快傑ズバット 10話

快傑ズバット」10話、「野球の敵を場外に飛ばせ」


この回、タイトルからしておかしいが、野球チーム「ビッグハンズ」のスター選手は石森選手こと、石森章太郎本人が登場。ぜんぜん野球選手なんかに見えないことは確か。

最初の場面は西新宿。高層ビル群は半ば出来上がっているが、まだ工事している現場も映っている。バンドの演奏に合わせて、早川健が合奏する場面あり。ギターをひけるところを見せたかったらしい。

そこにいきなり黒やもりの用心棒、トミーがあらわれた。これはトランペットから吹き矢を飛ばすという笑える技の使い手。しかも早川健が同じトランペットで吹き矢を吹くと、鉄柱に跳ね返ってきて、トミーに命中というさらに笑えるもの。

中ボスの黒やもりは、石森選手を殺して、少年たちの心を傷つける計画。バンドのいいトランペット吹きがまず狙われるが、この役、TACの吉村隊員だ。ウルトラマンAの時よりちょっとふっくらしている。

なぜかこの吉村隊員がねらわれているのだが、石森選手を狙ってたんじゃなかったの?まあ、忙しい石森先生をあんまりドラマの撮影に拘束できなかったのだろう。アクションもどうせできないし。

吉村隊員が騒ぎに巻き込まれているところに、黒やもりのトミーがゴーグルをかぶって、代わりにあらわれた。って、これ、吉村隊員が生やしていないヒゲがついてるから、すぐに偽物だってわかるでしょ。いろいろとおかしい。演奏中に、本物があらわれて、トミーの前に立ちふさがる。さらにそこに早川健がトランペットを吹きながら登場。もうむちゃくちゃ。

石森先生は連れ去られて銃殺されかかるが、そこにズバット登場。ズバッカーと黒やもりの乗ったバイクが、町中でカーチェイス。しかしスピード出ていない。たくさん出しすぎて、時間がなくなったところでなしくずしに終わり。

石森章太郎って、1938年生まれだから、このドラマ撮影時には39才。すでに大作家になっていたのだから、何でもアリだ。にやにやしているだけで演技は何もしてないけど。