風と木の詩 #11-12

竹宮惠子風と木の詩』 #11-12


11巻と12巻は、セルジュが音楽院の推薦に落ちてしまう。音楽院に行ってしまうと、話が続かなくなるし、そんなことでへこむセルジュじゃない。

しかし、セルジュはジルベールといっしょにオーギュストの家に招かれる。あぶないわ・・・と思っていたら、セルジュは薬を飲まされてもうろうとした状態で、オーギュストの思い通りにされてしまう。オーギュスト、あいかわらず最低だわ。

それでも、そこでジルベールのように堕ちていくことなく、オーギュストの本性をジルベールに告げ、ジルベールを救い出そうとするセルジュ。かっこよすぎる。ジルベールの過去の心中未遂という黒い記憶も呼び戻されて、話はいよいよドロドロに。

パスカルの妹、パトリシアが学院にやってくる。目的は当然セルジュ。もちろんパトリシアは、ジルベールのことなんか知らない。それでもジルベールにまっすぐに接するパトリシア。さすがだわ。

そこにオーギュストが、セルジュのいとこ、アンジェリンと婚約したという新聞報道が出た。オーギュストを追いかけてマルセイユに向かうジルベール、それも徒歩で。セルジュは、懲罰の危険を冒してセルジュを追いかける。ジルベールを途中で見つけ、抱きしめて連れて帰るのでした。

話はだんだん佳境に。ぜんぜん緊張感が切れない。早くつづきを読みたい。