女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり

ジェーン・スー『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり』文藝春秋、2016


この本、買ってから読むのに4ヶ月くらいかかった。ジェーン・スーのこれまでの本が全部当たりだったので、速攻で買ったのだが、これは歯が立たない。

理由は、この本が著者の身の回りのものや趣味をネタにした本だから。はっきりいって、女性の服とか、化粧とか、アクセサリーとか、知らないので、出て来るネタがわからない。著者のセンスがどうなのかも、わからない。

買ってすぐに読み始めたのだが、ぜんぜん前に進めない。数日で投げ出してしまい、それでももったいないからと最近また読み始めてやっと読んだ。終わりの方は、まだ読めた。

しかし、著者のトランプ嫌い(トランプの価値観が嫌い)は読んでいて、いい気持ちにならない。別にトランプが好きなのではなく、トランプを嫌う人の価値観(PC)が嫌いだという話。トランプが勝って喜ぶことは何もないが、アンチトランプの人たちが怒ったり、がっかりしているのを見ると、「ざまみろ」という気になる今日このごろ。著者がそういう人だとは思っていなかったが、これで著者に対する共感度は40%くらい下がった。

著者は物事はっきり言う人なので、こういうことも起こるのだ。残念だけど、仕方ない。