2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

街場の教育論

内田樹『街場の教育論』、ミシマ社、2008 内田樹は、どうも論旨(「反グローバリズム」)についていけないのと、言っていることそのものがおかしいと思っていたので、あまり読んでいなかったのだが、この本は良書。まっとうなことをまっとうに述べている。 …

翔ぶが如く 3

司馬遼太郎『翔ぶが如く』3、文春文庫、1980 だいぶ間が空いたが、『翔ぶが如く』の3巻をやっと読めた。これもほぼ主役は西郷で、太政官の廟議がずるずると征韓論棚上げになり、西郷ほかの参議たちが辞職する。これだけで半分以上のページ数をとっている。 …

歌謡スクランブル 歌謡浪曲集1,2

「歌謡スクランブル」、「歌謡浪曲集1, 2」 NHKFMで、だいたい歌謡曲ばかりかけている番組のなかで、「歌謡浪曲」の特集が2回あったので、ちょっと聞いてみた。この分野、まだ現役でやっている人がいたとは知らなかった(単なる無知)。 1回めのリストが、 …

マッサン 37-39話

「マッサン」37-39話 マッサンとエリーは、家主の野々村のところに家賃を待ってもらうことを頼みに行く。すると、野々村家の子供は、エリーが教会で歌を教えていた相手の子供だった。野々村は、子供たちにエリーが英語を教える条件で家賃を待ってくれる。 キ…

快傑ズバット 12話

「快傑ズバット」12話、「死刑執行10秒前」 郵便やさんとその婚約者をねらう、ひれつな暗闇組。その用心棒がブーメランジャック。格好は、海賊の下っ端みたい。早川健が登場して、ブーメランを投げると、戦闘員たちのズボンがずり落ちている。なんなの? 警…

東京マキタスポーツ 14/11/11

「東京マキタスポーツ」、「大人気アイドル!私立恵比寿中学と東映アニメーションに潜入」 この深夜番組も、ちょっとメジャーよりになったのかと思ったら、エビ中の特集ではなくて、エビ中メンバーを連れて、東映アニメーションを取材するという、よくわから…

快傑ズバット 11話

「快傑ズバット」11話、「死ぬな友よ! 危機一秒前」 冒頭、東条刑事が警察を裏切って、中ボスの「ゴットタイガー」と取引。信用できる証拠に、みどりとオサムを撃てと命令される東条刑事。ほんとに撃ったよ。しかし、そこに早川健登場。もちろん東条刑事の裏…

赤毛のアン 32話

「赤毛のアン」32話、「生涯の一大事」 ダイアナが「すてきなニュース」を持ってきた。ジョゼフィンおばさんが、「博覧会を見に、町に泊まりにくるように」と言ってきたのだ。アンは、マリラの反応を心配するが、ダイアナはおかあさんから、マリラに頼んでも…

マッサン 35-36話

「マッサン」35-36話 梅子の息子が風邪をひいたので、シャーロット=エリーは、ホットトディー(蜂蜜とマーマレードと少しのウイスキーをお湯で割ったもの)を作って飲ませる。おかげで梅子の息子は回復するが、玉鉄=マッサンは、「人が良すぎる」とエリー…

拉致ー国家犯罪の構図

金賛汀『拉致-国家犯罪の構図』、ちくま新書、2005 拉致事件を、北朝鮮の韓国に対する工作活動という「理由」の視点から見た本。この問題の基本文献のひとつ。 北朝鮮の対韓国工作活動の歴史が半分以上のボリュームを占めている。これは当然で、対韓国工作…

林哲司・半田健人の昭和音楽堂 作詞家・山口洋子特集

先日亡くなった作詞家、山口洋子特集。 1 ・ 「噂の女」 / 内山田洋とクールファイブ (1970年・昭和45年) 2 ・ 「夢よ もういちど」 / 真木 ひでと (1975年・昭和50年) 3 ・ 「逢えるかもしれない」 / 郷 ひろみ (1975年・昭和5…

日韓・日朝関係の課題

荒井利明『日韓・日朝関係の課題』、日中出版、2005 著者は、読売新聞記者。ちょっと前に書かれた本だが、日韓関係と日朝関係を並列的に扱った本があまりないので読んでみた。 およそ9年前に出た本だから、載っている事実が今とは違うことは当然だが、それ以…

教養としてのプロレス

プチ鹿島『教養としてのプロレス』、双葉新書、2014 お笑い芸人、プチ鹿島のプロレス本。しかし、プロレスを紹介する本というよりは、「プロレス的なものの見方」を紹介する本。これはおもしろい。 自分はプロレスをほとんど見たことがなく、そもそも格闘技…

決定版!SF映画年代記 3

「決定版!SF映画年代記」3、「われらはロボット」 録画していてずっと放置していたBBCTVシリーズの3回め。この回はロボット。 ロボットは、本質的には生命の創造で、人間が神になることの隠喩。 作品は、まず「ターミネーター」。 「ターミネーター」は、「…

マッサン 32-35話

「マッサン」32-35話 住吉酒造をやめて2ヶ月。もうコメの蓄えも底をついてきた。仕事を変えても長続きしない。おかずを買うお金もないので、たくあんでごはんを食べるありさま。しかし玉鉄はプライドが高いので、シャーロットを働かせたがらない。シャーロッ…

日本の風俗嬢

中村淳彦『日本の風俗嬢』、新潮新書、2014 アダルトビデオ、風俗関係のルポルタージュを長く続けている著者による、「日本風俗業界事情」の本。 著者の推計では性風俗で働いている女性の数は、35万人。店舗数などから推計した数字で、もちろん外国人も含ん…

プロフェッショナル仕事の流儀 五嶋みどり

「プロフェッショナル仕事の流儀」、「バイオリニスト・五嶋みどり」、NHK、2014.11.6 これは本放送では見ていなかったが、深夜に再放送されていたので見てしまった。五嶋みどりに1年間カメラでくっついて作った番組。 NHKの気合が入りまくっており、この前…

詐欺の帝王

溝口敦『詐欺の帝王』、文春新書、2014 溝口敦の特殊詐欺(著者は「システム詐欺」=複数の人間がチームを組んで被害者をはめ込む詐欺と言っている)本。溝口敦の他の本と同じく傑作。 この本は、溝口敦の本の中でも異色なのだが、それは、広い取材だけでな…

朝鮮総連 その虚像と実像

朴斗鎮『朝鮮総連 その虚像と実像』、中公新書ラクレ、2008 金賛汀『朝鮮総連』と同じタイトル(副題がついているところは違うが)だが、同じテーマを扱いながら、独立した意義を持っている本。 違いは、金賛汀が、「編年体」で、総連の歴史を時系列的に叙述…

日本発見 奈良県

「日本発見」、「奈良県」 これは知っている県だし、昔と今であまり風景が違わないところだと思ったら、やっぱりそんなに変わってない。 最初は東大寺。観光バスのバスガイドが東大寺を案内する台本を練習している。面積は全国40位、人口80万人。現在は140万…

これでいいのか広島県 広島市

川口有紀編『日本の特別地域 特別編集31 これでいいのか広島県 広島市』、マイクロマガジン社、2012 このシリーズは電子化されているので、ためしに大阪市のほかにもう一冊買ってみたが、これでだいたいわかった。この本は、住んでいない人にはいいのかもし…

快傑ズバット 10話

「快傑ズバット」10話、「野球の敵を場外に飛ばせ」 この回、タイトルからしておかしいが、野球チーム「ビッグハンズ」のスター選手は石森選手こと、石森章太郎本人が登場。ぜんぜん野球選手なんかに見えないことは確か。 最初の場面は西新宿。高層ビル群は…

快傑ズバット 9話

「快傑ズバット」9話、「涙の河を振り返れ」 よれたスーツ姿のおじさんが、河川敷を徘徊。この時点でかなり変。おじさんが探しているのは家出した自分の娘を探している。オサムくんがおじさんに詰め寄られて、「あそこにいるよ」と川に浮かんでいるボートを…

これでいいのか大阪府 大阪市

三宅敏行、山下敬三、橋村貴明編『日本の特別地域 特別編集 これでいいのか大阪府 大阪市』、マイクロマガジン社、2012 日本各地の町(市区)または県のネタを編集しているこの「地域批評」シリーズ。巻ごとに出来不出来の差が激しいということだが、この巻…

赤毛のアン 31話

「赤毛のアン」31話、「不運な白百合姫」 夏になって、アンの髪の毛ももとどおりになった。アンは、ランスロットに愛を捧げて受け入れられずに死んでしまうエレイン姫になった妄想にふけっている。 アンと物語クラブのメンバーは、エレインこと白百合姫ごっ…

検証 日朝交渉

高崎宗司『検証 日朝交渉』、平凡社新書、2004 日朝政府間交渉の経過を、この本が出版された2004年の時点までまとめている本。類書があまりないので、事実関係を把握しておくには便利な本。 しかし、分析は基本的にほとんどなく、著者の政治的立場は、「植民…

マッサン 29-30話

「マッサン」29-30話 株主会議の結論は、「ウイスキー事業は承認しない」。反対したのは、相武紗季の婚約者の父親、海運会社の社長だ。長五郎(中村嘉葎雄)は、玉鉄にウイスキー事業をあきらめろと言い、断られると「では会社を辞めろ」と宣告する。玉鉄が…

上坂すみれの乙女*ムジカ 2014/11/2

「上坂すみれの乙女*ムジカ」、2014/11/2 いつも聞かないサウンドクリエイターズファイルなぞを聞いていたら、聞かないといけないこちらの番組を聞き逃していた。録音には失敗したが、どこかのすばらしい方が、ちゃんと魔法の箱で聞けるようにしてくださっ…

サウンドクリエイターズ・ファイル U-zhaan

「サウンドクリエイターズ・ファイル U-zhaan」、NHKFM、2014.10.19 いつもはぜんぜん聞かない番組だが、この回は久保ミツロウがゲストだったので聞いた。U-zhaanという人が誰なのかもまったく知らなかかった。 U-zhaanが最近出したアルバムに久保ミツロウが…

林哲司・半田健人の昭和音楽堂 松原みき特集

「林哲司・半田健人の昭和音楽堂」、「松原みき特集」 松原みき特集ということだが、わたしはこの人の曲をまったく知らなかった。 【M1】 真夜中のドア/STAY WITH ME 松原みき (1979年・昭和54年) 【M2】 愛はエネルギー 松原みき (1980年・昭和…