#その他政界と政治活動

新聞記者

望月衣塑子『新聞記者』角川新書、2017 官房長官記者会見で有名になった望月記者の本。『武器輸出と日本企業』でどういう人かはわかっていたから、読む必要ないと思っていたが、別件で読まないといけなくなってしまい、結局読んだ。まあ、内容は予想通り。 …

改訂新版 現代日本の政治

久米郁男、河野勝『改訂新版 現代日本の政治』放送大学教育振興会、2011 この本、放送大学の印刷教材なのだが、今の新しい版は、飯尾潤が書いている。そっちは読んでないのだが、全部書き換えたのかなー。とはいえ、この版は、久米郁男と河野勝だから、内容…

フェミニストたちの政治史

大嶽秀夫『フェミニストたちの政治史 参政権、リブ、平等法』東京大学出版会、2017 大嶽秀夫はまだまだまるっきり元気で、こんな本を出していた。日本では政治学者が女性運動に関心を持つことは少なく、著者は、自分がその最初の一人だと言っている。この本…

憲法改正のオモテとウラ

舛添要一『憲法改正のオモテとウラ』講談社現代新書、2014 舛添要一が、自民党の憲法改正第一次草案の作成舞台裏を書いた本。舛添の仕事は、「自民党新憲法制定推進本部新憲法起草委員会事務局次長」。この組織がどういう事情でできたのか、憲法改正の論点に…

このままでは必ず起る日本共産革命

賀屋興宣『このままでは必ず起る日本共産革命』浪漫、1973 古本屋でたまたま手に入れた本。賀屋興宣が政界を引退した翌年に書かれたもの。田中内閣の時期で、都知事は美濃部亮吉。 共産党の革命が近々起こるという論旨だが、どうやったら共産党が革命を起こ…

田中角栄

服部龍二『田中角栄 昭和の光と闇』講談社現代新書、2016 やっと出てきた田中角栄の学者による評伝。やはりていねいに調べている。それが第一。そして、田中角栄の首相辞任後、特に金脈事件とロッキード裁判の経緯を克明に描くことで、田中がなぜ失敗したの…

部落ってどこ?部落民ってだれ?

鳥取ループ、三品純『部落ってどこ?部落民ってだれ?』示現舎、2016 これは傑作。真剣に身を入れて取材している本。この本、電子書籍として出たものを印刷製本しているだけで、自費出版本。この内容を読めば、この本が商業出版のルートに絶対にのらない理由…

オキナワ論

ロバート・D・エルドリッヂ『オキナワ論 在沖縄海兵隊元幹部の告白』新潮新書、2016 著者は元大阪大学助教授、在沖縄アメリカ海兵隊政務外交部次長。米軍基地前での基地反対派の映像を外部に流した事件で更迭された人。 この本は著者と沖縄との関係をざっと…

愛国ってなんだ

古谷経衡、奥田愛基『愛国ってなんだ 民族・郷土・戦争』PHP新書、2015 本の著者は古谷で、半分くらいのページは古谷の文章。奥田は対談者という位置付けになっていて、残りの部分が、古谷と奥田の対談になっている。 古谷経衡という人の文章は、これまであ…

民主主義ってなんだ?

高橋源一郎×SEALDs『民主主義ってなんだ? まだこの国をあきらめないために』河出書房新社、2015 話題になっている本なので読んでみた。思ったよりは、まともな本。高橋源一郎とSEALDsの座談を本にしたものだが、高橋源一郎は相変わらず。いつも同じことし…

SEALDs 民主主義ってこれだ!

SEALDs『SEALDs 民主主義ってこれだ!』大月書店、2015 買うのはしゃくだったので、図書館で借りてきた。『民主主義って何だ』の方は貸出中なので予約待ちだが、こちらはすぐに来た。買わなくてよかったわ。 SEALDsがどういう経緯でできて、どういう人が…

左翼はなぜ衰退したのか

及川智洋『左翼はなぜ衰退したのか』、祥伝社新書、2014 あまりにも内容がない本。びっくりした。こんなもの、ふつう出版するかな。 著者は朝日新聞記者、1966年生まれとあるが、40歳をとっくにすぎてこの内容か?編集者は何もしてないでしょ。 最初の章に右…

原発ホワイトアウト

若杉洌『原発ホワイトアウト』、講談社、2013 去年の出版時に話題になった、霞ヶ関の中の人(当然ペンネーム)による「小説」。 原子力ムラがどういう仕組みになっているのか、誰がどのように権力を動かしているのか、を非常にわかりやすく書いた本。小説と…

裏支配

田中良紹『裏支配 今明かされる田中角栄の真実』、広済堂出版、2003 著者は元TBSのドキュメンタリーディレクター、政治記者で、TBSを退社後、「国会TV」を設立した人物。「国会TV」の経営が立ち行かなくなった後は、フリーのジャーナリスト活動に注力してい…

ルポ 拉致と人々

青木理『ルポ 拉致と人々』、岩波書店、2011 北朝鮮に対して圧力をけている側を叩こうという青木理のルポルタージュ。取り上げられているのは、「救う会」「家族会」、公安警察、検察、安倍政権、マスメディア。 青木は、北朝鮮への圧力を「無責任で扇動的な…