サ道

タナカカツキ『サ道』PARCO出版、2011


これは同じ著者のマンガ版ではない方のサウナエッセイ。マンガ版ではないとはいえ、マンガ家が書いているので、当然マンガも載っている。

こちらの方が先に書かれているので、サウナの気持ちよさを初めて知った時の感動がもっとじわじわ来るし、サウナで会う見知らぬ客「蒸しZ」とか、「毛蒸氏」とかも笑える。

ロウリュ体験は味わったばかりの時期だったらしく、最後にちょっとだけ出ている。たしかに初めて経験した時にはおどろくわ。

こちらは電子版がなく、紙の本で買ったので、カラーページがある。これは万華鏡というか、映画「イージーライダー」の薬で逝ってる場面みたいな感じ。著者も、「アセンション」とか、「バッドトリップ」とか言っているので意識しているだろう。水風呂に入りすぎて気持ち悪くなるところはかなり笑える。いや、やりすぎると実際に気持ち悪くなるので、笑っちゃいられない。

著者はサウナに午前と午後、一日に2回行っているそうなのだが、そんなにうらやましい生活があるものか。いいなあ。