日本発見 奈良県

「日本発見」、「奈良県


これは知っている県だし、昔と今であまり風景が違わないところだと思ったら、やっぱりそんなに変わってない。

最初は東大寺。観光バスのバスガイドが東大寺を案内する台本を練習している。面積は全国40位、人口80万人。現在は140万人に少し足りないくらいだから、ずいぶん増えている。この番組では「貧乏県」とか、ひどいことを言っている。

奈良盆地の南は昔から何もないが、吉野杉と桜井市の材木市、下市の割り箸づくり。割り箸は本当の手作業。これはつぶれるわ。朝7時から夜10時か11時くらいまで仕事をしていると言っている。

墨つくりもやっている。これは菜種油のすすからすすを取るという、気の遠くなるような仕事。当然機械化はしてない。墨職人は一日働くと真っ黒になっている。

天理市天理教は、今でお廃れていないもの。みんな天理教のハッピを着ている。天理教は労働奉仕が重要なおつとめだから、みんなまじめにやっている。人海戦術で整地も掃除もなんでもやるのだ。毎日決まった時間に黙祷。天理市行ったことがないから、今度絶対行かなければ。

奈良ドリームランド。撮影時には、昭和36年完成で、できたばっかり。これが潰れた時のことをよく覚えているのでなつかしい。できたばかりなので、子供がいっぱい。この遊園地も出来た時には、「風致上よくない」と文句がついていたのだ。ジャングルクルーズみたいなアトラクション(ワニは本物)がある。さびれた後のことしか知らないので、新鮮。

三笠温泉郷は今でも残っている施設。これすら、薬師寺の坊主が文句をつけている。この程度のものまで文句がつくのだから、奈良もたいへんだ。京都が観光客を集めて商売できたのに、奈良はそんなにうまくいかなかったのだ。

奈良でも観光ルートから外れている寺は、荒れ放題。国宝だろうと何だろうと、容赦なく朽ちている。平城京阯もただの畑。

阪奈道路は、家がないのでガラガラ。学園前にやっと家があるくらい。今の奈良は、大阪のベッドタウンだから、そんなことをわざわざ言っていることが新鮮。

奈良は、ちょっと田舎でなんにもないところがいいのだが、それだけではやっていけないから昔はたいへんだったのだ。また近鉄に乗って、奈良の田舎に行きたいな。