負ける技術

カレー沢薫『負ける技術』講談社、2015


カレー沢薫の初エッセイ集。これは初出時に著者が『クレムリン』の連載をしていたり、結婚したりしていたというものなので、いろいろとういういしい。

著者の仕事部屋がはじめのところに、写真で出ていて、「散らかっている」ということらしいのだが、たいしたことはない。10分もあれば片付くレベル。

著者はひたすらリア充を呪っているのだが、理由は昔(高校時代とか)非リアだったから。村上春樹にハマっていたという。

『ブスの本懐』がおもしろすぎるので買ってみたが、こっちはまだあまり毒を出していないころのものなので、おとなしい感じ。芸風はそんなに変わってないが。

著者のサイン会エピソードがけっこう出てきていて、これはかなり行きたくなる。著者は自分がブスだと言っているわりに、ネットの写真は普通。でもこれは本物を見ないと安心できない。

著者がおもしろいとはいっても、最初からフルスピードじゃなかったことがわかった。今度はマンガにしてみる。