#絵画

美の跫音(あしおと) ―1952年のパリ・ローマ・フィレンツェ―

「美の跫音(あしおと) ―1952年のパリ・ローマ・フィレンツェ―」、堂本印象美術館、2014.3.20 前から行ってみたいと思っていた堂本印象美術館に出かけてきた。ここは中心部からは離れているが、市バスの立命館大学前停留所のすぐ前にあるので、行くのは簡単…

南画精華展

「南画精華展」、頼山陽史跡資料館、2014.3.18 旧日銀広島支店の裏側にある、この施設。いつも近くは通るのだが、あまり立ち寄らなかった。たまたま雨宿りも兼ねて行ってみたら、ちょうどこの展覧会をやっていた。 「南画」って、そんなものを今どき描いてい…

極限芸術 ~死刑囚の表現~

「極限芸術 ~死刑囚の表現~」、鞆の津ミュージアム、2013.5,26 この前、都築響一のトークショーに行った時にはまぬけにも展覧会がクローズしてから着いてしまい、肝心の展覧会を見られなくて話だけ聞く羽目に’なってしまったので,とにかく実物を見なけ…

美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか

会田誠『美しすぎる少女の乳房はなぜ大理石でできていないのか』幻冬舎、2012 去年、森美術館の会田誠展に間に合うように出版された、会田誠大先生のエッセイ。『カリコリせんとや生まれけむ』と同じレベルのテンションで快調に飛ばしていらっしゃる。初出の…

極限芸術 都築響一トークショー

「極限芸術 都築響一トークショー」、鞆こども園、2013.4.21 福山に「鞆の津ミュージアム」という美術館があり、そこで「死刑囚の絵」の展覧会をやっている。この展覧会のイベントとして行われたのが、この都築響一トークショー。 福山というのは広島からな…

エル・グレコ展

「エル・グレコ展」、東京都美術館、2013.2.24 改装された後の東京都美術館に行ったのはこれがはじめて。ずいぶんきれいになった。このエル・グレコ展は、先に大阪に来て、その後東京に回ってきたのだが、大阪の展覧会には行けなかったので、東京で見られて…

会田誠展: 天才でごめんなさい

「会田誠展: 天才でごめんなさい」、森美術館、2012.1.31 テレビとニコニコ動画での紹介のインパクトが強烈だったので、とりあえず森美術館、行ってきた。本物は紹介番組や動画とは別次元の迫力。展覧会でこれほど強烈なものはそうそう見たことがない。ニコ…

ニコニコ美術館「会田誠展:天​才でごめんなさい」

ニコニコ美術館「会田誠展:天​才でごめんなさい」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv121986179 22日の「ぶらぶら美術館・博物館」でやっていた展覧会にニコ動が突撃していたというのを知って、タイムシフト視聴で見てきた。これはテレビよりさらにおもしろ…

世界遺産ヴェネツィア展

「世界遺産ヴェネツィア展」、広島県立美術館 各地を巡回していて、ここの展示が最後になっている展覧会。主に、ヴェネツィア共和国が一番調子がよかった15世紀から16世紀ごろの、絵画、工芸を通じてヴェネツィアの歴史を見せましょうというもの。美術という…

ゴヤ

ジャニーヌ・バティクル(堀田善衞監修、高野優訳)『ゴヤ スペインの栄光と悲劇』、創元社、1991 ゴヤの生涯と作品を解説する本。このシリーズ(「知の再発見」双書)の例によって、図版が豊富で読みやすいし、見ていて非常にたのしめる。 ゴヤがどういう過…

”水玉の女王” 草間彌生の全力疾走

「NHKスペシャル」 「”水玉の女王” 草間彌生の全力疾走」、NHK、2012.10.3 夜中にやっていたNHKスペシャル。ということは再放送。本放送がいつだったのかは知らない。 アメリカとヨーロッパで草間大先生の回顧展をやったそうで、そこに出かけていく大先生に…

生誕125年 榊原紫峰とその仲間たち

「生誕125年 榊原紫峰とその仲間たち」、足立美術館、2012.9.28 行ってみたいと思っていたのに、なかなか行けなかった足立美術館。松江に用事ができたことにかこつけて、とうとう行くことができた。 今やっている特別展がこの、榊原紫峰の展覧会。紫峰の絵を…

解剖と変容 プルニー&ゼマーンコヴァー|チェコ、アール・ブリュットの巨匠

「解剖と変容 プルニー&ゼマーンコヴァー|チェコ、アール・ブリュットの巨匠」、広島市現代美術館 これも月曜日までかかっていた展覧会。また最終日になってからあわてて行ってきた。 アール・ブリュット、素人美術だけど、はっきり言ってキチガイ美術だ。…

大エルミタージュ美術館展

「大エルミタージュ美術館展」、国立新美術館 これが国立新美術館でかかっていたので、ひょいと行ってきたのだが…。「大」とわざわざつけているが、展示されているのは、だいたい90点くらいの数で、しかも傑作といえる目玉品があまりない。ポスターに図版が…

草間彌生 永遠の永遠の永遠

「草間彌生 永遠の永遠の永遠」、国立国際美術館 これはこの前まで大阪の国立国際美術館でやっていた、草間彌生大先生の展覧会。美術館まで行くと、草間彌生印の水玉模様の赤い風船がボコボコ外に生えていた。美術館って、9時開場だろうと思って行ったら10時…

河鍋暁斎戯画集

山口静一、及川茂編『河鍋暁斎戯画集』、岩波文庫、1988 こんな本が岩波文庫で出ていたとはぜんぜん知らなかった。魯文、応賀の戯作の挿絵、「イソップ物語」ほかの翻訳書の挿絵、版画、版本、肉筆画のそれぞれのパートに分けて、代表作の図版があり、解説が…

靉嘔 ふたたび虹のかなたに

「靉嘔 ふたたび虹のかなたに」、東京都現代美術館 名前は、「あいおう」と読む。 絵描きの名前は読むのが難しい。この人は1931年生まれなので、まだ存命である。それでも最新作は去年ぐらいに描いているので、まだ現役らしい。えらすぎる。 活動を始めたの…

ゴヤ 光と影

「プラド美術館所蔵 ゴヤ-光と影」、国立西洋美術館 これは次の日曜日までかかっている国立西洋美術館の展覧会。本当は、これではなく、東京国立博物館の「北京故宮博物院200選」に行くつもりだった。ところがおそるべし、館内に入るまでの待ち時間が90分、…

ワシントン・ナショナルギャラリー展

「ワシントン・ナショナルギャラリー展」、国立新美術館 国立新美術館で9月のはじめまでやっている展覧会がこれ。内容は印象派からポスト印象派までなので、よく混んでいた。たくさんあったのは、マネ、モネ、ドガ、ルノワール、カサット、セザンヌ等々。そ…

小林清親展

「小林清親」、太田記念美術館 夕方、ちょっとだけ時間があいたのでなにかあるかと調べてみたら、原宿の太田記念美術館で、こんな貴重な展覧会が。小林清親は好きなのにこれまでまとめてみたことがなかったので、いそいそと行ってきた。 ここの美術館は小さ…

シュルレアリスム展

「シュルレアリスム展 -パリ、ポンピドゥセンター所蔵作品による-」、国立新美術館 国立新美術館でいまかかっている展覧会。5月9日までやっている展覧会なので後でもいいかとも思ったが、月曜日はあまり美術館は開いていないので見られるうちに見ておこ…

モネとジヴェルニーの画家たち

「モネとジヴェルニーの画家たち」、Bunkamura ザ・ミュージアム これはBunkamuraでやっていた、モネとモネの周辺にいた主にアメリカ人の画家たちの展覧会。モネがジヴェルニーにひきこもってから後、モネの周りに一番多く集まっていたのがアメリカ人だった…

没後120年 ゴッホ展

「没後120年 ゴッホ展 こうして私はゴッホになった」、国立新美術館 国立新美術館のゴッホ展。平日だったが、会場は客でいっぱい。まあゴッホだからしかたがない。 この展覧会はアルル時代以前のゴッホの作品、とくに素描や、ゴッホ自身が収集していた版画、…

ナポリ・宮廷と美-カポディモンテ美術館展 国立西洋美術館

「ナポリ・宮廷と美-カポディモンテ美術館展」、国立西洋美術館 東博の中国と同時にやっていたのが、西洋美術館のナポリからきた展覧会。ファルネーゼ家という貴族が教皇を出してから権力に任せてありったけの富をかき集め、その家の娘がブルボン家に嫁いで…

渡辺崋山展

「渡辺崋山展」、愛知県美術館 これは一ヶ月ほど前まで名古屋でやっていたもの。たまたま名古屋に行く機会があって、なにかやってないか?と思ったら栄の近くであったのがこれだった。もうすぐ「あいちトリエンナーレ2010」なので、その期間の名古屋は盛り上…

ルノワール展

「ルノワール 伝統と革新」、国立新美術館 来週の月曜日で終わりのこの展覧会、行ける時に行っておかなければということで行ってきた。 これもむちゃくちゃ混んでいるかと思いきや、それほどたいした混みようではなかった。まあウィークデーだったからかもし…

ボルゲーゼ美術館展

「ボルゲーゼ美術館展」、東京都美術館 東京都美術館も修理の都合で2年ほど休館するそうで、その前の企画がこれ。もうすぐ終了だし、以前NHKの「日曜美術館」でやっていたので、混んでいたらいやだなーと思っていたが、そこそこ人はいてもそんなに混んでいる…

ムーミン展

「ムーミン展」、広島県立美術館 タンペレ市立美術館・ムーミン谷博物館所蔵、とあるとおり、フィンランドにあるムーミンの原画展。小説版ムーミンの原画、習作、スケッチ、それに人形によるジオラマ模型(これも美術館所蔵のオリジナル品)で構成される。 …

ルートヴィヒ美術館所蔵 ピカソと20世紀美術の巨匠たち

「ルートヴィヒ美術館所蔵 ピカソと20世紀美術の巨匠たち」、広島県立美術館 この展覧会が11日まで。うっかり忘れるところだったけど、あわてて行ってきた。関連の講演会やギャラリートークは、11月に集中していて当然全部逃してる。チケットはずっと前に買…

小野竹喬展

「小野竹喬展」、大阪市立美術館 12月20日の日曜日までやっていた展覧会。小野竹喬の絵を実物で見たのははじめて。1979年に亡くなった人だから、文化勲章受章者とはいえ、だんだん遠くなっている人である。この展覧会は生誕120周年記念。 絵は全部風景画。初…