山田和樹、バーミンガム市交響楽団、河村尚子、ラフマニノフ・ピアノ協奏曲第3番

ベートーヴェン:劇音楽「エグモント」序曲

ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調



ピアノ:河村尚子


この演奏会は、木曜日なのでどうしようかと思ったが、倉敷なので無理して行ってきた。行った甲斐があって、ほんとうによかった。

エグモントは普通。最後に笛が鳴るところがよく聞こえなかった・・・。

ラフマニノフは、ほぼこれ目当てで行ったようなものだが、かなりよかった。席が、ピアノのすぐ前で、ピアノの音が大きすぎ、あーあと思っていたのだが、ピアノの出来がよかったので、結果的には満足。河村尚子が般若のような顔をしてピアノを弾いているのを間近で見られた。声や鼻息も聞こえてきて、それがまた獣のような・・・。しかし、ピアノは弾けている。第1楽章では合ってないと思われるところもあったが、第3楽章は、ジャカジャカ弾きこなしており、終結部のタイミングも決まっていた。この曲のライブ演奏では、今までで一番。

ベト7は、速いテンポで、力強い好演。広島交響楽団も、4回に1回くらいでいいからこのくらいやってくれればいいのに。無理か。とても上手いというわけではないのだが、ちゃんと指揮者がいい方向にオーケストラを引っ張っている。ヨーロッパは、地方でもこのくらいの演奏が普通に聞けるのだからうらやましい。

アンコールは、ピアノが、ラフマニノフエチュード、作品33、オーケストラが、ウォルトン「ヘンリー5世」から、「彼女の唇に触れて別れなん」。今年はシェークスピアの没後400周年なので、それにちなんでいるんだって。