京へのいざない 京都国立博物館

「京へのいざない」、京都国立博物館、2014.9.20


京都国立博物館の新館、「平成知新館」が9月13日にオープンしたので、そのお披露目の展覧会がこれ。京博の持っている名品を出せるだけ出しますよ、というもの。

この新館は、平常展をかけるためのもの。設計は谷口吉生。建物は3階建てで、展示室のほか、レファレンスコーナー、講堂、レストラン、ショップがある。外壁はベージュが基調の落ち着いた感じで、隣の本館を邪魔しないように配慮されている。中の展示室も見やすく、彫刻の部屋では大きな仏像が映えるようにつくってあるし、館内のいろいろなところから、座って外の景色(本館だったり、竹林だったり)を見ていると、非常になごめる。京博はいい建物を建てられてよかったね。

展示物は、平常展の展示物のほかに、「特別展示室」というのがあって、ここで企画モノの名品を並べている。今回は、「伝源頼朝像」、「伝平重盛像」、「鳥羽天皇像」、「花園法皇像」、「聖一国師像」、「足利義持像」、「足利満詮像」などなど。「伝源頼朝像」は、何回見ても傑作。「元照律師像」、「道宣律師像」などの高僧の肖像画もいいものばかり。

とにかく館内が広いので、まじめに見ていたら2時間では足りない。平常展でも音声ガイドがあるので、ガイドがついているものはちょっとていねいに見たが、かなりクタクタ。飛び石連休だから、客も多かった。

ここの10月からの特別展は、「鳥獣戯画」。これもたぶんなんとか日程を作れるので行ってくる。今年はすずしいし、10月の京都は狂ったように混んでいるだろうけど。