「鎌倉からはじまった 。1951-2016 PART3


「鎌倉からはじまった 。1951-2016 PART3、神奈川県立近代美術館鎌倉、2016.1.29


友達に勧められて、鎌倉の鶴ヶ丘八幡宮の中にある神奈川県立近代美術館に行ってきた。ここは1月限りで閉館。建物は残すけれど美術館としての機能はおしまい。鶴ヶ丘八幡宮の中にあるので、文化財保護法とかなんとかの関係で、改修工事ができないそうだ。しかし建物としても貴重なので、取り壊しがしないでオブジェとして残るとのこと。

下の記事を見ると、あの平山郁夫大先生でも、改修工事の許可が得られなかったということだので仕方がないと言えば仕方がない。

それだけ歴史は古く、1951年に開館。竹橋の国立近代美術館より古いのだ。この展覧会は所蔵品を中心にした回顧展だが、今見ると、いかにも昔の絵という感じの絵がおおい。客を見ても、昔からここに馴染んでいるだろうと言うお年の方が多数。皆さんこの美術館の歴史とともにあったのだろう。

慣れ親しんだ美術館がなくなるとなると悲しさもひときわだろう。普通は建て替えとかなんとかして、美術館としての機能は残るからねえ。

それにしてもここは本当に小さい施設。手前に池があって、景観としてはとてもきれいだけど、普通の美術館の半分以下のスペースしかない。小さい食堂があったので行ってみようとしたら、当然にも満席でこれは諦めた。鶴岡八幡宮に行くついでに見られるので、お客さんは多分多かっただろうと思う。

なくなっちゃう前に見られたのがよかった。鎌倉に来たのはもはや20年ぶりくらい。東京からほんの近くのところにここがあるのは本当にうらやましい。