてみたが、C席以下は即時完売で、しかたなくS席で行ってきた。大阪はこれ1公演しかないので、チケットは全部売れていた。おそるべし。

トゥオネラの白鳥は、そこそこの出来。協奏交響曲は、ヴァイオリンとヴィオラを、ウィーンフィルのベテラン団員のキュッヒルとコルが務めた。これは味わいのある、いい演奏。たぶん2人の団員の長年の貢献に対する顕彰という意味もあるのだろう。ドゥダメルも2人を前に立たせて、惜しみなく拍手していた。アンコールは協奏交響曲の2楽章。

この日のメインディッシュのシベ2だが、これは本当にすごかった。1楽章のはじめのところから、こんなによく響くのかとぼうぜんとした。弦楽器の響き、金管木管の精密さ、打楽器の鳴り、ウィーン・フィルはここまでやれますよという展示会。この曲がこんなにまで違って聞こえるのだ。4楽章は涙がとまらない。

このコンサートのS席は35000円。大阪までの新幹線代を考えると、そうそう出せるお金ではないし、ウィーン・フィル1回で、広響8回分くらいのお金だ。広響の演奏会は、いろんな曲をやってくれて勉強になるし、うちの近所でのコンサートだから、ありがたく行かせてもらっている。しかし、広響の演奏会で涙が出ることがあるかといえば、それはない。また、ウィーンに行くための飛行機代とホテル代を考えれば、あちらから日本に来てくれるのだから、それだけでももったいないこと。

2年に1回くらいは、無理すればなんとか行けるので、多少ムリでも都合をつけて行こう。演奏会だって、無限回行けるわけじゃないのだ。

シベ2の後のアンコールは、アンネン・ポルカシュトラウス父のほう)と「雷鳴と電光」。これはなくてもよかったが、ウィーン・フィルのだから、やっぱりよかった。ドゥダメルは、いずれニューイヤーコンサートを振るのかも。