温井ダム

温井ダム」、広島県安芸太田町


この施設は前から行こうと思っていたのだが、通り過ぎていただけで、ちゃんと見学したのははじめて。

とにかく大きい。アーチ式ダムでは、黒部ダムに次ぐ、日本第2位の高さ。西日本では群を抜く大きさだ。

竣工が2001年と比較的新しいので、ダムの施設そのものがきれいなことに加えて、見学用の施設が充実している。ダムの東側に管理施設があり、ここからダムの底面に行くエレベーターに乗れる。ダムの底はとても涼しく、今日の外気が26度くらいなのに対して、ダムの底は15度。長いコンクリートの通路を通って外にでるので、音が1秒くらいたってから帰ってくる。

ダムの底から見上げると上から見上げるのとは違う巨大感があってさらにいい眺め。簡単に上と下から見られないことも多いから、これはありがたい。管理施設の3階は資料館になっていて、このダムの要目や、建設までの経緯が詳しく書かれている。大きなダムは住民を移転させて、集落を潰さないといけないから、元住民の思いもいろいろあってたいへんなのだ。「温井ダムで回収した流木を希望者に差し上げます」という表示もあった。そんなものを誰がほしがるのかと思うが、焚付や、シイタケ栽培など、それなりに使い道があるらしい。軽トラ50台分くらいある。

展示施設には、このダムを管理している国交省中国地方整備局が募集している、管内のダムを回るとその数に応じて発行される記念証の案内がある。下は5箇所とか、10箇所くらいでもらえるのだが、一番上の「レインボークラス」という記念証は、50箇所回らないともらえない。整備局管内のダムが54箇所あるので、ほぼ全部回らなければいけない。達成者は事前に連絡をくださいと書いてある。しかも達成期間は今年の8ヶ月か9ヶ月くらいで、けっこう短い。この地域に住んでいるよほどのダムヲタクでないとできないだろう。達成者はHPに掲載するかもしれないと書かれているので、いずれ整備局のHPに名前が載る人もいるかもしれない。