ジャン・フォートリエ展

「ジャン・フォートリエ展」、国立国際美術館、2014.10.11


ゲルギエフの演奏会はマチネだったので、近場の国立国際美術館にも行ってきた。今の展覧会が、この「ジャン・フォートリエ展」。これまた変なのをやっている。

初期は具象画(それでもかなり変=グロテスクな描き方)だったが、戦争中に描いた「人質」という連作(絵も彫刻も両方ある)は、顔が半分削ぎ取られていたり、顔(これも半分抽象)の中に大きな穴が開いていたり、見ていてかなり辛くなるようなもの。インパクトは強い。

戦後は抽象ばっかりになってきて、絵の具を厚塗りにしてなぐり描きしたようなものになっている。

強烈なものは感じるのだが、ちゃんと見ようとすると説明が必要な展覧会。ギャラリートークのある日に行ければよかった。展覧会場に図録があったので、ちょっと説明を読んでみたが、飛ばし読みで太刀打ちできるようなものではないとわかって挫折。

一般受けする展覧会じゃないけど、もうちょっと説明のある日が多いとよかった。こっちは日を選んで大阪に行くのはむずかしいのだ。