ねほりんぱほりん ナンパ教室に通う男

ねほりんぱほりん」、「ナンパ教室に通う男」、2017.1.14


Eテレでやっているこの番組、全然見たことがなかったが、この回が話題だったので見ることにした。山里亮太とYOUが、素人ゲストからいろいろ聞き出す番組。

ゲストで来た、「ナンパ教室に通う男」は、年齢40代後半、大手企業のサラリーマン。これまで3万人ナンパした。ナンパ教室には36歳から通っていて、それまで一度も女性と交際したことがない。しかし今では100人以上の女性と寝ている。

最初の言葉は、「上から目線で、チャラく、誠実に」声をかけるということ。相手に「ナンパではない」と思わせることが必要。声をかける町ごとに、最初の話を準備する。

どうやってデートに持ち込むか、最初にカラオケに誘い、次にハードルを下げてカフェに誘う。時間は、「30分だけ」と区切っておく。ホテルに誘うためには、カフェの後にカラオケに連れていき、小道具を使ってキスに持ち込む。アドリブはきかず、すべてセリフやすることは丸暗記。

これでうまくいくためには、「スキのある人間に声をかける」ことが必要で、基本的にはきちんとした身なりをしていない、安いブランド物を持っている、結婚式の2次会帰りなど、ひっかかりやすいことが観察されている。

練習は、相手との距離、自分の表情の作り方、完全無視する人への対応など、レッスンだけでなく、自分でまめにやる。

YOUが「まともに愛されたいとは思わないのか」と聞くと、「ナンパ教室に行くまで、婚活パーティーや合コンですべて失敗した」という。ゲスト以外のナンパ教室受講者にも聞いているが、結局、それまでに女性関係が全部うまくいっておらず、手っ取り早くどうにかするためというのが教室に通う理由。

ゲストは、最初のナンパでうまく行って恋愛関係になった後で、関係がうまく行かなくなった時に、相手に「金返せ」とメールしてしまい、終わり。また別の機会に、部下の女性に恋愛を持ちかけた時に、失敗して「辞めさせてやる」と言ってしまい、セクハラ事案になって左遷されてしまった。

いままでナンパの後で付き合ったのは、7人。6人は1ヶ月くらいで別れてしまい、1人だけ1年間付き合ったが、東京転勤が決まってダメ。ナンパに慣れてしまうと、「またナンパすればいい」と思ったので、結婚はしなかった。

ゲストは、ナンパに慣れることで、「9割断られる」ことに慣れたので、傷つきにくくなり、素の自分を出さないことにも慣れて、仕事も円滑に行くようになった。


非常におもしろかった。恋愛関係を作ることがダメな人でも、数をこなせばなんとかなるし、それには練習が必要。このやり方で練習になっているし、成果は出ている。7人と付き合うところまで行っているので、それで十分。しかし、このやり方のおかげで、「特定の誰かと付き合い続ける理由がなくなる」ということがあって、これは仕方がない。いつまでこのやり方を続けられるのかどうかは知らないが。