マンガ サ道 #1

タナカカツキ『マンガ サ道 マンガで読むサウナ道』#1、講談社、2016


タナカカツキのサウナマンガ。「サウナ大使」の肩書は、タナカカツキともうひとりは長嶋茂雄だとのこと。

サウナがいかに気持ちいいかをずっと説明しまくっている。考えてみれば、サウナの気持ちよさを人はどうやって学習しているのか。サウナの入り口に「サウナの入り方」が説明されているわけではない。

自分も、最初は汗でネトネトになるだけでどこが気持ちいいのかよくわからなかったが、あるサウナでたまたま入り方を発見してしまってから、サウナ好きになってしまった。近所のサウナ好き銭湯を見ても、サウナの客は中高年が多いような。

それなりのお値段のサウナでは、ロウリュサービスもふつうに行われるようになってきて、いつも行ける人はうらやましい。うちも、車で30分くらい行くと、ロウリュをやっているサウナがあって、気持ちいいけど遠いのがざんねん。東京か大阪に行った時しか行ってない。

このマンガは、作者が説教くさくなく、それでいて「サウナにテレビはなしでいい」(自分はあった方がひまつぶしになるので好きだが)、「熱冷熱冷の繰り返しで到達できる、サウナトランスが極楽」とか、ちゃんとサウナのツボはおさえてくれている。

作者は、サウナトランスを「ととのったー」と言っているのだが、よい言葉を覚えたので、これから使おう。この前、作者のサイン会に行った時にこの本を読んでいなかったのがざんねん。ちょっとだけでもトークできたのに。