#工学

教養としてのテクノロジー

伊藤穰一、アンドレー・ウール『教養としてのテクノロジー AI、仮想通貨、ブロックチェーン』NHK出版新書、2018 MITメディアラボの伊藤穰一とアンドレー・ウールのエッセイ。サブタイトルが、AI、仮想通貨、ブロックチェーンとなっていて、確かにそれに関連…

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

新井紀子『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』東洋経済新報社、2018 著者は、「東ロボくん」プロジェクトで有名な国立情報学研究所の先生。この本は、もう5万部売れていると先々週くらいの新聞で見た。発売後1週間やそこらでそんなに売れたのだから、今で…

ドローンの世紀

井上孝司『ドローンの世紀 空撮・宅配から武装無人機まで』中央公論新社、2015 去年の10月に出ていたドローン=UAVの本。軍用UAVが中心だが、タイトルどおり、空撮や宅配用のシステムもカバーしている。 UAVの用途、制御、離着陸、空域共有、法的規制や社会…

未完の計画機

浜田一穂『未完の計画機 命をかけて歴史をつくった影の航空機たち』、イカロス出版、2015 浜田一穂=野木恵一の「実用化されなかった計画機」本。『月刊Jウィング』の連載を書籍化したもの。カバーしているのは、第二次大戦後の軍用航空機。 XB-70ヴァルキリ…

増補 スペースシャトルの落日

松浦晋也『増補 スペースシャトルの落日』、ちくま文庫、2010 2005年に出版された本を文庫化にあたって、増補改訂したもの。これは良書。スペースシャトルの開発と失敗の歴史をたどりながら、その過程がそのままアポロ計画以後の宇宙開発史を全体として描き…

温井ダム

「温井ダム」、広島県安芸太田町 この施設は前から行こうと思っていたのだが、通り過ぎていただけで、ちゃんと見学したのははじめて。 とにかく大きい。アーチ式ダムでは、黒部ダムに次ぐ、日本第2位の高さ。西日本では群を抜く大きさだ。 竣工が2001年と比…

ロケットの科学

谷合稔『ロケットの科学』サイエンス・アイ新書、2013 タイトルは「ロケットの科学」となっているが、ロケットの原理やテクノロジーを説明している部分は、最初の1章、30ページくらいだけで、後は日本と他の各国のロケットを説明するロケット図鑑。ミサイル…

ジェット・エンジンの仕組み

吉中司『ジェット・エンジンの仕組み 工学から見た原理と仕組み』講談社ブルーバックス、2010 これも、サイエンス・アイ新書と同じジェットエンジンの解説書だが、ジェットエンジンの原理と仕組みを「工学的に」明らかにする本ということで、エンジンの図解…

日本はなぜ旅客機をつくれないのか

前間孝則『日本はなぜ旅客機をつくれないのか』草思社、2002 『飛翔への挑戦』の著者が2002年に書いた日本の航空機産業の問題点を指摘する本。書いてあることが『飛翔への挑戦』とあまりにも違うのでびっくりした。 著者にはこの本の前に書いた『YS-11 国産…

飛翔への挑戦

前間孝則『飛翔への挑戦 国産航空機開発に賭ける技術者たち』新潮社、2010 戦後日本の航空機開発史を、開発関係者へのインタビューを中心にして描いた本。取り上げているのは、T-1、YS-11、C-1、T-4、T-2、F-1、F-2、US-2、P-X(P-1)、C-X(C-2)、SST、XF5…

カラー図解でわかるジェットエンジンの科学

中村寛治『カラー図解でわかるジェットエンジンの科学』ソフトバンククリエイティブ、2013 ジェットエンジンの仕組みと動かし方の解説本。中学校レベルの理科の知識を前提としてていねいに読んでいけば、ジェットエンジンがどのように動いているのか、操縦者…

宇宙って面白いの?

岩崎夏海、星出彰彦『宇宙って面白いの?』、講談社、2012 「もしドラ」の岩崎夏海が、宇宙飛行士の星出彰彦の高校時代の同級生で、それを縁にして、宇宙に行く事がどうしておもしろいのかを、星出彰彦と、JAXAのHTVのプロジェクト・マネージャ、JAXAの宇宙…

原子力ルネサンス

矢沢潔『原子力ルネサンス エネルギー問題の不可避の選択』、技術評論社、2008 いま読むと非常に味わい深い本。スリーマイル島原発の探訪記からはじまって、「環境保護論者の(再生可能エネルギーの拡大を支持する)主張は骨董品」という説が紹介され、スウ…